転職には職務経歴書の作成が必要不可欠です。履歴書にくらべて職務経歴書は定型のフォーマットがありません。
今回は採用担当者を惹きつけるために記載した方が良い職務経歴書の「職務要約欄」の書き方についてご紹介します。
Contents
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転職時には職務経歴書が必要
既卒で中途採用の転職をする際には職務経歴書の提出が必ず求められます。
新卒採用では職歴がないことを前提としているため職務経歴書が求められませんが、中途採用の場合は必ず用意しましょう。
職務経歴書は採用担当者が合否を判断する上での重要な資料となります。
転職で採用されるために正しい職務経歴書の書き方や採用担当者にアピールするコツをつかむことが大切です。
転職が初めての人はこれから紹介することを参考に職務経歴書を作成してみてください。
職務要約とは?
職務要約とは言葉のとおり、就職してから現在までの職業・業務内容の要点をまとめたものです。
一般的に職務経歴書の冒頭には「職務要約」を記載することが良いと言われています。
基本的に会社名や職種、勤続年数や従事した業務内容を簡潔に3~4行程度でまとめて記入します。
採用担当者が職務経歴書を確認する際に1番最初に目にする項目でもあるため、読み手に伝わりやすい文章を心がけましょう。
なぜ職務要約が必要なの?
実は職務経歴書の作成において「職務要約」を記入しないといけないという規定はありません。
実際は職務経歴のみの記載で職務要約を記載していない求職者も多いです。
しかし、採用担当者の立場を考えると「職務要約」の記載した職務経歴書が求められます。
なぜなら採用担当者は一目で求職者の情報がわかる資料を求めているからです。
以下のポイントを意識して活用的な職務要約の作成を心がけましょう。
採用担当者に興味を持ってもらうため
職務要約の1番の役割は、面接官に自分の職務経歴とPRを簡潔に伝えることです。
職務要約欄をを効果的に活用するためには採用担当者に興味を持たれる内容を記入する必要があります。
職務経歴の要約をただ記載するのではなく、人柄や能力が伝わる実績の書き方を意識しましょう。
職務要約欄は職務経歴書の冒頭に記載するため、採用担当者の目に1番最初に入るため職務経歴書の項目の中でも大変重要な項目です。
なぜなら採用担当者は多くの求職者の職務経歴書を確認しなければならないため職務経歴書の全てに目を通すわけではないからです。
特に転職回数の多い人は職務経歴欄の記載事項が多くなるため、職務要約を記載して簡潔に分かりやすくアピールすることが大切です。
職務要約を魅力的に記載して採用担当者に好感を与える職務経歴書の作成を目指しましょう。
面接をスムーズに進めるためのアイテム
職務要約は実際の面接においても面接官の参考資料となる材料です。
短時間で求職者の情報を把握できる材料となるため、職務要約は面接をスムーズに進めるためにも必要な項目です。
面接官は職務要約から求職者に質問を出すことも多いため職務要約を作成する際は面接での質疑応答を意識して作成することをお勧めします。
転職エージェント利用時に必要になることも
職務要約は転職エージェントを利用する際にも役立ちます。
なぜなら転職エージェントが応募先企業に話を持ちかける際に、求職者の情報を簡潔に伝えるには職務要約の内容が非常に役立つからです。
自分を魅力的に応募企業にアピールするためには職務要約を魅力的に作成することが大切です。
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職務要約を書くための準備をしよう
魅力的な職務要約を作成するためにはそれなりの準備が必要です。
以下のポイントを意識して職務要約を書く準備をしましょう。
・応募先企業の採用担当者が求める人物像を明確にする
・これまでのキャリアを書き出し何がアピールできるポイントかを考える
・数値化できる実績や経験を書き出す
・応募先企業で活かせる自分の強みを書き出す
職務要約に書くべき内容とは?
職務要約に書くべき内容は大まかにまとめると以下の2項目です。
上記の下準備を活かしながら以下の項目を組み合わせて採用担当者にアピールできる文章を考えましょう。
経歴
職務要約の書き始めは簡潔に過去の経歴をまとめます。
企業名、勤続年数、職種を「私は〇〇企業にて〇年〇〇の業務に携わっておりました」と簡潔にまとめます。
過去2社以上の会社で働いた経験がある人はあえて企業名を全て記載する必要はありません。
企業名よりも具体的にどのような業界でどのような業務に携わったのかが簡潔に分かる文章作成が大切です。
PR
経歴を簡潔に伝えた後は自己PRにつながる情報を記載します。
あくまでも職務要約の項目のため志望動機や自己PRを書くわけではありません。
しかし、職務要約の内容が志望動機や自己PRにつながるような書き方を意識することが大切です。
例えば同業種へ転職の場合は実際に過去同業種にて達成した業務実績を数値化して伝えると効果的です。
異業種へ転職の場合は過去経験した業務の中で応募企業の職種に一番近い業務内容をピックアップして業績を数値化してみましょう。
前職と応募先企業の職種にまったく共通点がない場合は前職の役職や達成した成果から人間性や仕事力が伝わる内容をPRします。
職務要約を書く時のポイント
職務要約を書くときには内容も大切ですが、以下のポイントも意識しましょう。
短く簡潔にまとめよう
文章はなるべく300文字程度に納まるよう短く簡潔に書くことが大切です。
応募先企業の求める人物像と自分のキャリアを照らし合わせながら採用担当者の興味をひく内容を盛り込むようにして下さい。
採用担当者の中には職務要約だけを読んで合否を判断する人もいるため、短い文章で自分の魅力が伝わる内容を記載しましょう。
客観的な事実をまとめる
職務要約ではなるべく客観的な事実を盛り込むようにしましょう。
数値化された実績や昇進した事実など記載することで、文章の信憑性を高めることにつながります。
採用担当者にも説得力のある文章を心がけると職務経歴の好感度が上がるはずです。
逆に客観的な事実が全く記されていないと、どれくらい仕事ができる人なのかが判断できず不採用となる確率が高まります。
採用担当者を惹き付けるコツ
では次に採用担当者を惹きつけるコツについて紹介します。
以下の項目を参考に採用担当者を惹きつける文章を考えましょう。
自己PR欄との違いを意識する
職務経歴書で職務要約以外にも、職務経歴や志望動機、自己PR等を記載する項目があります。
職務要約での自己PRは、自己PR欄のPRとは異なることを意識してPRすることが大切です。
職務要約はあくまで自分の過去のキャリアを分かりやすく簡潔に伝える項目です。
自己PRのように「〇〇が得意」やなどの文章は控え、具体的な成果や実績を記入するようにましょう。
職務要約では職務実績や勤続年数から「仕事ができる人」や「継続力のある人」などの人柄を読み取ってもらえるPR文を意識して下さい。
数字を用いて具体的に書く
「営業で店舗の売上を伸ばすのに貢献した」という文章では採用担当者に実績が伝わりません。
採用担当者が知りたいのは具体的にどれぐらい仕事ができて何を成し遂げたのかです。
ですから職務要約の中には数字を用いた具体的な成果や事実を盛り込むようにしてください。
「〇〇において前年対比120%を達成」や「〇か月で〇件の契約を成立させた」のように数値があると自己PRしやすくなります。
アピールポイントを絞って目立たせよう
いくつもの自己PRにつながる事実を記載するよりも、1番アピールしたいポイントを絞る方が採用担当者の印象に残ります。
採用担当者の求める人物像を想定した上で、自分が最大にアピールしたいポイントを明確にしましょう。
職歴要約に記載しなかった他のアピールポイントについては職務経歴欄を活用してください。
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転職経験の有無が構成にも影響する
職務要約は求職者の転職経験の有無によって文章構成を変える必要があります。
自分のキャリアが1社のみの場合は、その1社での実績をできるだけ魅力的に伝わるようまとめましょう。
転職経験がある人は複数の職歴を全て伝えるのか或いは応募先企業との関連が強い1社に絞って伝えるのか判断する必要があります。
最近は転職回数の多い求職者も増加傾向にあるため、職務要約に全て記載すると300字程度にまとめるのが困難という場合もあります。
大切なのは採用担当者に1番伝えたい魅力を伝えることですので、状況に合せて応募先企業に1番響く文章構成を考えましょう。
職種別に例文をご紹介
では実際にいくつかの職種別に職務要約の例文を紹介します。
応募先企業は同業他社或いは同職種を想定しています。
文章構成は応募先企業や経験によって様々ではありますが、一般的な例文を参考に書き方のコツをつかみましょう。
管理職
私は〇〇不動産にて5年営業部に所属しております。
最初の3年は東京都内の不動産営業に従事し常に個人の売り上げ目標を達成してきました。
4年目からは営業部マネージャーとして30名のスタッフのマネージメントをしております。
ユーザーファーストとチームワークをモットーにスタッフと一致団結して取り組む努力をしております。
その結果、昨年度はチームで目標の120%の売上を達成しました。
またスタッフとの会話を密に行い、労働環境の改善をすることで営業部の離職率を2年間で12%から7%へ下げることに成功しました。
現在は自身の転職も考慮して次期リーダーの育成とスタッフの育成に力を入れつつチームで最大の成果を出せる営業部を目指しています。
事務職
私は一般事務の仕事を8年続けております。
食品メーカーで3年経験を積んだ後、4年目からは〇〇大学の事務員に転職し現在に至ります。
現職ではシーズンに応じて学生の名簿作成や入学手続きの受理、キャンパスツアーの企画運営などに携わっています。
昨年はキャンパスツアーのリーダーに任命され他4名のスタッフとともに3か月かけて準備を進めました。
その結果、当日は生徒と協力してトラブルもなく運営することが出来ました。
さらに来場者アンケートでは300名以上の参加者から大変好評の声を頂くことができました。
現在は与えられた仕事だけでなく、自分から積極的に校内イベントの企画なども発案を行っております。
入社してから5年間一度も休まず、先日5年連続の皆勤を校内表彰いただきました。
営業職
私は〇〇生命保険にて3年間営業の仕事をしています。
最初の1年目は飛び込みの個人向け訪問営業を担当し2年目からは既存顧客を含む法人営業の担当となりました。
常に顧客のメリットを1番に考えて行動した結果、取引先企業の方から信用を得ることができ紹介も頂いています。
昨年は既存企業様の紹介で新規の法人大口契約を8件獲得しました。
今年は営業所のアシスタントマネージャーに昇進し現在は4名のスタッフを抱えチームで〇〇地区の売上管理も担っています。
技術職
私は〇〇企業にてゲームエンジニアとして3年働いております。
最初の1年目は主に既存商品のメンテナンスや管理に携わっておりました。
2年目からは新規商品のエンジン開発や整備ツールの開発と設計にも携わるようになりました。
昨年からはリードエンジニアと協力してプロジェクトの環境整備も担当し開発の効率化を測っています。
その結果〇〇というゲームをリリースに成功し、自分の携わった商品で新規ユーザーを200万人増やすことができました。
常に既存商品の問題点を検証し新規商品開発にて改善を試みることで、ゲームの仕組みを最適化することを実現しています。
使用可能言語はC#、C++、Javascript、Rudyの4言語です。現在は新たにUnityとSwiftの勉強もしているところです。
まとめ
職務経歴書の職務要約の書き方のポイントとコツはつかめましたか。
まずは自分のキャリアを振り返って何が1番職務要約でアピールできるのかを明確にしましょう。
そして文章をより魅力的な内容にするために客観的具体例を数値化して盛り込む努力をしてください。
数値化した具体的な実績がなかったり、自分を1番アピールできる書き方が分からない人は転職エージェントに相談してみましょう。
転職エージェントでは過去のキャリアを参考にどんな経験と実績がアピールポイントにつながるのかをアドバイスしてくれます。
一度作成した職務経歴書を添削してもらうと自分では気づけなかったポイントが明確になります。
転職エージェントに相談して応募先企業に自信を持って書類を提出するようにしましょう。
転職成功への近道は自分にあった転職サイトを見つけること!
転職サイトはそれぞれ特徴や強みが異なります。
そのため、転職成功には自分の目的や希望職種にあった転職サイトを見つけなければなりません。
- 種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない
- 自分にあった転職サイトはどうやって見つければいいの?
こんな悩みをお持ちではないですか?
以下に転職サイトの選び方と比較を紹介します。
是非参考にしてみてください!
転職サイトの選び方
転職サイトは以下のような進め方で選ぶと最適なものを選ぶことができます。
- 「エージェント型」と「サイト(求人広告)型」を使い分ける
- 転職目的や職種など希望から選ぶ
これらをより詳しく見ていきましょう。
「エージェント型」と「サイト(求人広告)型」を使い分ける
転職サイトは大きく分けて2種類存在します。
- エージェント型:担当のキャリアアドバイザーがついて転職活動のサポートをしてくれる
- サイト(求人広告)型:求人広告が掲載されており、自身で転職活動を進める
それぞれメリット・デメリットはありますが、転職の成功率を上げるのであれば使い分けが重要です。
各サイトで扱っている求人も異なりますので少し面倒かと思っても満足のいく転職をするために使用してみてください。
転職目的や職種など希望から選ぶ
すでに転職の目的が定まっている人もいることでしょう。
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