旅館に泊まるとき、最初にお出迎えをするのは仲居です。

つまり、仲居は旅館の看板といっても過言ではありません。

仲居は優雅で昭和の日本を彷彿とさせるような女性らしさをもっており、あこがれる女性も少なくありません。

では、仲居という仕事は一体どんな仕事内容なのでしょうか。

その魅力や、苦労についても詳しく解説していきます。

仲居とは

仲居

仲居とは、主に旅をして旅館に泊まりに来たお客様のお世話をする仕事です。

「仲居さん」などと呼ばれ、一般的に日本人から親しまれるお母さんのような存在です。

主に旅館に勤め、お出迎えや客室へのご案内、何かあったときの呼び出しへの対応などさまざまなお世話をします。

時には、仲居のレベルで旅館のレベルを見られるといっても過言ではないほどその仕事の内容は重要視されます。

旅館サイトの口コミなども、料理の感想と同じくらいに仲居に対する口コミが多いです。

そういったことを踏まえ、仲居という存在はお客様にとって非常に重要な存在であるといえるでしょう。

仲居の主な仕事内容

指をさす仲居

では、仲居の仕事内容についてもっと具体的に解説していきます。

仲居が1日でこなす仕事には、一体どんなことがあるのでしょうか。

お客様をお出迎えする

まずはチェックインするお客様のお出迎えです。

遠いところから来てくださった方、アクティビティを楽しんでから来てくださった方などさまざまです。

旅館に着いた瞬間というのは、旅行の中でも一番ほっとする瞬間ではないでしょうか。

その瞬間をお迎えするのですから、非常に重要な役割であるということがわかります。

お客様を客室へ案内

時には、お客様のお荷物を代わりに持ち、客室へ案内します。

客室自慢の旅館などであれば、その旅館周りの地理について説明をすることも必要です。

お部屋についたらお茶を入れ、お茶菓子を出し夕飯の時間やお風呂の時間などを説明します。

場合によって、その地域で行われているイベントやおすすめの観光地などを紹介したりもします。

お客様がなにを求めているかを察知し、それに合わせて接客していくことが大切です。

食事や布団の準備

旅館の布団

お客様からご要望があったとおりの時間に準備をします。

部屋食の場合は部屋まで順番に運ばなければいけないため大変です。

食堂で食べる場合でも、お席の誘導などが仕事の内容に含まれてきます。

また、仲居はお客様がご飯を食べている間やお風呂に入っている間にお部屋に入り、布団を準備します。

大人だけの場合は分かりやすいですが、お子様もいる場合は必要な布団の数なども確認しておかなければなりません。

お客様のお見送り

夕方、チェックアウトの時間になるとお客様のお見送りもします。

お客様の忘れ物などがないように注意喚起ももちろん大切です。

旅館として最後のお見送りなので、最高の笑顔でこの後のお客様の旅も素敵なものになるように願いながら行います。

このときの対応で、リピーターになってくれるかが決まるといっても過言ではありません。

掃除

お客様がチェックアウトしたら、次のお客様のチェックインまでにお部屋の掃除を行います。

お部屋はただ掃除するだけでなく、備品の確認・アメニティの補充などやることはたくさんあります。

勤務先によっては、清掃だけは他の業者に委託しているというところもあります。

ただ、清掃の仕事を仲居が行っている旅館は珍しくありません。

お風呂などについてもこの時間に一時的に閉めて掃除を行うところが多くなっています。

次のお客様が来るまでに館内を綺麗にしなければなりませんが、連泊のお客様もいらっしゃいます。

そのため、お客様に見られながら掃除を行うということになります。

常にみられていることを意識しながら効率よく仕事をこなし、次のお客様を気持ちよく出迎えなければなりません。

仲居のタイムスケジュール

旅館

では、仲居として働いた場合、どんな1日が待っているのでしょうか。

ほんの一例ではありますが、仲居として働いた場合の1日のタイムスケジュールを紹介します。

6:00  出勤

7:00  朝ごはんの配膳。前日等、事前に朝食の時間を伺っておき、その時間にあわせて配膳。順次、食べ終わったお客様の食器の片付け。

9:00    朝ごはんの片付け完了

10:00  チェックアウトのお客様のお見送り

10:30  館内の掃除

休憩時間

16:00  当日の自分の担当のお客様の確認。アンケート、アレルギーの有無、ご飯の時間やご要望などを確認。

16:30  チェックインのお客様のお出迎え。お客様をお部屋までご案内し、追加のご要望などがないか確認。

18:00  夕飯の配膳。朝ごはんとは違い、コース料理のように順番にお料理を配膳。

19:00  夕飯の下膳・お布団の準備。お客様がお風呂に入っていらっしゃる間にお布団を敷く。

20:00  当日の業務は終了

ご覧いただいたとおり、仲居の仕事のスケジュールはかなり詰まっており、お客様にも左右されやすいです。

そのため、臨機応変に対応していくことが必要になります。

事前に伺っていた内容が、お客様が到着したときに大きく変わることもあります。

いかに笑顔を絶やさずお客様のために全力を尽くせるか、というところが仲居としての腕の見せ所でもあります。

 

ワンポイント

旅館やホテルなど勤務先によってそれぞれの時間帯は異なります。

しかし、どこにいっても「仲居は、お客様をおもてなしする重要な立場である」ということは変わりません。

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仲居として必要なこと

○を出す仲居

では、仲居の仕事内容が分かったところで、どんな方が仲居の仕事に向いているのでしょうか。

仲居の仕事に向いている人の特徴は、主に4つあります。

  • 体力がある
  • 適切なマナー
  • 接待の心
  • 時には語学力

それぞれ1つずつ詳しく解説していきます。

体力がある

旅館を利用する際、よく見てみるとわかると思いますが、仲居は常に歩き回って仕事をしています。

勤務時間中、どこかに立って待機していたり、座ってゆっくりしたりする時間はほぼありません。

そのため、仲居の仕事は本当に体力が必要です。

逆に、体力がないと仲居として働くのは少し覚悟が必要でしょう。

適切なマナー

お客様のおもてなしをするわけですから、最低限のマナーも必要です。

マナーについて詳しい方は、おもてなしをすることが好きな人が多いです。

そのため、仲居として働くことも向いているでしょう。

旅館の目指すランクによって、求められるマナーのレベルの高さも変わります。

その勤務先にあった適切なマナーを使い分けることができる人は、仲居の仕事に向いているといえます。

接待の心

三つ指をつく仲居

何度もお伝えしていますが、仲居というのはおもてなしをする仕事です。

そのため、接待の心を持っていないとなかなか務まりません。

心の中で嫌々やっていることは相手に伝わってしまうものです。

自然と「人に親切にしたい」「人に喜んでもらいたい」という心を持っていないと忙しいなかでの接客はとても大変です。

もともと人に喜んでもらうことが好きだったり、人のお世話をすることが好きだったりする人は、仲居の仕事に向いています。

時には語学力

お店に来るのは、日本人だけではありません。

日本文化を味わいたくてあえてホテルではなく旅館を選ぶ外国人観光客も非常に多いです。

見知らぬ土地に来た外国人の方々は不安を抱えている方も多いでしょう。

言葉が通じる方が1人いるだけで、気持ちの余裕が全く違うものです。

英語や中国語など、よく使われる言語について知識があるとなおさら良いでしょう。

 

ワンポイント

お客様の求めることは十人十色です。そのため、仲居として求められることもさまざまです。

それらにこたえられるような心と体を持っている人が、仲居に向いているといえるでしょう。

仲居として働く魅力

仕事をする仲居

次に、仲居として働く魅力についても紹介していきます。

これだけ体力が要るうえに、お客様への気配りも必要という大変な仕事です。

実際に仲居として働いている方々は、どんな魅力を感じているのでしょうか。

人の役に立てる

仲居として働く魅力の1つ目は「人の役に立てる」ということがいえます。

旅館やホテルに来るお客様は、主に「癒し」や「楽しさ」を求めて旅に来ているわけです。

その旅の疲れを癒すところが旅館です。

それだけでも、お客様にとって仲居という存在がどれだけ旅の思い出を左右するかがわかるでしょう。

旅で疲れたお客様の役に立ち、癒してあげることができるのは大きな魅力です。

お客様の喜んだ顔が見られる

仲居というのは、旅館の中で一番お客様に近い存在の従業員です。

そのため、お礼を言ってもらうのも嬉しそうな顔を一番近くで見ることができるのも仲居の特権です。

仲居として働いている方々は「この旅館に来てよかった」と思ってもらえるよう日々お客様のことを思っています。

その結果、喜んだ顔を見ることができると、それが仕事のやりがいにつながっているのです。

 

ワンポイント

仲居はお客様と近い存在であるがゆえに、お礼の言葉ももらいやすい職業です。

それが仲居として働く日々のやりがいにつながります。

仲居として働く苦労

首をかしげる仲居

逆に仲居として働く苦労もあります。

仲居として働いている方々は、どんなことに苦労をしているのでしょうか。

常に動き回る必要がある

仲居の仕事は本当に体力仕事です。

自分の仕事をこなすだけでも、常に動き回り仕事をこなさなければなりません。

それに加え、何かのご要望だったり困ったことがあったりすればすぐにお客様のところに飛んでいかなければなりません。

慣れないうちは、1日終わってへとへとになっているというのもよくある話です。

また、お客様がいらっしゃる館内をバタバタ走り回るわけにはいきません。

そのため、あくまでも仲居としてふるまいながら忙しい仕事をこなしていく必要があります。

笑顔を絶やしてはいけない

笑顔の仲居

繰り返しになりますが、仲居はお客様のおもてなしをするのが一番の仕事といえます。

そのため、笑顔は基本中の基本です。

笑顔がなく愛想のない仲居だとどんなに施設や料理のクオリティが良くても、その旅館への印象は台無しです。

常に笑顔を絶やさず、忙しい仕事をこなしていくのは仲居ならではの大変な仕事だといえるでしょう。

仲居の仕事には必要な資格がある?

勉強

仲居として働くために必要な資格というのは、特にありません

基本的にどこも雇用してから仕事をOJTで教えていくというスタンスのところが多くなっています。

ただし、繰り返しになりますが仲居はお客様をおもてなしすることが何よりも重要な仕事です。

そのため、マナーや接客に関する資格は取っておくことをおすすめします。

例えば、日本サービスマナー協会が運営する「接客サービスマナー検定」です。

そのほか、文部科学省が後援している実務技能検定協会運営の「サービス接遇検定」などがあります。

これらマナーに関する資格や検定をもっておくと、転職に非常に有利になるといえます。

そのほか、外国からのお客様への接客に備えてTOEICに挑戦するのもおすすめです。

 

ワンポイント
おもてなしをするために、必要なスキルをあらかじめ持っておくことで、転職が有利になります。

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仲居としての活躍の場

お酒を運ぶ仲居

仲居として雇用される場所は、基本的には旅館ホテル料亭などです。

それぞれ働く場所により勤務する時間帯や内容などが変わるため、自分にあった勤務先を選ぶようにしましょう。

例えば、旅館やホテルは宿泊を伴いますが、料亭は基本的にお食事だけです。

その違いによって生まれる仕事内容の差はとても大きいことがわかるでしょう。

働ける時間帯、どんな風に働きたいのかなど考え、勤務先を選びましょう。

女性の転職なら転職エージェントに相談

エージェントに相談する女性

仲居として働きたいと思っても、旅館やホテルにもさまざまなランクがあり迷いますよね。

あまりに敷居の高い旅館だと、自分に務まるか心配にもなるでしょう。

そんなときは、まず転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントなら、旅館の雰囲気や未経験OKかなども含め、あなたにぴったりの転職先を探してくれます。

転職を考えたら、まずは転職エージェントに相談しましょう。

まとめ

女将

仲居の仕事は、お客様に気持ちよく利用してもらえるよう、最高のおもてなしをすることです。

常にホスピタリティを持ち、お客様のために働き続けるのはとても大変かもしれません。

それでも「ありがとう」という感謝の言葉をダイレクトにもらいやすいといういいところもあります。

仲居の印象で旅館の印象が変わるといっても過言ではありません。

そんな仲居の仕事は、大変ですがとてもやりがいがある仕事です。

ぜひ、転職エージェントと相談しながら仲居の仕事を探してみてください。

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