子供の頃から憧れている人が多く、図書館司書は女性に人気の職業です。

大好きな本に囲まれて仕事ができることは、この上ない幸せといえるかもしれません。

司書の仕事のやりがいや、司書に向いている女性の特徴や必要な資格について紹介します。

司書の仕事内容

本を読む母子

図書館司書の仕事内容は大きく2つに分類されます。

利用者から「見える仕事」と「見えない仕事」です。

見える仕事とは、図書館を利用する方々に直接サービスをおこなう仕事を指し、見えない仕事は裏方のようなものを想像してください。

では、具体的に仕事内容を解説します。

本の貸出・返却対応

「カウンター業務」である本の貸出・返却対応は見える仕事として真っ先に思い浮かぶものではないでしょうか。

図書館で仕事をする場合、最初にする仕事が「カウンター業務」です。

利用者への本の貸し出しや利用者からの本の返却を受け付けます。

貸出し状況の記録は昔は紙媒体でしたが、最近ではデジタルデータを用いることがほとんどです。

専門的な知識は必要ないものの、図書館の大切な資料を管理するため正確さが求められます。

窓口対応ではクレイマーのような利用者がいたり、無料のためホームレスの溜まり場になってしまう事もあるのです。

そうしたことへの対応やお客様の苦情処理など、本に関すること以外にも難しい対応をしなければなりません。

選書・書架の整理

図書館の基本的な仕事の1つが配架(返却された本を元の場所に戻すこと)です。

配架をすることで本の定位置を知ることができます。

単純そうな作業に見えるかもしれませんが、ここには専門知識が必要になってきます。

何故なら日本の図書館に置かれる本は日本十進分類法(NDC)という分類法に基づいて分類されているからです。

この分類方法によって、たくさんの資料の中から目的の本を探しやすくなります。

そして本が定位置に置かれているかどうか定期的に書棚をチェックし、本を正しく並び替えるのが書架整理です。

正確な配架と書架整理をするためには、この分類法と書棚の位置をリンクさせて覚えることが必要です。

新しく本を購入した時、本のページ数や大きさなどの情報をコンピューターに登録します。

本にラベルやバーコードを貼り付けることは本の配架や書架整理に役立つのです。

汚れを防ぐためブックコートフィルム(糊の付いた透明の保護カバー)をかけることもあります。

これらも図書館司書の仕事で、利用者に提供する前に行う作業です。

このような利用客に「見えない仕事」によって本が守られ、わかりやすい位置に置かれます。

本の修繕

図書館の本

さまざまな人が手に取る本は痛みも早いので、破れたり汚れたりしたページを見つけたら、すぐにできる限りの修繕を行います。

修理をしないままにしておくと利用者の扱いが雑になり、ますます傷みが激しくなっていきます。

些細な傷をすぐ修理することで利用者のマナーも良くなります。

痛みのひどい本は思い切って捨てることも大切です。

汚れた本を手にすることで本は汚いというイメージがつき、本離れを起こすことがあるからです。

新しい本にはカバーをかけることが多いですが、その仕事も司書がおこないます。

図書館の本はみんなの共有財産なので、長く大切に読み継いでもらえるように司書は心を込めて本に向き合っています。

レファレンスサービス

調べたいことや読みたい本があっても置いてある場所がわからない。

こんな利用者に書籍案内をするのがレファレンスサービスです。

最近はインターネットや検索機の普及によりニーズに変化があり、検索機の操作能力など基本的なIT技術が必要とされます。

しかし利用者は単に必要な本の場所が知りたいだけではありません。

本の内容やどの本がおすすめなのかを知りたいと思っていることも多いのです。

そのため司書はどこにどの本があるかだけでなく、どの本にどのような情報が含まれているかを把握しておくと良いでしょう。

利用者が必要としている本と、司書が案内した本がぴったり一致したときの嬉しさはこの仕事の喜びといえるのです。

イベントの企画

クリスマス

広報活動を通して図書館の利用を促進し、図書館の存在価値を高めていくことも司書の大切な仕事です。

そのために「図書館だより」の発行・イベント告知のためのポスター・チラシの作成などを行います。

図書館の特色によって企画内容は少しずつ違ってきます。

公立図書館の場合子供達相手の読み聞かせ・イベント・季節に合わせたコーナー作りなどを行ないます。

ハロウィンやクリスマスなど季節の行事に合わせた本の展示と飾り付けなどはとても楽しいものです。

利用者の興味・関心を引きそうな企画を考えたり、期間限定の展示コーナーを設置することもあります。

その他にも図書館司書体験企画・お菓子の空箱などでのしおり作り・夜の図書館見学など、利用者が楽しめる企画を考えます。

本を運んだり展示コーナーを設置することは力仕事で、腰痛や肩こりに注意が必要です。

司書の主な勤務先

市立図書館

図書館司書として働きたいと思った時、どのような勤務先があるのでしょうか。主な勤務先を紹介します。

公立図書館

都道府県や区市町村にある図書館ですので1番イメージしやすいのではないでしょうか。1番利用客の幅が広く、提供する資料も多い図書館です。

公立図書館は増加傾向にあり、司書が働く場所としては最も人数が多いといえます。

公立図書館で働く場合、司書資格の取得は必須ではありません。

「公務員業務の一環」であるため、公務員試験に合格すると無資格での配属もあります。

そうはいっても図書館司書は人気の仕事です。

どうしても図書館への配属を希望する方は、司書資格を修得しておいた方が可能性は高くなるかもしれません。

ただ最近は非正規や外部委託も多く、実際に公務員として正規職員で働いている人は多くはありません。

非正規や外部委託の場合、給料が安くボーナスが出ないなどの問題があります。

公立図書館は提供するサービスも種類が多いので、図書館司書らしい仕事を広く経験したい人にオススメです。

学校図書館

 

 

勉強する高校生

小学校・中学校・高校の図書館で司書として働く場合は司書教諭の資格が必要です。

なぜなら「生徒に指導する」という性質を持つ職種だからです。

司書教諭になるには大学で司書教諭講習科目を受講し、さらに教員免許を取得する必要があります。

司書教諭を目指すのであれば、大学在学中にどちらの資格も取得すると良いでしょう。

教員免許を取得しているため図書館の司書業務だけでなく、いずれかの科目を担当する必要もあります。

司書教諭の仕事は生徒たちへの指導業務として、図書館の使い方の説明・辞典や一般書籍の読み方の解説を授業で行います。

「本の読み聞かせをしたい」「子どもたちに本の楽しさを知ってほしい」という人にはおすすめです

大学図書館

大学の図書館で働く司書はほとんどが大学の職員ではなく、外部委託の契約社員です。

大学によっても違いますが、6割から9割ぐらいが外部委託といわれています。

大学図書館は学生と教員のサポートをする施設です。

図書館に来る学生は勉強熱心な人が多いですが、そんな人ばかりではありません。

試験前に慌てて図書館に駆け込む学生がいたり、困ったときに話を聞いて欲しくて来る学生もいます

そんな学生も見捨てることなく一緒に資料を探したり、話を聞いたりします。

民営図書館

移動図書館

2003年に地方自治法が改正されたことで、公立施設の管理を民間業者が請け負うことが可能になりました。

サービスの向上や周辺地域の住民や学校を巻き込んだユニークな企画など、地域住民の生涯学習の場として活用されています。

全国の公共図書館のうち、1割以上を会社やNPO法人などが運営しています。

そのため夜まで開けたり、家にいながら図書館の本を借りられるなどサービスが向上しています。

民間受託の条件として、図書館司書の比率が重視されているので、民間会社こそ、図書館司書の有資格者を必要としている職場です。

 

ワンポイント
・司書らしい仕事がしたい人は公立図書館がおすすめです。
・子供と触れ合いたい人は学校図書館がおすすめです。

司書の役割

 

図書館で過ごす女の子

図書館司書の役割は大きく分けて2つあります。本のスペシャリストとしてのハード面とソフト面の役割です。

この2つの役割について解説します。

<ハード面>

資料の管理や利用者の目的に応じた資料の提案など、直接本に触れたり利用者と本を繋ぎ合わせる役割です。

本の管理・修繕・配架など本を長く大切に持ち続けるために大切な役割です。

また利用者が迷うことなく必要な本の場所や内容にたどり着けるよう案内します。

<ソフト面>

図書館に来る人は本が必要な人だけとは限りません。

イベントや企画に参加することで日頃のストレスから解放される人もいます。

特に学校図書館は悩みを聞いてほしい子供、居場所がない子供が来ることもあります。

そんな子供達の心を支え、その子に必要な本を勧めてあげるのも司書の役割です。

 

ワンポイント
司書の役割は本と利用者を繋ぎ合わせる事
 

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司書のやりがい

ありがとう

司書のやりがいとして1番多くあげられるのがレファレンス業務です。

利用者が必要としていることに答えられた時はとても嬉しいです。

子供達との触れ合いもやりがいのひとつです。

子供はとても素直です。「おもしろかった」「早く続きが読みたいです」という声が何よりの励みになります。

学校司書の場合は特に子供達と触れ合う機会が多いです。

公立図書館や民営図書館でも子供達との触れ合いは多く、お礼の手紙を持って来てくれたりします。

子供に限らず、利用者に「ありがとう」と感謝されることはやりがいにつながります

もうひとつのやりがいは企画やイベントについてです。

自分の希望する企画やイベントができることも多く、企画やイベントそのものがやりがいになります。

そしてその企画やイベントに参加した利用者の笑顔や感謝の言葉もやりがいにつながります。

普段の何気ない仕事の中でもやりがいを感じられる努力をしています。

利用者が図書館を利用しやすいように、また来たいと思ってもらえるように工夫を凝らします。

そして利用者の笑顔を見たり、利用者が増えたりした時は司書も笑顔になるのです。

 

ワンポイント
司書業務のやりがいは「利用客の笑顔」そのために工夫を凝らします。

向いている女性の特徴

本と人物

図書館司書は女性にとても人気のある職業ですが、どのような女性に向いているのでしょうか。その特徴を紹介します。

本が好き

本に囲まれてする仕事なので、本が好きでないと務まりません。

ある特定のジャンルが好きというよりは、書籍全版が好きという人に向いている仕事でしょう。

本の知識が多いことは司書の仕事をする上でプラスになり、本を読むことや調べ物が好きという人は楽しく仕事ができるでしょう。

本に書かれている内容も大事ですが、本そのものが愛おしいと感じることが大事です。

本の修理をしているとき、本から「ありがとう」という声が聞こえるような方は司書の仕事は転職といえるかもしれません。

人と話すことが好き

司書の仕事は本と向き合いますが、利用者とも向き合い「本と利用者の架け橋」になることも大切な仕事です。

そのため利用者とコミュニケーションを取る能力も必要とされます。

例えば、本や資料を探している利用者に対して、適切に言葉を交わして希望する内容の本の利用を促します。

コミュニケーションの取り方ひとつで、利用者が本や図書館を嫌いになることも大好きになることもあるのです。

本が好きなだけでなく「人が好き」「人と話すことも好き」、そんな人が司書の仕事に向いているといえるでしょう。

事務的な仕事が得意

 

パソコンでの仕事

司書の大切な仕事に本の管理があります。

返却された本を書棚に戻す作業や乱れた棚を正しく整える作業は、正確さとスピードが求められます。

最近は本の管理にコンピューターを使いますので、初歩的な情報処理能力も必要になります。

本に詳しいことや幅広い分野の知識があることはもちろん重要です。

しかしそれ以上に単純作業がコツコツとできることも司書には必要な能力なのです。

図書館司書には正確性と要領の良さ、根気強さが求められます。

誰も見ていないところでコツコツと仕事をすることにやりがいを感じる人は、この仕事に向いているといえるでしょう。

 

ワンポイント
・司書に向いている人は「本全般が好き」「人が好き」な人
・単純作業がコツコツと出来る人

司書になるために必要な資格

資料

司書には、司書と司書補の2種類の資格があります。

どちらも図書館における全般的な業務を行うことは変わりませんが、司書補は司書の補助的役割を担います。

2つの資格について解説します。

司書資格

図書館司書として全般的な業務を行うために必要な資格です。

司書資格は国家資格ですが図書館に設置義務はなく、必ず置かなくてはならないものではありません。

しかし図書館に司書がいることは、より高度なサービスが受けられるなど利用者にとって心強いことです。

司書になるためには大学(短大含む)を卒業するか司書講習を受けることが必要です。

就職に有利なこともあり、資格は取っておいた方が良いでしょう。

司書補資格

司書補は文字通り司書の仕事を補う仕事です。

ですが実際には司書と同じ仕事をすることも少なくありません。

都合で大学にいけなかったり、中退した人でも司書になるために開かれた道が司書補です。

司書補で3年勤務することで司書への道も開かれます。

資格を取得するには?

図書館で勉強する女性

司書になるための資格取得方法について解説します。

ここまでに説明したように、司書には司書資格と司書補資格の2つの資格があります。

それぞれに分けて解説します。

<司書資格>

司書資格の取得方法は次の3つです。

  1. 大学(短大を含む)で司書資格に必要な科目を履修し卒業を待って資格を得る。
  2. 大学(短大を含む)又は高等専門学校卒業生が司書講習を修了し資格を得る。
  3. 3年以上司書補としての勤務経験者が司書講習を修了し資格を得る。

<司書補資格>

高校を卒業・あるいは高等専門学校第三学年を修了している人が対象になります。

司書補講習をしている大学で約1ヶ月の司書補講習を受けることで、司書補資格を得ることができます。

そして司書補として3年以上勤め、司書講習を受けることで司書資格を得ることができます。

 

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「子供の頃から本が好き」「図書館司書に憧れている」などの理由で転職を希望する人も少なくありません。

司書は女性に人気の職業ですが、司書になるのは簡単ではありません。

図書館の数は限られており、求人自体が多くはないからです。

求人があっても正社員ではなく、パートやアルバイトなど非正規職員がほとんどです。

そのような事情を考慮した上で転職を考えることが必要です。

司書への転職を目指した時、まずは司書資格を取りましょう。

図書館に司書資格者が必須でないとはいえ、資格を持っていることは転職に有利になります。

また図書館業務などの知識を得るためにも資格はあったほうが良いでしょう。

働きながら司書資格を取り転職することは十分可能です。

正社員の募集は少ないですが、パートや非正規職員の募集はそれなりにあります。

未経験の場合パートや非正規職員で経験を積み、そこからステップアップを考えるのも1つの方法です。

 

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司書を目指し転職を決めた時、何を準備したら良いのでしょうか。

転職に有利になるスキルはあるのか。履歴書の書き方や面接の服装はどうしたら良いのか。

そんな些細なことも1人で解決するのは難しいものです。

そんな時力になってくれるのが転職エージェントです。

プロのコンサルタントがマンツーマンで指導し、より良い方法を紹介してくれます。

自信を持って転職に望むためにも、まずは転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

 

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まとめ

パソコンをする女性

穏やかに静かな環境で仕事ができると考え、図書館司書に憧れる女性は多いです。

司書としてのスキルを身につけることで長く働くこともできます。

しかし、どんな仕事もそうですが、良い面も悪い面もあります。

その両面をしっかり見て転職活動に活かしていただけたら幸いです。

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