「お世話になった会社も今日で最終日」、そんなときどのように過ごせばいいか悩む女性は多いのではないでしょうか。

最終出社日だからこそ、前もって過ごし方を考え準備しておく必要があります。

退職するからこそ、気持ちのいい最終出社日にして次のステップに進みましょう。

最終出社日の過ごし方は

最終出社日は、一息つく間もなく忙しく過ごすことも少なくありません。

なぜなら、当日にしかできないことがたくさんあるからです。

そのため、最終出社日はいつもの出社時間より早めに出勤することをおすすめします。

当然のことですが、退職日以降は同じ会社に出社することはありません。

最終日は挨拶回りやデスクの掃除、会社の備品などの返却、業務の引き継ぎなど身の回りの整理をする必要があるのです。

特に挨拶回りに関しては、これまで関わった人が多ければ、それだけかける時間も長くなるため注意しましょう。

余裕をもって過ごせるように、事前に最終出社日の過ごし方を考えておくことをおすすめします。

自分にとっての最終日でもありますが、上司や同僚にとっても「一緒に働くことができる最後の日」であることを押さえておきましょう。

お互いに気分よく過ごすことで、次のステップに気持ちを切り替えやすくなります。

 

最終出社日に準備しておくもの

最終出社日はいつもと違う仕事や行動をするため、荷物にも注意が必要です。

また、最終日なので私物を持ち帰ったり事務的な処理を完了させておかなければなりません。

最終出社日をスムーズに過ごすためにも、準備しておくものを確認しておきましょう。

大きめのバッグや紙袋を持っていこう

最終出社日は大きめのバッグや紙袋を持っていくことをおすすめします。

最後の出勤なので、これまで会社に置いていた私物を全て持ち帰る必要があるからです。

当日までに少しずつ持ち帰る方法もありますが、仕事の都合で最後まで残しておかなければならないものもあるでしょう。

持ち帰る私物がどれくらいあるか考慮した上で、紙袋やバッグを準備してください。

また、忘れてはならないのが職場の上司・同僚・後輩からのプレゼントや花束です。

期待するという訳ではありませんが、一緒に働いていた仲間からプレゼントをもらう可能性は十分あるでしょう。

また職場から退職者に花束を渡すということも多いです。これまでに退職者がいた場合は、そのときのことを参考にしてください。

このように、私物だけでなくプレゼントや花束などたくさんのものを持ち帰ることになります。

特に電車・バス・徒歩通勤の場合は、1人で持ち切れるような大きめのバッグを準備しておきましょう。

挨拶回り用のお菓子を持参しよう

最終出社日にぜひ持参したいのが、挨拶回り用のお菓子です。

当日は今まで関わってきた人たちに挨拶回りをするため、お菓子も一緒に渡して感謝を伝えます。

そうはいっても「挨拶回り用のお菓子って何がいいの？」と悩む女性も多いでしょう。

挨拶回り用におすすめのお菓子のポイントはこちらです。

• 個包装
• 常温保存ができる
• 日持ちする

お世話になった人に1個ずつ渡すことができるよう、個包装のお菓子がおすすめです。

また、すぐに食べるとは限らないので常温保存ができ、日持ちするものがいいでしょう。

余ったら後で食べてもらえるよう、置いておけるお菓子が好まれます。

そのため、アイスクリームや生菓子は避けた方が無難です。

これらのポイントを考えると、フィナンシェ・マドレーヌ・クッキーのような焼き菓子がいいでしょう。

必ずお菓子を持っていかなければならないという決まりはありませんが、ほんの気持ちということで渡した方がベターです。

最終出社日の服装

最終出社日となると、当日は朝からソワソワしたり気持ちが高まったりすることもあるでしょう。

「どんな服装がいいの？」と悩む女性もいるかもしれません。

しかし、最終出社日とはいっても普段と変わらない出勤日のため、服装も普段通りで大丈夫です。

ただし、役員クラスの人に挨拶をすると上司にいわれている場合は、スーツを持参した方がいいでしょう。

指定がないのであれば、普段を変わらない服装で当日を迎えてください。

 

挨拶回りはどこまでする？

最終出社日は、今までお世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えるため、挨拶回りをするのが一般的です。

ただ、挨拶回りはどの範囲まですればいいのか迷う女性もいるでしょう。

ここでは、挨拶回りに関する悩みを2つピックアップしてご紹介します。

苦手な人へも挨拶した方がいい？

挨拶回りはこれまで関わった人に感謝を伝えるために必要なことです。

しかし、関わった人の中には苦手な人が含まれるということもあるでしょう。

これで最後だから挨拶はしておこうと思っても、苦手な人とはできるだけ接触を避けたいという女性も多いのではないでしょうか。

今後も関係が続くのであれば、苦手な人への接し方を考えた方がいいでしょう。

しかし、最終出社日だからこそ1人の社会人として苦手な人にも挨拶をするのがマナーです。

そのときだけは苦手意識を忘れ、挨拶で最後を締めくくりましょう。

どうしても話しかけられないほど苦手な相手であれば、メールで挨拶するという選択肢もあります。

挨拶が気まずい時の対処法

転職や結婚のためなど、退職には人それぞれ理由があります。

退職すること自体が悪いことではありませんが、「迷惑をかけてしまう」など気まずさや引け目を感じることもあるでしょう。

特に自分から人に話しかけるのが苦手な人にとって、挨拶回りは気軽にできるものではありません。

しかし、気まずいからといって関わった人に挨拶をしないのは、社会人のマナーとして避けたいところです。

無理に話を膨らませたり、自分の話をする必要はありません。

「〇〇さん、お世話になりました」「今までありがとうございました」と一言伝えるだけでも挨拶としては十分です。

あまり気構えずに、「最後だから」と割り切って挨拶回りをしましょう。

挨拶のタイミングや順番は

挨拶回りをするときに、タイミングや順番はどのようにすればいいのでしょうか。

タイミングや順番を誤ると、「忙しいのに」「順番違うんじゃない？」と悪い印象を与えかねません。

最終出社日なので今後会わない可能性が高いですが、やはり最後だからこそ好印象を与えたいと思う女性は多いでしょう。

挨拶回りのタイミングで押さえておきたいのが、「午前中は避ける」ということです。

午前中は1日の始まりとして仕事が集中していることも多く、忙しいときに挨拶をされても対応できないことがあるからです。

また、自分自身も最終出社の午前中は仕事が残っている可能性があります。すべてを終わらせてから、挨拶をする時間を取りましょう。

会社によって仕事が落ち着く時間は異なりますが、終業時刻の2～3時間前がベストといわれています。

もし17時終業であれば14～15時頃が目安ですが、周囲の雰囲気でタイミングを見計らうようにしましょう。

終業時刻ギリギリのタイミングだと、残りの仕事に追われている人や、定時で帰りたい人に迷惑をかけてしまうため注意してください。

また、挨拶に行く順番としては直属の上司を1番目にしましょう。続いて、先輩・同僚・後輩という順番です。

これまで関わった他部署に挨拶に行く場合は、その部署の上司から挨拶をするようにしてください。

 

最終出社日「午前中」の過ごし方

先ほどお伝えしたように、挨拶回りは午前中を避けるのがベターです。

それでは、最終出社日の午前中はどのように過ごすのがいいのでしょうか。

ここでは最終出社日の過ごし方を2つご紹介します。

業務の引き継ぎ

最終出社日の午前中は、業務の引き継ぎがメインとなります。

そうはいっても、退職の意向を伝えてから当日までに引き継ぎをしてきたことでしょう。

最終出社日に行うのは、引き継ぎの総仕上げや足りない部分の補足だと思ってください。

後任となる人も、最終出社日に引き継ぎをされても困ってしまいます。

業務の引き継ぎには数週間かかることもあるため、前もってスケジュールを立てておくことが重要です。

スムーズに引き継ぎを行うために、資料を作成したりデータを残したりするのもいいでしょう。

返却物・受け取る資料を確認

引き継ぎが終わったら、午前中のうちに会社へ返却するものや会社から受け取るべき資料を確認しておきましょう。

会社へ返却するものとしては社員証や会社の備品などがあります。

返却を忘れると退職後に郵送したり会社へ出向いて返却したりと手間がかかってしまうので注意してください。

また、受け取る資料についても人事や総務などの担当部署に確認しておきましょう。

退職に関連して受け取る書類は、雇用保険被保険者証・年金手帳・源泉徴収票・離職票です。

雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していたという証明なので次の職場に提出する必要があります。

年金手帳も同様に次の職場に提出しますが、これは会社が預かっている場合とそうでない場合があります。

もし会社が預かっているのであれば、忘れずに受け取りましょう。

源泉徴収票は最後の給料の計算が完了した段階で発行されるため、最終出勤日には受け取れない場合がほとんどです。

次の職場に提出する必要があるため、いつごろ郵送されるのか確認しておくことをおすすめします。

離職票を希望する場合は、会社からハローワークに申請しなければならないため、早めに伝えるようにしてください。

また離職票は退職後に発行されるため、後日郵送されるか会社に取りに行くことになります。

どのように受け取るのか確認しておくとスムーズです。

最終出社日「午後」の過ごし方

突発的なトラブルがなければ、午前中で引き継ぎや事務的な作業は完了するでしょう。

続いてラストスパートとなる午後の過ごし方をご紹介します。

退職挨拶メールを送付しよう

最終出社日に出張や休暇のために会えない人もいるでしょう。

また、他部署で関わった人でもタイミングが合わず挨拶できなかったということがあるかもしれません。

このように、会えなかった人に対してはメールで挨拶文を送付します。

前もって退職の挨拶をメールで送っているのであれば、最終日に改めて送る必要はありません。

挨拶回りをしよう

最終出社日の午後に行う大きなイベントが挨拶回りです。

これまでお世話になった人たちへ感謝の気持ちを伝えましょう。

挨拶回りのタイミングや順番は先ほどお伝えした通りです。

苦手な人にも、最後だと思って話しかけてみてください。

何といってもこれまでの感謝の気持ちを伝えることを意識しましょう。

「ご迷惑をおかけします」という言葉を添えるのもいいですが、相手がもらって嬉しいのは「今までありがとう」という感謝です。

「申し訳ありません」よりも「ありがとう」の方が、聞いている方も前向きな気持ちになります。

「新しい職場で頑張って」という励ましの言葉を送りやすくなるでしょう。

退職挨拶スピーチをしよう

終業時間が近づくと、退職挨拶スピーチの時間が設けられることが多いです。

すでに挨拶回りで感謝の気持ちを伝えていますが、改めて職場のみんなに思いを伝えましょう。

ここでは、感謝の気持ち・仕事の思い出・今後の展望など前向きな内容のスピーチをするのがポイントです。

決して退職理由についてネガティブな話をしたり、職場の愚痴を言ったりしないように注意してください。

スピーチは数分程度になるよう、事前に内容を準備しておくと当日困りません。

会社備品等の返却をしよう

最後に社員証や制服、会社の備品などを返却して退社となります。

返却忘れがあると後日返却に行ったり、郵送したりすることになるため当日確実に返却しましょう。

更衣室のロッカーを使っていたという場合、ロッカーのカギの返し忘れには要注意です。

備品を紛失すると全額あるいは一部弁償になることがあるので、日頃から気をつけてください。

退職挨拶メールを送付する時に意識すること

退職挨拶メールは最終出社日に会えない人に送付しますが、いくつか気をつけたいことがあります。

ビジネスマナーに注意しつつ、最後の挨拶メールを送りましょう。

件名は簡潔にしよう

メールの件名は簡潔にするように意識してください。

そもそもビジネスメールは、件名を見ただけで内容が分かるようにするのが一般的です。

退職の挨拶メールも同様で、「退職のご挨拶」など一目で分かる件名にしましょう。

退職理由は「一身上の都合」と記載しよう

退職の挨拶メールで気をつけておきたいのが退職理由についてです。

挨拶メールの目的はあくまでも挨拶なので、詳細な退職理由は転職先のことを伝える必要はありません。

直接話をする中でそういった話題になるのは仕方がありませんが、挨拶メールでわざわざ伝える内容ではないのです。

むしろ、メールを受け取った側が不快な思いをしたり、トラブルの原因になったりすることもあるでしょう。

そのため挨拶メールに記載する退職理由は、「一身上の都合」としてください。

一斉送信の場合の設定をチェック

退職の挨拶メールを送る相手が多い場合は、一斉送信を使うのが効率的です。

その場合、必ず一斉送信の設定をチェックしましょう。

一斉送信は便利なのですが、設定を間違えるとメール受信者全員のアドレスが表示されてしまいます。

社内メールならまだしも、社外の人に送ってしまうと情報漏洩のリスクになりかねません。

そのため一斉送信の設定は必ずBCCに設定しましょう。

BCCに設定すると、メールを受け取った側は自分以外誰に送られたか分かりません。

CCに設定すると、先述したようにメール受信側全員のアドレスが表示されてしまいます。

一斉送信する際は必ずBCCに設定することを忘れないでください。

 

困った時は転職エージェントに相談しよう

1人で転職活動を行うと、どうしても壁にぶつかったりうまくいかなかったりするものです。

転職を決心したら、求人探しや履歴書作成・面接対策など多くのことを乗り越えていかなければなりません。

もし転職で困ったり悩んだりすることがあれば、転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職活動で困ったときは1人で考え込まず、転職エージェントのサポートを受けてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、最終出社日の過ごし方や挨拶回りについてご紹介しました。

最終出社日は今働いている会社で過ごす最後の時間です。

他の人にはいつもと同じ日常でも、あなたにとっては特別な1日であることに間違いありません。

最後に仕事の引き継ぎをしっかり行い、お世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えましょう。

後悔のない最終出勤日を過ごすことができれば、さらに前向きな気持ちで次に進むことができるはずです。

転職活動を成功させるためには、転職エージェントの活用をおすすめします。