退職が決まってから退職日までの間に、どのように過ごすべきか悩む女性は多いのではないでしょうか。

退職までの期間に気持ちに変化が出たり、仕事に影響が出たりする女性も少なくありません。

その先に新しい生活や仕事が待っていると分かっていても、退職までの期間を長く辛いと感じることもあるでしょう。

今回は、退職までの期間が辛い女性がどのように対処すべきか詳しくご紹介します。

退職までの期間が辛いと感じる人は多い

転職のための退職の意向を伝えた後、退職日を迎えるまでにさまざまな思いを抱くのではないでしょうか。

それは新しい環境への期待や、退職への解放感だけではないはずです。

中には、退職までの期間を辛いと思って過ごす女性も少なくありません。

なぜなら、退職の意向を伝えてから最終出勤日までにタイムラグがあるからです。

就業規則にもよりますが、一般的に退職希望日の1～3か月前に退職の意向を伝えると定める企業が多いでしょう。

1～3か月前に意向を伝えるのは、業務の引継ぎや新しい人材の確保といったことが理由です。

それは分かっていても実際に退職までの期間を長く感じ、その期間に辛い思いをする女性もいます。

しかし、辛い思いを抱えたまま退職日まで過ごすと、仕事のモチベーションを保てなくなることも少なくありません。

また、「最後までやりきれなかった」という後悔の気持ちを残すことになりもなりかねないのです。

そのため、退職までの期間に辛いと思ったら、その気持ちを放置せず何らかの対処をしていく必要があります。

退職までの期間が辛い原因

退職までの期間が辛いと思う女性は多いですが、それにはどのような原因があるのでしょうか。

「辛い」という気持ちには、必ず何らかの原因があるはずです。

ここでは、退職までの期間が辛いと感じる主な原因を2つご紹介します。

周囲の態度が変わる

周囲の態度が変わることは、退職までの期間が辛いと感じる原因となるでしょう。

退職の意向を上司に伝えた後は、引継ぎなどの関係で周囲の人にも伝えていくことになります。

「〇〇さん退職するんだって」と噂になったり、退職理由について聞かれたりすることは珍しくない話です。

中には「退職するから」という理由で仕事を任せてもらえなくなることもあります。

ミーティングに呼ばれなくなったり、周囲の人によそよそしくされたりすると辛くなるのは当然のことです。

特に最後まで仕事をやりきって退職したいと思っている女性にとっては、疎外感や虚無感があるでしょう。

退職への罪悪感が消えない

自身の退職が会社や同僚に迷惑をかけてしまうと思い、罪悪感を抱く女性もいるでしょう。

例えば、もともと従業員の人数が少ない事業所や部署で働いていた場合です。

特に人数が少ない職場では、従業員が1人抜けることへの影響が大きいという可能性があります。

通常業務プラス自分の業務の引継ぎをお願いするため、「さらなる負担をかけてしまう」という罪悪感が芽生えてしまうのです。

周囲の人が「大丈夫」と言ってくれても、やはり気にしてしまう女性は少なくありません。

また、繁忙期と退職が重なってしまった場合も、退職までの期間中に罪悪感から辛いと感じてしまう人が多いです。

 

仕事に影響が出ることも

退職の意向を伝えてから退職日までの期間に、仕事に何らかの影響が出ることもあります。

それは自分自身のモチベーションの低下や、仕事量など内容はさまざまです。

ここでは、退職までの期間の仕事への影響について2つピックアップしてみていきましょう。

やる気が出ない

退職が決まってから突然やる気が出なくなってしまうこともあるので気をつけましょう。

転職のための退職は前向きなものですが、現職への気持ちが途切れたり、緊張感が薄れてしまうことがあるのです。

これまで仕事に対してやりがいや楽しさを見出していたという人は要注意です。

反対に、現職への不満や人間関係に対するネガティブな思いを抱いていた人もやる気が出なくなる場合があります。

「もう次にいくから」という気持ちになってしまい、退職日までの仕事へのモチベーションが維持できなくなってしまうのです。

退職の理由や現職への思いに関わらず、モチベーションの低下には注意しましょう。

急に忙しくなった

退職が決まってから、急に仕事が忙しくなることも珍しくありません。

急に仕事が忙しくなる理由は、主に業務の引継ぎや事務的な手続きです。

退職日までに済ませなければならないことが多く、仕事に追われる可能性があります。

その中でも、退職に関する事務的な手続きや、転職先で必要なことの準備を行っていかなければなりません。

退職が決まる前よりも多忙になり、辛い思いをしたりモチベーションが低下したりすることもあるでしょう。

自分を大切にしよう

退職までの期間は、罪悪感を抱いたりモチベーションが下がったりすることがあります。

自分の気持ちや周囲の対応の変化が理由で、退職までの期間が辛いと感じることもあるでしょう。

罪悪感・周囲の人の噂・厳しい言葉・疎外感など、さまざまな経験をする可能性があります。

しかし、転職はあくまでも自分の人生のためにするもの、自分の未来をより良くするためのものです。

万が一周囲から転職に否定的な言葉をかけられたとしても、その人が自分の人生に責任を負ってくれるわけではありません。

せっかく新しい環境や生活が待っていたとしても、それまでの期間に辛い思いをしては勿体ないです。

まずは自分自身を大切に考え、退職までの期間を穏やかに過ごせるようにしましょう。

 

退職日まで穏やかに過ごすためのコツ

退職日まで穏やかに過ごすようにとはいっても、どうすればいいか分からないという女性は多いでしょう。

どうすればいいか分からないからこそ、辛い思いを抱えてしまうのです。

ここでは、退職日まで穏やかに過ごすためのコツをご紹介します。自分自身を大切にするためにも、ぜひ参考にしてください。

マイナスなことは考えすぎない！

退職までの期間を穏やかに過ごすためには、マイナスなことを考えすぎないようにすることが大切です。

周囲の人の態度や言葉によって、傷ついたり辛い思いをしたりすることもあるでしょう。

そこで「自分なんて…」「次の職場で上手くいくか不安」とネガティブな思考になることがあるかもしれません。

しかし、退職後はその人間関係や職場環境から離れることができるのです。

今は辛いと思うかもしれませんが、それが続くわけではないということを心に留めておいてください。

また、辛いと感じる原因を遠ざけたり、ポジティブに解釈したりするのもおすすめです。

例えば、周囲の態度が変わった場合、周りの人が自分のことを気づかってくれているのかもしれないと捉えてみましょう。

退職までの期間、やることが多く急に忙しくなってしまうのはよくあることです。

周囲もそのような状況を想像し、雑事に煩わされずに退職準備に集中させようとしてくれているのかもしれません。

ポジティブな解釈ができなくても「その可能性があるかも」と思うだけで心の負担はかなり軽くなります。

転職してからのことを考えよう

退職日まで穏やかな気持ちで過ごすもう1つのコツが、未来に目を向けることです。

できるだけ転職の良い面やメリットについて考えてみましょう。

確かに退職までの期間中は、「辛い」と感じるさまざまな原因や出来事があります。

しかし、そもそも転職に至った理由は自分の人生を理想のライフプランに近づけるためです。

「将来こんなふうになっていたい」というイメージを実現するための転職ではないでしょうか。

現状を考えるよりも、転職後のことを考える時間や転職の準備をする時間をできるだけ増やしましょう。

もし、円満退社を望むあまり辛い思いが強くなるのであれば、思い切って円満退社を諦めてみてください。

円満退社にこだわりすぎて転職に集中できず、理想的な新しいスタートができなくなってしまうリスクがあるからです。

「現在」の辛い思いから「未来」に待っている転職に目を向けることで、あなたの気持ちが穏やかになる可能性があるでしょう。

退職日までの過ごし方

退職日が決定したら、退職日を迎えるまでに行うべきことがたくさんあります。

退職までの期間に辛い思いをしていても、最後には退職日が訪れるのです。

その日までにどのように過ごせばいいのか、退職日までの過ごし方をご紹介します。

やるべきことを計画する

業務の引継ぎだけでなく、貸与品の返却・退職の手続きなど退職までにやるべきことはたくさんありあます。

退職の意向を伝えた時期にもよりますが、場合によっては急ピッチで進めていかなければならないでしょう。

そのため、前もって計画を立てておくことをおすすめします。まずはやるべきことを書き出し、漏れがないことを確認してください。

やるべきことを書き出したら、退職日までに完了できるようにスケジュールを立てましょう。

感情的にならず淡々と仕事する

感情的にならず淡々と仕事をすることも、退職日までの過ごし方の1つです。

退職までの期間に辛い思いをすると、感情的になり思うように仕事が進まないことも少なくありません。

しかし、すでに退職日は決まっているため、その日に向けてやるべきことをこなさなければならないのです。

退職日までに周囲の人から嫌な態度を取られたり、辛い思いをしたりすることもあるでしょう。

そういった出来事に感情的にならず、目の前にあるやるべき仕事を淡々とこなす方が気持ち的にも楽になるでしょう。

退職日までのモチベーション維持法

退職までの期間にモチベーションが下がってしまうことは少なくありません。

それは、辛い思いをしたり緊張の糸が途切れたりするなど人によって原因はさまざまです。

しかし退職日までにやるべきことを完了させて、前向きな気持ちで新たなスタートを切りたいと思う女性は多いのではないでしょうか。

そのために、退職日までのモチベーション維持法を押さえておきましょう。

有休を使ってプライベートを楽しもう

退職日までモチベーションを維持するために、まずは心身共に健康であることが大切です。

そこで、有休を使ってプライベートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

上司に退職の意向を伝えるとき、緊張や不安な思いをした女性は多いでしょう。

また退職することを周囲に伝えたときに、周囲の人の反応や対応の変化に辛い思いをすることもあります。

業務の引継ぎで忙しい日々を過ごすこともあるはずです。

これらの日々を考えると、心も体も疲れているのではないでしょうか。そういった疲れがモチベーション低下を招くことがあります。

もし有給休暇が残っているのであれば、退職までの期間に有休を取ってリフレッシュしましょう。

前向きな気持ちで転職先にいくためにも、リフレッシュしてモチベーションを維持してください。

退職日までのカウントダウンも有効

退職日までモチベーションを維持するために、退職日を0日と考えてカウントダウンを始めるのもおすすめです。

例えば、年末のカウントダウンは数字が減るにつれモチベーションが上がり、新年の幕開けに背筋を伸ばす人も少なくありません。

そこで、年末年始のカウントダウンのように退職日をイベント化してみましょう。

転職を理由とする退職は新しいキャリアのスタートでもあります。

つまり、退職日はキャリアが一区切りするカウントダウンと再スタートを切るまでのカウントダウンでもあるのです。

また辛い思いをしている場合、「あと〇日で終わる」という目安を確認することができます。

「辛い、辛い」と毎日考えていると、その思いが自分を苦しめることになりかねません。

カウントダウンをすることで自分自身の心を軽くしてあげましょう。

退職日までにこれだけはやっておこう

先ほど退職日までの過ごし方で「やるべきことを計画する」ということをお伝えしました。

しかし、具体的に何をやっておくべきか分からないという女性もいるのではないでしょうか。

ここでは、退職日までにやっておくべきことを3つに絞ってご紹介します。

書類や業務内容の引継ぎ

書類や業務の引継ぎは退職準備に欠かせないことの1つです。

書類の整理やしっかりとした業務の引継ぎができれば、後任者も気分よく引継いでくれるでしょう。

スムーズな引継ぎのために、担当業務に関するマニュアルを作成するのもおすすめです。

特に複雑な業務や手順がある場合は、文書化することで自分自身も説明しやすくなります。

「十分な引継ぎをしてもらっていない」「説明が分かりにくい」というのは退職のトラブルで起こり得ることです。

そのようなトラブルが生じると辛い思いをしてしまうので、できるだけスムーズかつ丁寧な引継ぎを行いましょう。

スムーズに退職手続きを行うための準備

退職までにやっておくべきことは、業務に関することだけではありません。

スムーズに退職手続きを行うためにも、準備しておきたいことを押さえておきましょう。

• 退職日の調整
• 有給休暇の残日数確認
• 返却すべき貸与品のリストアップと返却
• 書類・デスク周辺の整理整と
• 社会保険の事務手続き
• 退職証明書の発行

退職の意向を伝えたら、具体的な退職日の調整をします。その日に向けて業務の引継ぎや書類の準備を行うため、早めに調整しましょう。

有給休暇が残っている場合は、残りの日数を確認して取得できるように申請が必要です。

最後にまとめて取得するか、あるいは分散して取るかは業務の進捗状況を見て上司と相談することをおすすめします。

会社から貸与されている備品がある場合は、忘れずに返却できるように準備しておきましょう。

例えば携帯電話・制服・ロッカーのカギなどがこれにあたります。

壊れたり失くしたりした場合は弁償ということになりかねないので、注意が必要です。

また社員証や保険証の返却も退職日に行うことが一般的なので、返却手順や返却先を確認しておきましょう。

離職票は退職後に発行されますが、必須ではないため必要な場合はあらかじめ会社に伝えておくとスムーズです。

社会保険の手続きなど、今後に関わる重要な書類の手続きがたくさんあります。忘れないように、チェックリストを作っておくといいでしょう。

お世話になった人へのご挨拶

退職までにやるべきこととして、お世話になった人への挨拶も欠かせません。

退職の報告とこれまでお世話になった感謝の気持ちを必ず伝えましょう。

特に挨拶すべき人としてお世話になった上司や先輩や取引先の担当者が挙げられます。

また、取引先の担当者への挨拶は、後任の紹介を兼ねることとなるでしょう。

その際は担当者と後任者がスムーズに業務に取り掛かれるように、3者そろっての顔合わせがベストです。

 

退職までの期間が辛い時は転職エージェントに相談しよう

退職までの期間どうしても辛いと感じるなら、積極的に転職エージェントを利用することをおすすめします。

転職エージェントは、あなた転職を成功させるためにさまざまなサポートを行っています。

辛いと感じているときは、誰かに悩みを打ち明けることが心を穏やかにする有効な方法の1つです。

共感してくれる味方の存在確認に加え、考えていることを言葉にする作業が頭の中の整理整とんにもなるでしょう。

転職のプロに相談しながら、辛い時期を乗り越えて次のステップに進みませんか。

まとめ

今回は、退職までの期間に辛いと感じる原因や穏やかに過ごすコツについてご紹介しました。

退職までの期間中に辛いと感じているなら、まずは辛いと感じる原因を特定しましょう。

辛い原因を整理することで、対処法が見えてきたり考えが整理できたりします。

また、円満退職できることがベストですが、状況次第ですっぱりと諦めることも必要です。

退職までのカウントダウンは、新しいスタートへのカウントダウンでもあります。

転職準備や退職までにやらなければならない仕事に集中することで、辛い原因を遠ざけてしまうのも有効な方法の1つです。

逃げというわけではなく未来へ時間と労力を投資するためと考えればポジティブに取り組めます。

その際に、転職エージェントがサポートできることやアドバイスできることもあるので気軽に相談してみてください。