近年は女性の営業職も増えていますが、ゼネコンでその職種に就こうと考える人は多いとはいえません。
しかしゼネコン営業のニーズは高く、一生の仕事として考えるのに、おすすめの職種の一つです。
そこで今回は女性がゼネコン営業に転職する方法を、必要なスキルや資格があるのかを交えながら解説します。
Contents
ゼネコン営業に転職する方法を解説
2020年以降、新型コロナウイルスが日本の経済活動に大きな影響を与えています。
日本経済を立て直す方策として公共事業を中心とした経済対策が行われる見込みで、ゼネコン営業のニーズが高まると予想されます。
ゼネコン営業と聞くと男性の仕事と思われがちですが、複数の業務を同時並行することが求められるこの仕事は女性に向いています。
しかし同じ建設業界でも事務職から営業職にキャリアチェンジする、あるいは異業種から未経験転職するためには工夫が必要です。
ゼネコン営業に転職するためにはまず、業界研究をしっかり行い、業界の基本を理解することから始めましょう。
・ゼネコンとは、建築と土木の両方を担う総合建設業者を指す
・ゼネコンの事業規模の違いを理解する
・ゼネコンの職種による役割の違いを理解する
・ゼネコン営業の仕事内容を理解する
ゼネコン営業の主な仕事内容
日本のゼネコンは事業規模により、「スーパーゼネコン」「準大手ゼネコン」「中堅ゼネコン」「その他」の4つに分類されます。
分類ごとに事業規模は異なりますが、ゼネコン営業が担う仕事内容に大きな違いはありません。
ゼネコン営業の仕事は、官公庁や不動産ディベロッパーが行うコンペに参加するなどして、工事案件を受注するBtoB営業が基本です。
しかし近年は官公庁や不動産ディベロッパーなどのクライアントに対し、ゼネコンが提案型の営業をするケースも増えています。
■具体的な仕事例
・公共工事の競争入札
・不動産ディベロッパーのコンペへの参加
・民間企業のビルや新工場の建設案件の獲得
・民間企業に対する工事案件の提案
ゼネコン営業の特徴
建設業界の営業職にはマンションの建築やハウスメーカー、リフォームなども含まれますが、ゼネコン営業特有の特徴があります。
大手ゼネコン23社の2020年度の平均年収は約965万円といわれており、営業職も高いことが予想されます。
ゼネコン営業ならでは特徴が、自分の志向性とマッチしているかも、転職を検討するうえで重要なポイントです。
ここでは、ゼネコン営業の特徴を3つ紹介します。
人付き合いが重要
ゼネコン営業が受注する工事案件は、官公庁や不動産ディベロッパーのものが多く、工事の規模や動く金額が大きいものです。
そのため、受注や業務にかかわるクライアントの担当者とどのような人付き合いをするのかが、営業成績に表れやすいようです。
法人営業なので接待も多く、取引先で良好な人間関係が構築することが求められます。
打ち合わせが多い
ゼネコンが手掛ける工事案件は規模も動く金額も大きいので、工期も長いのが一般的です。
また都市開発計画や商業ビルのテナント誘致なども含めて提案受注するケースもあり、他業種の営業より打ち合わせが多いです。
それに比例して打ち合わせ用の提案資料や報告書、見積書などを作成する機会も増える傾向にあります。
出張が多い
官公庁や不動産ディベロッパー、民間企業が手掛ける工事案件は、全国各地に及びます。
そのため契約は本社と締結するが、工事が地方で行われることも少なくありません。
ゼネコン営業に出張が多いとされるのは、そうした背景があるからです。
異業種あるいは異職種からゼネコン営業に転職をしたいと考えているなら、仕事内容の実情を知ってから検討するのが一番です。
転職エージェントに相談し、ゼネコン営業の実態について質問してみることをおすすめします。
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ゼネコン営業のやりがいは?
建設業界の営業職の中でも、ゼネコン営業は激務であるといわれています。
それでも転職希望者が多い理由に、やりがいのある仕事であることがあげられます。
ここではゼネコン営業のやりがいを3つ紹介します。
受注が決まった時の達成感
ゼネコン営業が受注する工事案件は、規模の大きさに比例して動く金額も高額です。
入札やコンペで争うことも多いですが、だからこそ受注した際の達成感も大きくなります。
大型の工事案件を受注することで自分の成長を実感できると共に、自信がもてるようになる人が多いです。
自分の関わった建設物が長年残る
ゼネコン営業が関わる工事案件は官公庁や不動産ディベロッパー、民間企業などによる大規模な建造物が多いです。
ビルだけでなくダムや橋などを手掛ける機会も多く、一度造られた建設物は長年残るものです。
そして、自分が関わった建設物を多くの人が利用するところを目にする機会も多いです。
そこにやりがいを感じるゼネコン営業も少なくありません。
工事終了後は関係者と達成感を共有できる
ゼネコン営業が関わる建設物に関わるのは、発注元である官公庁や不動産ディベロッパー、民間企業の担当者だけではありません。
基礎工事や躯体工事から外装工事、内装工事、設備工事など、様々な技術者が関わって、建設物が完成します。
自分が受注した工事案件が終了すると、それに関わったすべての関係者と共に達成感を共有することが可能です。
たくさんの人々と達成感を共有できる仕事はそれほど多くないことでしょう。
大規模な工事案件で工期も長く、関わる人も多いからこそ感じられる達成感が大きなやりがいにつながる
ゼネコン営業に必要なスキルや資格は
ゼネコン営業に異業種転職を考えている女性は特に、必要なスキルや資格が気になることでしょう。
大型な工事案件が多いことを考えると建設などに関する専門知識が必要ではないかと、不安になるかもしれません。
しかし実際にはゼネコン営業に就くために不可欠な資格やスキルはないと考えられます。
その理由はコンペや提案にあたって、プロジェクトを進める際には設計や研究開発部の専門職との協働作業になるからです。
とはいえクライアントからの信頼を得るあるいは設計や研究開発とスムーズに連携するうえで、建築士の資格があると重宝します。
またBtoBの営業経験があると、異業種転職でも頭角を現しやすいと考えられます。
ゼネコン営業に異業種転職する場合は、建築の専門知識よりBtoBの営業経験がある方が望ましい
ゼネコン営業の志望動機を書く時のポイント
ゼネコン営業になるために求人に応募する際には、書類選考を通過できる内容になっている必要があります。
そこで大事なポイントを占めるものの一つに、志望動機があるのです。
ここではゼネコン営業の志望動機を書くにあたり、気をつけておきたいポイントを3つ紹介します。
自分が感じる業界の魅力を伝えよう
特にゼネコン営業への異業種転職を目指す場合には、自分が感じる業界の魅力をしっかり盛り込むことが大事です。
ゼネコンの工事案件は「地図に残る仕事」といわれることも多いのですが完成時に話題になる、あるいは長期間残ることが多いです。
地域社会に大きな影響を与える大規模案件も多く、大きな達成感を味わえるなどゼネコン業界ならではの魅力があります。
そうした自分が感じているゼネコン業界の魅力を志望動機の中で伝えると、採用担当者の目に留まりやすくなるはずです。
なぜその企業を選んだのか具体的に伝えよう
書類選考にあたって採用担当者は、応募者が自社に入社したいと強く思っているかどうかを必ずチェックしています。
そのため数あるゼネコンの中でもその企業を選んだ理由を、志望動機の中で具体的に伝えることをおすすめします。
ゼネコンと一言でいっても高層ビルや病院、商業施設、トンネル、ダム、河川工事など得意とする事業分野は異なるものです。
自分が志望する事業分野や社風など、なぜ応募企業を選んだのかを伝えられる志望動機を書くよう意識しましょう。
そのためには徹底した企業研究が必要です。
自分が企業でどう活躍できるかアピールしよう
転職面接の場合、面接官に自分を採用するメリットを感じさせることが、内定に近づく早道です。
そのため応募企業に入社した後、自分がどのように活躍できると考えているのかをしっかりアピールするようにしましょう。
特に異業種転職の場合は、前職までで培ったスキルや経験を生かせるポイントも盛り込めるとより効果的です。
「話すより相手の話を聞く方が得意である」など、ゼネコン営業に役立つスキルは積極的に盛り込むことをおすすめします。
異業種転職を実現するためにも転職エージェントを活用し、応募書類の添削もお願いすると安心です。
ゼネコン営業の志望動機の例文
ゼネコン営業に応募するあたり志望動機に説得力が感じられれば、面接に呼んで話を聞いてみたいと思うものです。
ここではゼネコン営業の志望動機を作成するにあたり、参考にしてほしい例文を2つ紹介します。
社会インフラに強い企業に応募する場合
私が貴社を志望する理由は、大雨や台風などの災害にも負けない町づくりの仕事に携わりたいと考えたからです。
私の母方の祖父母は熊本で暮らしており、かつて水害で自宅に被害が及んだことがありました。
幸いなことに祖父母は無事でしたが、自宅を改修するには費用が掛かり過ぎることから転居を余儀なくされました。
貴社はダムの建設や河川工事など治水事業に強く、利益追求より安全第一で仕事を行う社風と伺っております。
貴社の治水整備に対する技術力を様々な地域で用いてもらえる一助を、営業職として担いたいと考え志望いたしました。
入社後は様々な部署の方々と連携しながら、人間と自然が共生できる街づくりができるよう努力する所存です。
耐震構造に強いビル建設に強い企業に応募する場合
私が貴社を志望したのは、耐震構造に強い高層ビルの建設事業に強いところに魅力を感じたからです。
東日本大震災が起こった時、私は高校生でしたが、耐震構造になっていなかったビルが半壊した様子をよく覚えています。
その後に耐震補強工事が行われたビルも多いですが日本が地震大国であることを考えると、今後の大型建設物に不可欠な技術です。
南海トラフ地震の発生が予測される現代こそ貴社の高い技術力を多くの人に伝えることが、安心できる都市計画に必要と考えます。
貴社に入社した暁には営業職として、仕事を通して社会貢献したいと考えています。
ゼネコン営業の志望動機のNG例
ゼネコン営業に応募する際の志望動機の中には、一見それなりに書かれているようで、内容がないものが散見されるのも事実です。
自分の志望動機が適切なものであるかどうかを見極めるにあたり、NG例を知っておくのもよいことです。
ここでは、ゼネコン営業の志望動機におけるNG例を2つ紹介します。
同業他社でも通用する
私が貴社を志望したのは、病院や競技場など長期間残る大型建造物を造る仕事に携わりたいと考えたからです。
私はこれまで保険営業を行ってきましたが人の暮らしに大切なものではあるものの、他者の役になっている意識が希薄でした。
その点大型施設は利用者も多く、建物自体も長く残る点に魅力を感じます。
営業としてそうした工事案件に携われることに、大きなやりがいを感じられるのではないかと思い、志望いたしました。
入社後のビジョンが不明確である
貴社を志望したのは、橋や高速道路に関わる事業に強いことに魅力を感じたからです。
私は山間部にある町で育ったのですが、高速道路があることで、雑誌の納品日などが遅れることはありませんでした。
2021年のコロナ禍によるリモートワークの推進により、地方に転居する人も増えています。
そう考えると、都市と地方を結ぶ高速道路の需要はますます高まると考えられます。
貴社に入社しましたら今はない高速道路建設に関する知識やノウハウを勉強し、活躍できるようにがんばりたいと考えています。
転職の悩みは転職エージェントに相談しよう
ゼネコン営業はやりがいが大きく、成績があがれば年収アップも見込める仕事の一つです。
しかし激務であると同時に適性の有無が大きく影響する職種でもあります。
さらにゼネコン営業の採用は圧倒的に男性が多く、女性が目指すにあたっての情報収集は簡単とはいえません。
だからこそ転職エージェントに登録し、自分の適性の見極めや悩みの相談にのってもらうことをおすすめします。
まとめ
今回は女性がゼネコン営業に転職する方法を、必要なスキルや資格があるのかを交えながら解説しました。
ゼネコン営業の求人に応募して面接に進むためには、アピールにつながる志望動機の書き方を徹底することが大事です。
参考例とNG例に目を通し、書類選考を突破できる志望動機を書いて、希望の転職を実現しましょう。
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