営業職に就く女性が増えていますが、海外営業の分野ではまだ男性が中心に活躍しているのが現状です。
とはいうものの、グローバル化が進む国内で海外営業の需要は増え、女性の割合も増えています。
海外での交渉なども行う海外営業ですが、未経験でも飛び込むことは可能なのでしょうか。
また女性が海外営業を目指す際に、気をつけておきたいポイントを紹介します。
海外営業の具体的な仕事内容を踏まえて、転職をスムーズに進めていきましょう。
Contents
海外営業の未経験者が仕事に就く方法
実情を見てみると、入社すぐに海外営業として働く人は少ないです。
多くは最初に国内での営業職に就いたり、総合職に就いたりしてキャリアを積んでから、海外営業に異動します。
また転職の難易度は上がりますが、外資系企業に入社し営業職に就く方法もあります。
しかし多くがそうだからといって、未経験者は海外営業職に就けないのかというとそうではありません。
ビジネスレベルの英会話をマスターしている、営業経験があるなど条件をクリアしていれば未経験でも海外営業への道は開かれているのです。
海外営業に求められるスキル
ビジネス英会話さえ出来れば海外営業職に就けるかというと、一概にそうとは言い切れないでしょう。
通常の営業職以上のスキルを求められることになります。
海外留学や生活の経験
海外営業に必須なスキルといえば英語のスキルです。
一般的な目安としてはTOEIC700点といわれていますが、転職者の場合はさらに上のレベルを目指しておくべきでしょう。
海外営業はビジネス英語を使いこなすだけではなく、英語を使って交渉したりトラブルの対応をしたりします。
また必須の条件ではありませんが、文化を理解する上で海外留学や海外での生活経験があると有利になります。
海外営業は文化や習慣の違いを超えて、信頼関係を結んでいきます。
留学や海外生活の経験は、営業をしていく上でプラスになるものといえるでしょう。
また、企業によっては様々な国と取引を行っています。
サプライヤーたちは皆英語を習得していますが、海外出張などの機会には現地の言葉を習得していると高評価を受けます。
語学に関し英語は必須ですが中国語や韓国語など他言語を習得している人は、時に大きくリード出来るのではないでしょうか。
プレゼンテーションスキル
海外営業の場合は、コミュニケーションスキルにプラスしたプレゼンテーションスキルが必要です。
意志をしっかりと伝え、提案する商品やサービスの魅力をアピールしなくてはなりません。
日本人はこのスキルに対して不安を持つ人も多く、様々な努力をしています。
海外の取引先とは、ストレートな言葉で商談を進めていくことになり、その中で相手の求めるものをくみ取っていくのです。
度胸があること
度胸に関しては、国内営業以上のものが求められるのではないでしょうか。
どんな場にいっても物怖じしない度胸、何を言い返されても揺るがずにいる度胸などが必要とされます。
海外での交渉はアウェイ感を感じてしまうこともあり、思うように交渉を進められないことも珍しくありません。
メンタルの強さに加えて、どんなことにも向かっていける度胸が求められています。
順応性が高いこと
国内とは生活様式もルールも異なる世界で、営業を行っていくのでその土地に合った柔軟な考え方が出来る人が向いています。
様々な地域に行く場合もあり、文化の違いにすぐ順応し交渉を進めることが大切です。
こだわりを持って仕事をすることは素晴らしいですが、こだわりが強く出過ぎてしまう人は海外営業には向いていないかもしれません。
文化の違いや考え方の違いを、受け入れることが海外営業の第一歩といえるでしょう。
海外営業になる為に、自分はどんなスキルを磨いておくべきか転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
海外営業はどんな仕事をするの?
グローバル化する企業の第一線で活躍している、海外営業はそのようなイメージが強いのではないでしょうか。
実際のところはどのような仕事内容なのでしょう。
海外営業の仕事内容とは
簡潔にいえば、海外営業は海外企業を相手に営業をする職業です。
相手は違えども、営業という内容自体には差異はないといえるでしょう。
営業相手の新規開拓をはじめ、マーケティングを行い商談を進めていきます。
国内営業と同じように、トラブル発生時にはその対応も行うことになります。
就職先・活躍の場
海外営業といっても、皆が海外へ駐在するわけではありません。
取引先の国へ駐在して営業を行う人と、国内からアプローチをする人もいます。
国内からのアプローチだとしても、海外への出張は頻繁に行くことになるでしょう。
海外営業は一社だけ相手にしていればいいというわけではなく、企業によっては複数の国の企業を担当する人もいます。
1日の流れ
勤務地によっても大きく異なるのが、海外営業の1日です。
駐在員となれば現地のルールに従って仕事をするようになります。
国内勤務であれば企業に合わせた出社退社となりますが、海外との打ち合わせなどは時差を考慮したやり取りになるでしょう。
1日の流れとしては出社後にメール確認、その後ミーティングなどが入ったりリモート会議などが入ったりします。
休憩の後は、プレゼンテーションの準備や出張の準備など。
時には来客の対応を行う時もあります。
月の半分以上、出張で日本を離れている人が多いのも海外営業の特徴といえるでしょう。
海外営業の実態
実際に海外営業に就いている人の話を元に、実態を紹介します。
海外の販売代理店や自社の現地法人と連携し、営業活動を行う仕事
国内に勤務している場合は、駐在員との連携が大切になってきます。
現地の市場状況などを取り入れつつ、チームでの営業活動となっていくのです。
そして国内から直接販売代理店との連絡を取り、営業活動を行うこともあります。
駐在員の場合は、日本との打ち合わせを元にプロモーションなどを行っていきます。
現地での営業活動を行うのは、この駐在員ともいえるのではないでしょうか。
国内での営業と比べ価格競争が厳しい
日本は価格競争に勝てない、という言葉をよく耳にします。
国内では物価が高いために思い切った価格競争は出来ないのが現状です。
しかし場所を海外へ移した場合、価格競争は日本の比ではありません。
近年中国へ市場を求める企業が増えていますが、物価の安い中国で利益を上げても、企業の利益は物価に比例し少なくなります。
質と価格のバランス、そして価格競争をどう乗り切るかは営業の腕にかかっているのではないでしょうか。
平均年収
海外営業の平均的な年収は同年代の会社員と比較した場合、高いといえます。
就職する企業によっても年収に差は生じますが、総合商社の場合で480万ほどです。
メーカーと商社を比べてみると、商社の方が平均的に多くの給料が支給されています。
業種によっても給料には大きな差が生れているのです。
自分の希望する企業については、転職エージェントにより詳しい情報を聞いてみてください。
海外営業のメリット
上記したように、年収が高いというのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。
また海外営業に就いていれば、マイルがたまりやすくプライベートの旅行にそのまま使えるという利点もあります。
仕事の内容に目を向けてみると、商談成立までも時間が短くその場で決まってしまうことがよくあります。
国内営業では商談成立に時間がかかりますが、海外では即決も多く自分の仕事へのモチベーションもあがりやすくなります。
海外営業を目指す人へ
海外営業は魅力的な仕事ですが、楽な仕事ではないでしょう。
自分が海外営業に向いているか、しっかりと確認しておくのも大切なのではないでしょうか。
やりがい、楽しさ
様々な国へ行く機会が多く、文化の違う多くの人と接することが出来ます。
その中で出会う人たちからは多くの刺激を受け、自分を成長させることが出来ます。
商談の契約もスムーズなことから、頑張ったことへの達成感も味わえるはずです。
また日本のものを世界へ送り出すという、喜びは海外営業ならではのものといえるでしょう。
つらいこと、大変なこと
まだまだ男性が圧倒的に多いのが海外営業の世界です。
女性だからつらいことも沢山あります。
最も多く聞かれるのがセクハラに関する悩みとなっており、海外ではアプローチの仕方がかなり強引なようです。
商談も絡んでくるため、セクハラは女性であるが故の悩みとなっています。
そして、忘れてはいけないのが女性軽視の国がまだ多く存在しているということです。
直接言葉として言われなくても、女性軽視を肌で感じることもあるでしょう。
向いている人・適性
営業職なので、人との会話が好きな人に向いている仕事です。
日本人とは違った考え方や斬新なアイデアなど、会話の中にこそ大きなヒントが隠されています。
顧客との信頼関係も構築しやすくなるのではないでしょうか。
明るい性格でポジティブな人は、海外でも好印象を与えます。
女性だからこそ場を和ませることも可能なのです。
そして語学も含めて異文化に興味のある人は、海外営業に向いています。
興味があるからこそ相手の意志を深く知ることが出来、受け入れてもらえる商品を送り出すことが出来るのです。
将来性はあるの?
国内全体を見ても、人口の減少に伴い需要は減っています。
多くの企業が海外へ市場を求めているので、海外営業の需要はどんどん増えていくのではないでしょうか。
世界を視野に入れた場合は、広がり続ける巨大なマーケットが見えてきます。
そして国内勤務からキャリアアップし、現地の駐在員になった場合は平均して給料も2倍程度に上がります。
海外営業の将来性は高いといえます。
また海外営業を活かして、海外への転職を目指すことも出来るでしょう。
海外営業になるための方法
海外営業は求人も増えている注目の転職先です。
まずは求人を探すことになりますが、転職エージェントに相談をするのが最も効率のいい方法です。
「海外営業」を求人に打ち出している企業は、未経験の転職者にとって高い壁といえるかもしれません。
新卒でも四年制大卒、大学院の卒業などが条件となっているので高学歴者も多く採用は狭き門となっています。
転職者は通常、即戦力を求められているからです。
貿易関係の経験や法人営業経験、そして高い語学力などがあり十分に不足を補えるならばチャレンジしてもいいかもしれません。
未経験者ならば、海外との取引を行っているメーカーや商社を探し、総合職として入社するのが一般的でしょう。
そこから経験を踏んで、海外営業へ進む道があります。
転職相談は転職エージェントを活用しよう
海外営業の求人を探す際には、多くの求人サイトをチェックする人も多いのではないでしょうか。
しかし、サイトは誰でも見れるという利点の裏に条件のいいものはすぐに採用枠が埋まってしまう、というデメリットもあります。
また掲載企業の良し悪しに関しても、自分の目でみて確認する必要があります。
海外営業は人気の職業なので、求人探しには専門性の高い転職エージェントを活用することをおすすめします。
一般には掲載していない求人情報が手に入る他、転職に関しての様々な相談にのってくれます。
転職先としては、難関な海外営業ですが転職エージェントの力を借りて成功させましょう。
まとめ
まだまだ男性の多い職場に、転職するには強い決意も必要となるでしょう。
しかし気配りなど女性ならではの強みを活かして仕事をしていけば、キャリアップの道はおのずと開けてくるでしょう。
近年、女性活躍推進法が定められたことで、海外営業にも女性が増えてくることが予想されます。
語学力とプレゼンスキルを磨き、海外営業として海外で力試しをしてみたいものです。
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