転職活動においての面接は合否に関わる最重要ポイントです。

無意識にネガティブ発言になっていないでしょうか。

自分では悪気がない発言が、不採用を決める要因となってしまっているかもしれません。

この記事では面接でネガティブ発言をしないための注意点や、ネガティブ発言で与える印象について解説していきます。

面接のネガティブ発言で注意すべきことを解説

これから面接を控えている方が、ネガティブ発言にならないためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。

ネガティブ発言をしない方がいい理由

ネガティブ発言をすると、採用してもまた退職してしまうのではないかと企業側に思われてしまう場合があります。

そうすると、不採用になってしまう可能性が高くなり転職に不利になるといえるでしょう。

また、過去にとらわれて後ろ向きな印象を持たれますので、他の応募者に前向きな人が居ればそちらが優先されてしまいます。

自分で自分の転職のチャンスを潰す結果とになってしまいますので、ネガティブ発言は控えましょう。

面接で気を付けるポイント

ネガティブな発言になりそうなときは、言葉を慎重にチョイスしてポジティブに言い換える必要があります。

ネガティブな理由だけではなく、他にポジティブな転職理由がある場合にはそちらも積極的に伝えましょう。

例えば、同僚との人間関係で退職した場合でも、仕事に対する方向性の違いがあったことを具体的に話します。

そうすることでネガティブには捉えにくくなり、より前向きな印象を与えられるでしょう。

ネガティブ発言で与える印象

ネガティブな発言がもたらす印象は具体的にはどのようなものになるのでしょうか。

この項目では、ネガティブ発言で相手に与えてしまう印象について解説していきます。

一緒に仕事をしたいと思われずらい

特に人間関係についてネガティブ発言をしてしまうと、入社しても同僚とうまくやっていけないと思われてしまいます。

また、愚痴などを頻繁にこぼすような人柄であれば、だれも一緒に仕事はしたくありません。

採用してもらうには、一緒に気持ちよく仕事が出来そう・一緒に仕事をしたいと思ってもらう必要があります。

企業は基本的にはポジティブで前向きな人を求めていることを理解しておきましょう。

熱意や意欲がないと思われやすい

採用において企業や仕事に対する熱意を重要視している企業は多くあります。

採用されるためには、面接で入社に対する熱意を伝えなくてはいけません。

しかし、ネガティブ発言があると仕事に対する熱意よりもネガティブ思考が勝っている印象を持たれてしまいます。

他のアピールが十分にできていたとしても、面接での評価が低くなる可能性がありますので注意が必要です。

面接では、思いのすべてを素直に言うことが必ずしもいい結果を生むとはいえません。

時には慎重な言葉選びが重要なのです。

会社に不満があると思われる

転職理由を聞かれた際に前の会社への不満を言ってしまうと、責任を会社に押しつける印象を持たれます。

自分の力不足であっても、会社に不満をぶつけるのではないかと懸念される可能性もあるでしょう。

そのため、不満に聞こえるような言い回しは避けるのが得策です。

例えば、「やりたい仕事をさせてもらえなかったから」という会社への不満のような文章があります。

これをポジティブに変換して、「自分が持っているスキルを活かせる仕事をしたいと思ったから」とするとどうでしょう。

ちょっとした言い回しの違いで印象が良くなります。

 

必ずしもネガティブ思考が悪いとは限らない

転職理由を考えていると、ネガティブなことしか思いつかない場合もあるでしょう。

しかし、ネガティブ思考が必ずしも悪いわけではありません。

ネガティブ思考を逆の視点からみてみましょう。

成長意欲がある

ネガティブ思考は、成長意欲があるといえます。

ネガティブ思考の場合には悪いところばかりが見えてしまいがちです。

しかし、それは効率が悪い点や道理にかなっていない点が見えるということになります。

それは様々な場面でより良い改善点を見つけられる力です。

改善すべき点を見つけられない、見つけようとしない人と比べると成長意欲があると捉えられるでしょう。

自分を客観視できている

ネガティブ思考の人はまじめな方が多く、仕事でのミスを非常に嫌います。

そして常に注意を払いながら業務にあたり、丁寧に仕事をこなす人が多いでしょう。

そのため、自分が出来ていないところや足りないところを知っています。

知ったうえで、補ってミスの無いように仕事をしているといえるでしょう。

 

面接で特に避けたほうがよい内容

面接で特に避けるべき内容はどのようなものになるでしょうか。

この項目で解説していきます。

後ろ向きな言い回し

面接の質問に答える際にちょっとした言い回しで与える印象が違ってきます。

「できない・やりたくない」といった後ろ向きな言い回しは、マイナスイメージです。

面接官の心象を悪くしないためにも、「できない・やりたくない」というワードは控えましょう。

また、言い訳・後悔を表す言葉も後ろ向きな表現になりがちですので注意が必要です。

前職の愚痴

前の会社の愚痴は言ってはいけません。

転職理由を聞かれた際に、前の会社の愚痴・悪口を言ってしまうと、入社しても不満が出てまた辞めると推測されてしまいます。

些細な出来事でもネガティブに捉え、周りにも悪い影響が出るのではないかと敬遠されてしまうでしょう。

そう思われてしまうと、いくら能力が高くても不採用の可能性が高くなります。

そのため、前の会社の愚痴は言わずに客観的に見た真実を冷静に伝えましょう。

歯切れの悪い発言

面接で歯切れの悪い発言もマイナスイイメージになりますので良くありません。

迷いがあると発言に自信がなくなってしまい、歯切れが悪くなります。

すると、自分の考えが纏まっていないと思われてしまうため非常に不利です。

そのため、面接は事前に自己分析をしっかりと行い自分の意志を明確にしてから臨みましょう。

 

目を見て話せない場合の対処法

面接で目線を合わせると、自信が伝わり発言にも説得力が増しますが、目線が合わないとマイナスイメージになります。

しかし、緊張して目を見て話しにくいという方もいるでしょう。

そのような時は、リラックスを心がけて穏やかな気持ちで面接官に目線を向けることが大切です。

穏やかに目線をあわせると、自信と余裕がある印象を与えられます。

凝視してしまうと怖い顔になってしまって逆効果になってしまうため、気を付けなければなりません。

どうしても目を見れない場合は、鼻を見て話すのも一つの手段です。

ネガティブ発言のほかに気をつけたいこと

面接において、ネガティブ発言の他に気を付けるべき点はたくさんあります。

この項目では面接時の注意ポイントを解説していきますので、面接を控えている方は是非参考にしてください。

身だしなみ・服装

面接の際には、髪型・服装はどのようなものが好ましいのでしょうか。

面接での身だしなみは、清潔感があるか・健康的か・その場に合っているかがポイントになります。

ボサボサで整っていない髪型や、しわしわで汚れているスーツでは清潔感もなく面接会場には適していません。

このような身だしなみは失礼になってしまいます。

そして姿勢も猫背にならず健康的に見えるように意識しましょう。

座り方も、無意識に横柄な態度に見えてしまわないように気をつける必要があります。

表情

次に、表情についてご説明します。

表情は基本的には笑顔で受け答えをしましょう。しかし、笑顔といっても大笑いのような笑顔はNGです。

また、ヘラヘラ・ニヤニヤしていると思われると、真面目ではない印象で馬鹿にしているように感じられてしまいます。

そうならない程度の、少し口角が上がった笑顔が最適といえます。

真面目に話をしてくれる相手を不快にさせない程度の笑顔を意識して、鏡で練習しましょう。

話し方

話し方も非常に重要です。

大きな声ではっきりと話しましょう。そして、慌てず落ち着いて話します。

さらに好印象を持ってもらうためには、話すスピード・トーン・軽い手の動きも意識するとベターです。

頭では分かっていても、いざ面接の本番になると緊張してしまいうまくできない場合もあります。

そのため、誰かに協力してもらって練習したりイメージトレーニングをしたりしましょう。

また、日頃より意識しておくことも自然に好印象な話し方を身につかせるには有効です。

話す内容

面接では、話す内容がちゃんと伝わるかも重要です。

能力が高くて転職後に活かせる経験談を用意していても、それが企業側に伝わらなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。

面接官の質問に対し、論点がずれた回答をしないためにも何を聞かれているのかを冷静に判断しましょう。

そして回答したい内容をうまく伝えるためには、まず結論を述べてから質問に関する具体的な話を始めるという流れが有効です。

さらに、話し方に抑揚をつけるとさらにポイントアップになるでしょう。

 

転職面接での自己ＰＲ

面接官に好印象を持ってもらうためには、魅力的な自己PRが必要です。

単純に自分やりたいことを伝えるだけではPRになりません。

前の会社での経験を面接側が欲しがっている人物像に照らし合わせ、入社後に貢献できるイメージを持たせましょう。

自分のスキルは、応募先の会社ではどのように応用できるかを説明できるようにしておくことが大切です。

未経験の分野の場合は、コミュニケーション能力・忍耐力・努力する姿勢などのメンタル面をアピールする方法もあります。

面接対策では減点されるポイントを減らそう

面接対策においては、印象をプラスにする対策も大切ですが、減点されるポイントをつくらないことも同じくらい重要です。

減点ポイントは以下のものが挙げられます。

• ネガティブ発言
• 遅刻
• 沈黙が続く

この記事で紹介してきたネガティブ発言も減点ポイントになります。

また、定刻までに来ることは基本中の基本なので、遅刻はかなりの減点ポイントになり得ます。

理由が公共交通機関の遅れや悪天候によるものであれば、減点ポイントにはならないでしょう。

しかし、理由が寝坊であれば減点です。

自己管理ができておらず、入社後も会社に遅刻してくる人だと思われてしまっても文句は言えません。

そして、緊張してしまいうまく話せずに沈黙が続いてしまうのも減点ポイントといえるでしょう。

頭が真っ白になって質問が分からない場合でも、沈黙せずに正直に再度質問をお願いする勇気も必要です。

また、考えがまとまらない時も沈黙はせずに考えをまとめる時間を貰えるように依頼しましょう。

転職の悩みは転職エージェントに相談しよう

転職には悩みがつきものです。1人で転職活動をしていると、些細なところでつまずいてしまうことも多いでしょう。

精一杯転職活動を頑張っていても、やり方を間違えると努力が水の泡となってしまうかもしれません。

悩みがあったり、不安だったりするときには是非頼って欲しいのが転職のプロである転職エージェントです。

今回のように、面接での対応でも不安なことがあればプロが相談にのります。

また、自分に合った企業が見つからずに困っている方もいるのではないでしょうか。

転職エージェントなら非公開求人を扱っているため、自分に合った企業が見つけやすくなります。

そのため効率的に転職活動ができますので、さまざまな悩みを転職エージェントに相談しましょう。

まとめ

転職活動において面接はとても重要です。

無意識にネガティブ発言になっていると、面接官に後ろ向きな人と判断されてしまいます。

一度そう判断されると採用が遠のくため、マイナスイメージを持たれないように対策をしましょう。

ネガティブなことしか思い浮かばないときには、一度書き出してポジティブな表現に変換してみるのも大切です。

また、面接時には目線・姿勢・表情・身だしなみも面接官に見られています。

そのため、好印象を与えられるように心掛けましょう。

そして、面接は減点されるポイントを把握してうまくカバーすることが必要です。

これらのことを意識して、面接を乗り切りましょう。