キャリアコンサルタントは国家資格になり、最低でも5年に1度は更新をしなくてはいけません。

そのため、実際にキャリアコンサルタントとして働き始めてからも、勉強をし続ける必要があります。

また、企業を紹介するにあたりカウンセリングの知識や社会の情勢、企業の動向なども知らないといけません。

さらに、クライアントの要望によっては更に深堀りした情報が必要になる場合もあります。

キャリアコンサルタントは、日頃より情報収集を意識しなくてはいけない職業です。

 

キャリアコンサルタントの資格の活かし方

国家資格のキャリアカウンセラーを取得したら、どのように活かせるのでしょうか。

大きく4つに分けてご説明いたします。

まず1つ目は、人材紹介会社です。

人材紹介会社での転職面談や求人紹介など、まさにキャリアコンサルタントの仕事を任される際に、この資格が重宝します。

面接の対策や、他スタッフのフォローにも回れるでしょう。

2つ目は、一般企業です。

人材紹介会社ではなく、一般企業においてもマネジメントのために資格が重宝される場合もあります。

例えば人事採用担当や社員との面談の場で求められるため、そこでも活躍できるといえるでしょう。

3つ目は、公的な就業支援機関です。

職業安定所などで職業に関する面談や求人紹介を行えます。

他にも面接指導や就職転職セミナーを開くなど、求職者に対してさまざまなサポートができます。

4つ目は、教育機関です。

高校や大学等などの生徒の進路相談を受けることができます。

また、セミナーを開いたり企業の紹介や面接指導を行う際にも活かせる資格です。

キャリアコンサルタントに向いている人は？

やりがいもあり活躍の場も多いキャリアコンサルティングは、どのような人が向いているのでしょうか。

この項目では向いている人の特徴をご紹介していきます。

誰かの役に立ちたい人

誰かの役に立ちたいという想いは、キャリアコンサルタントとして大切なものです。

この職業は、クライアントの夢や要望、悩みなどを汲み取って、その人のためになる道を一緒に親身になって探し出します。

言わば、クライアントの人生のサポートをする仕事です。

真剣にサポートしてもらえなければ、クライアントは非常にがっかりしてしまうでしょう。

そんな大切な仕事であるため、真に誰かの役に立ちたいという強い気持ちが必要になります。

聴き上手な人

聴き上手な人も、キャリアコンサルタントに向いているといえるでしょう。

クライアントがキャリアコンサルタントに相談するのは、何かの壁にぶつかっているためです。

その壁が何なのかをうまく説明できる人ばかりではありません。

そのため、誠実に最後まで相手の話したいことを聴ける、聞き出せるスキルのは大切です。

どのような相手でも受け止めることができる人

人はさまざま性格であり、さまざまな考え方やそこに至るまでの背景があります。

そのため、クライアントに自分の価値観を押し付ける行為は決してやってはいけません。

どのようなクライアントであっても、その人の価値観を尊重して受け止めることが大切です。

そして、自分とは合わない考えのクライアントであっても、その人に合ったキャリアを見つけなければいけません。

それが出来る人が、キャリアコンサルタントに向いているといえるでしょう。

人生経験が豊富な人

キャリアコンサルタントにとって、人生経験が豊富に越したことはありません。

クライアントが直面している問題に対して過去に自分も悩んだ経験があれば、よりクライアントの気持ちを理解できます。

当時、自分なりに解決した方法や情報収集をしていれば、それも大変役立つ知識です。

クライアント側から立ってみても、同じ気持ちを味わった経験がある人に相談する方が本音で話しやすくなります。

冷静な人

クライアントの話を冷静聞けて相手の感情に流されない精神力も大切です。

それはクライアントの悩みを一歩引いて客観的に見つめる必要があるためです。

キャリアコンサルタントが第三者の目線でクライアントを見つめることで、状況を正確に把握し整理できます。

そうすると、クライアント自身の中でも問題の本質が何かを見つけやすくなるでしょう。

 

キャリアコンサルタントで活かせる経験

先ほど、人生経験が豊富な人がキャリアコンサルタントに向いているとお伝えいたしましが、具体的にはどのような経験になるのでしょうか。

この項目では、キャリアコンサルタントで活かせる経験をご紹介していきます。

キャリア形成で悩んだ経験

仕事や転職、キャリア形成で悩んだ経験はキャリアコンサルタントの業務に活かせます。

キャリア形成がうまくいかなかったときの気持ちや、その時どう乗り越えてきたのかはクライアントにとっても有益な情報です。

逆にキャリア形成で悩んだ経験がない人に相談しても、なかなか心を開きにくい可能性があります。

そのためキャリア形成で悩んだ経験は、クライアントの心の壁をとりはらうためにも非常に良い経験といえるでしょう。

子育てで悩んだ経験

子育てで悩んだ経験も、特に女性のクライアントの場合に非常に役に立ちます。
例えば共働き特有の保育園の悩みや、出産休暇・育児休暇明けのキャリアの悩みは経験した人しか分かりません。
キャリアアップをしたいけれど保育園の都合で残業もできず、さらには子の体調不良で会社を休む日が増えて諦めている人もいます。
このように、さまざまな理由で子育てと仕事のバランスについて悩んでいる女性は非常に多くいるのが現状です。

子育ての経験があれば同じ境遇の方に寄りそえるため、キャリアコンサルタントにとって価値のある経験といえるでしょう。

親の介護で悩んだ経験

親等の介護も経験者にしか分からない精神的・身体的な負担が隠れています。

やはり、本人を想うがゆえに介護を頑張りすぎてしまい、気づいたら自分がボロボロになっていたという話はよくあります。

時には介護を一休みして施設にお願いしたいけれど、罪悪感があってなかなかできないケースもあるでしょう。

このように親の介護というナイーブな話であっても、クライアントは経験者になら悩みを打ち明けやすくなります。

 

キャリアコンサルタントの将来性やキャリアパス

キャリアコンサルタントに転職を考えるのならば、今後の需要やキャリアパスについても押さえていく必要があります。
そのような方のためにこの項目で解説していきます。

将来性

政府は、労働者のために今後キャリアコンサルタントを大幅に増やすという目標を掲げています。

また、新卒で就職きなかった人や失業者は増えている一方で、企業の人材不足も嘆かれているのが現状です。

この人材を求めている企業と、求職者を結び付けるのがキャリアコンサルタントのお仕事になります。

そのため、キャリアコンサルタントの需要は今後も増えていくと推測できるでしょう。

キャリアパス

キャリアコンサルティングの経験を多く積めば、部下の育成をするなどのマネジメント職につくことができます。

また、独立するという人も多いため起業するのも選択肢の一つです。

さらには、キャリアコンサルタントの経験を積むと、職種に合ったスキルを持つ人材を見極められるようになります。

それは自分自身にも言えることで、自分に合った業界へ転職するという道もあるでしょう。

転職の悩みは転職エージェントに相談しよう

転職活動をしていると、ちょっとしたところでつまずくことも多いものです。

1人で転職活動をしていると視野が狭まくなりますし、時間がなく焦って正常な判断ができなくなるケースもあります。

そのような時、頼って欲しいのが転職のプロである転職エージェントです。

転職エージェントに相談すればとても効率的に転職活動を行えます。

時間は無限ではありません。不安なことや分からない点があれば1人で悩まないでください。

自分に合う職種は何か、面接はどうすれば良いのかなど、さまざまな悩みを相談しましょう。

まとめ

いまや、国家資格にもなったキャリアコンサルタントは、今後需要が増えていくと予想されます。

さまざまな経験を活かして、人の役に立ちたいという想いや人間性を高めたいという気持ちがある方には向いている職業です。

転職を考えている方は、是非候補の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

何かお困りのことがあれば、是非転職エージェントにご相談ください。