職業訓練は正式には「公的職業訓練」といいます。厚生労働省が「ハロートレーニング」の愛称で施行する公的制度です。

望む仕事に就くのに必要なスキルや知識を基本的に無料で習得できる制度としてご存知の方も多いことでしょう。

この職業訓練を利用することが、実は転職に不利ではないかという意見があります。

今回の記事では職業訓練が転職に不利だといわれる理由や、通うことのメリットなどについて紹介します。

職業訓練から転職を成功させる方法にも触れますので、ぜひ参考にしてください。

職業訓練が転職に不利だといわれる理由

受講

職業訓練に通うことが転職にあたって不利になる。そういわれるのには大きな理由があります。長期にわたる失業期間です。

3ヶ月~6ヶ月・1年~2年といくつかコースがある職業訓練ですが、確かに、長い失業を歓迎しない会社は少なくありません。

特に中途採用の場合はスキルと同時に高い経験を求められます。実務から長く離れた事実が不利に働く場合もあるでしょう。

また職業訓練のために引っ越しが必要になり、そのせいで転職のタイミングを逃す場合もあるので注意しなければなりません。

 

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職業訓練に通うと転職に不利になるというのは本当?

悩む

実際のところ、職業訓練に通うと転職に不利になるというのは本当なのでしょうか?

もしもそれが事実なのであれば、利用者が少なくなって制度自体が破綻しそうなものです。

職業訓練に通うことが転職に不利に働く。実は、これは場合によるといえます。

職業訓練に通うことにはメリットもあればデメリットもあり、転職に間違いなく不利とまではいえないのです。

以下の項目でこの点について詳しく見てみましょう。

面接で職業訓練について聞かれることはない

OKサイン、作業服の女性

「離職期間が長いようですが、どのようなことをなさっていましたか?」

履歴書を見た面接官からこのような質問を投げかけられる場合があります。

履歴書にそのむね書いておかない限り、職業訓練に通っていた事実を面接官が知ることはありません。

こちらからのアピールなしに、面接官から職業訓練について聞かれることはないのです。

職業訓練に通っていたことを効果的にアピールしたい時は、そのことについて説明する準備をきちんとしておきましょう。

無意味に行くのはよくない

OKとNGのプラカード

職業訓練には3ヶ月~6ヶ月の一般的なコースや1年~2年の長期コースなどがあります。

学んでいたとはいえ労働から長い期間にわたって離れていた。そのことがマイナス評価を受ける場合も少なくありません。

次にやりたい仕事のために身に付けたいスキルがある場合は別ですが、無意味に職業訓練に通うことは避けましょう

職業訓練に通う時は、先の見通しをある程度立てて計画的に利用しようという意思が必要です。

 

ワンポイント
職業訓練に通うことのメリット・デメリットをきちんと把握しよう。

職業訓練を受講する前に知っておこう

ポイント

職業訓練は公的制度ですが、通うことが無条件に正しいわけでも良いわけでもありません。

大学や専門学校と同じように目的を持って入り、スキルや知識を身に付け、最後には就職するために通う場所です。

考えなしに受講しては、ただ時間を浪費するだけになってしまうのでくれぐれも注意しましょう。

そんな職業訓練を効率的かつ効果的に利用するためには、受講前に知っておくべきことがいくつかあります。

この項目では職業訓練を受講する前に知っておくべきポイントを3つ紹介しますので、参考にしてみてください。

受講する内容について事前に学ぶ

職業訓練で受講する内容は、必ずしもそこでしか教わることができないわけではありません。

市販されている本やウェブサイトの情報などを利用して、自ら事前に学習することが十分に可能です。

職業訓練での学習効果をより高めるためには、そんな受講内容の事前学習が非常に効果的です。

職業訓練に通う期間を無駄にしないためにも、より効果的で効率的な学習をするよう常に心がけておきましょう。

就職支援サポートは期待しない

職業訓練では、専門科目を学んでスキルや知識を身に付ける他に就職支援サポートを受けることもできます。

内容は大きく分けて2つ。職業能力基礎と就職指導です。

職業能力基礎ではビジネスマナーなど社会人として基礎的なことについて、就職指導では面接対策などの支援が受けられます。

ただ多くの場合、職業訓練の就職支援は短い訓練期間の中で形式的に行われるものなので注意しましょう。

職業訓練では時間的な余裕がなく、親身になって個別にバックアップしてもらうことはあまり期待できないのです。

就活を成功させるポイントとは

職業訓練に通う場合も、就活を成功させるためには転職エージェントに相談することが何よりの早道でしょう。

転職エージェントは、職業訓練に通っているというこちらの状況に合わせて柔軟に対応してくれます。

職業訓練のプランの中で受ける短期間の就職支援サポートとは比較にならないほど、サービスの面で充実しています。

職業訓練に通いながら、同時に転職エージェントも利用する。これが就活を成功させるポイントとなります。

 

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職業訓練の特徴は?

受講

職業訓練は大きく2つの制度に分けることができます。公共職業訓練求職者支援訓練です。

前者は国や各都道府県・民間(大学・NPO法人など)で運営されていますが、後者は民間のものしかありません。

またこれらとはやや対象の異なる学卒者訓練と呼ばれるものもあります。

この項目では、公共職業訓練・求職者支援訓練・学卒者訓練についてそれぞれ特徴を詳しく解説します。

公共職業訓練

公共職業訓練は国・都道府県・民間が主体となって運営する職業訓練です。

高齢者・障害者・求職者と主な対象別に様々な施設があり、中には養成施設として機能しているものもあります。

ただし利用できるのは失業保険を受けている人に限られるので注意しなければなりません。

国が運営する施設の特徴は主にセーフティネットとしての訓練を実施している点でしょう。先導的で高度な訓練も期待できます。

都道府県は民間と連携しながら活動しており、地域に根差した雇用の創出や安定に向けた取り組みをしています。

利用にあたっては、どちらがより自分の求めるものに近いかを考えて決める必要があるでしょう。

求職者支援訓練

求職者支援訓練は厚生労働大臣が認可した民間の教育訓練施設で実施されます。

公共職業訓練との大きな違いは失業保険を受給できない求職者が対象であることでしょう。

一定の要件を満たすことによって、受講手当や通所手当、宿泊手当などを受け取ることができます。

職業訓練を受講できる上にある程度の収入まで得られるというわけです。

本人の月の収入・世帯の収入・資産の額など、要件が細かく定められているので興味がある方は確認してみてください。

学卒者訓練

国や都道府県が、専門的かつ応用的な知識や技能の習得のために学卒者を対象に実施している職業訓練が学卒者訓練です。

国は高卒者を主な対象に2年程度の長期の訓練を、都道府県は高卒・中卒者を対象にやはり長期の訓練を実施しています。

ハロートレーニングの愛称でご存知の方もいるのではないでしょうか。

こちらも職業訓練を無料で受講できる上、要件を満たせば手当てを受け取ることもできます。

 

ワンポイント
公共職業訓練・求職者支援訓練・学卒者訓練の違いをきちんと把握しよう。

職業訓練のメリットとデメリット

迷う女性

無料で高度な職業訓練を受講することができる。のみならず一定の要件を満たせば手当を受け取ることもできる。

そんな職業訓練ですが、メリットデメリットの両方があるのが実情です。

この項目では職業訓練のメリットとデメリットをそれぞれ掘り下げて確認します。

メリット

OK

職業訓練を受けることの何よりのメリットは、失業保険を受給しながら無料で高度な訓練を受講できることでしょう。

たとえ失業保険を受給できない場合も、求職者支援訓練を受けることで制度の恩恵にあずかることができます。

受講することによって失業保険の受給期間を延長することも可能です。

失業保険の受給期間を延長した場合、合計でもらえる失業保険の額が増加するので、気になると方はチェックしてみましょう。

デメリット

悩む女性

職業訓練を受講するためには選考を通過しなければなりません。申し込めば誰でも受けられるわけではないのです。

選考を通過して合格の通知を受け取るまでに、長い場合で数ヶ月かかることもあります。

この時間の浪費という点が、必要なスキルをすぐに身に付けたい人には大きなデメリットになると言えるでしょう。

また、職業訓練は施設によって受けられる科目に違いがあります。場所によっては必要なスキルを身に付けられません。

職業訓練を受けようと思うなら、目的のスキルを間違いなく学べるかどうかきちんと下調べをしましょう。

職業訓練から就職を成功させるには

講義

職業訓練を受けた後で望み通りの就職をしようと思うなら、転職エージェントを利用することが何よりの早道です。

職業訓練施設でも転職ための支援を受けることはできますが、転職エージェントによる支援の方がずっと充実しています。

職業訓練経由での就職の前例などを参考に、求職者一人ひとりに合ったアドバイスをしてくれることでしょう。

時期を見て職業訓練と転職エージェントを併用する形を取ることも、転職成功のための一つの手段だといえます。

 

ワンポイント
職業訓練と転職エージェントを併用しても問題はない。

職業訓練に通うと転職に不利になる場合

頭を抱える女性

基本的に無料でスキルを習得でき、条件を満たせば手当も受けられる職業訓練ですが、場合によっては就職に不利になります。

そのため、職業訓練の制度を利用したい時は間違いなく自分にとって有利かどうかを確認して応募しなければなりません。

この項目では、職業訓練に通うことが求職者にとってどのような場合に不利になるか、2つのパターンを挙げて説明します。

専門性の高い仕事に同業種から転職する場合は職業訓練が不利に

専門性の高い仕事に同業種から転職しようとする場合、職業訓練に通うことが不利に働く可能性があります。

中途採用で求められるのは即戦力に他なりません。高いスキルと豊富な経験が重要視されるのです。

この時、職業訓練に通っていた時間を、単に実務から離れていた期間とみなされる場合が少なくありません。

そうしたブランクを理由に落とされることや他者に競り負けることもあるので、業種によっては注意が必要です。

引っ越しが必要になり、転職活動のタイミングを逃す場合も

職業訓練はすべての施設で同じ科目を受講できるわけではありません。場所によって違いがあります。

もしも目的のスキルを身に付けられる施設が遠方にしかなければ、場合によっては引っ越しをしなければならないでしょう。

こうした引越しによって、転職活動のための最適なタイミングを逸してしまうことがあります。

転職を希望する業種の採用が最も盛んな時期を、職業訓練に通おうとしたがために逃してしまうのです。

このような事態に陥らないよう、希望職種の採用の時期については事前によく確認しておく必要があるでしょう。

 

ワンポイント
職業訓練の大きなデメリットは長期間のブランクの発生。
 

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仕事辞めて職業訓練後に再就職はリスクも高い

悩み

仕事を辞めて職業訓練を受講し、後に再就職を目指す。

順当に思えますがリスクが高い場合もあるので注意しなければなりません。

問題となるのは、職業訓練に通っている間は実務から離れた状態が続くという点です。

この間、転職を希望する業界や会社に何か思いがけない変化が起らないとも限りません。

景気の動向や社会情勢が企業の採用活動に与える影響は非常に大きなものなのです。

こうしたリスクに関係する注意点を2つピックアップして紹介します。

足りないキャリアは次の職場で身に付ける

職業訓練を受講するという回り道を経由せず、必要なキャリアは転職先で身に付けるというのも1つの手段でしょう。

職業訓練に通っている間はどうしても実務から離れてしまう。それなら離れずに次に飛び込もう、というわけです。

職業訓練に通うことと職歴にブランクができることのリスクを天秤にかけてみることも時には必要です。

失業保険目当てで転職先伸ばしするとリスクが大きい

失業中、ハローワークに申請することで失業保険から所定の額の手当が支給されます。

働かなくても収入が得られるわけですが、ここでも職歴のブランクが問題となるので注意しなければなりません。

一般に、前の仕事との空白期間が短いほど転職には有利とされています。

失業保険を目当てに転職を先延ばしすると、転職の成功率はそれに応じてどんどん下がっていくことでしょう。

 

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転職相談は転職エージェントを活用しよう

笑顔

職業訓練に通うことにはメリットもデメリットもある。自分の場合はどちらなのかよく分からないという方も多いでしょう。

そんな場合は転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントは転職のプロです。求職者にとって何がベストかを考え、親身になってサポートしてくれることでしょう。

職業訓練を受けながら同時に転職エージェントを利用することも可能です。

必要であれば両方を有効活用して理想の転職を果たしましょう。

まとめ

学習

いかがだったでしょうか。

今回の記事では、職業訓練が転職に不利だといわれる理由や職業訓練のメリット・デメリットなどについて紹介してきました。

職業訓練には様々なコースがあり、手当が支給されることを思えば通うメリットは大きいようにも思えます。

ただ職歴に長い空白期間が空くことも事実です。よくよく考えて利用する必要があるでしょう。

困ったときは転職エージェントに相談してみることをおすすめします。

転職エージェントなら、過去の事例に照らすなどして、求職者それぞれにとってのベストを割り出してくれることでしょう。

今回の記事がより良い転職のための一助になれば幸いです。

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