心の悩みを抱えた人に寄り添い、心理的な負担を軽くするための手助けをする。それが心理カウンセラーの仕事です。
気分が落ち込んだ時に誰かに相談に乗ってもらって、心が軽くなったという方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、そんな心理カウンセラーになるために有利な資格について詳しく解説します。
資格を取得することのメリットや、資格を活かして転職を成功させる方法についても紹介します。ぜひ参考にしてください。
Contents
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心理カウンセラーになるのに有利な資格を解説
心理カウンセラーになるための道は1つではありません。大きく2パターンに分けられます。
民間の医療施設に勤める場合と、公務員となって社会福祉施設や児童相談所に勤める場合です。
この項目では、そんな心理カウンセラーになるために有利な資格について解説します。
全部で6つの資格を詳しく紹介しますので、自分の理想に合った資格を見つけてみてください。
臨床心理士資格
臨床心理士の資格は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が実施する試験に合格し、認定を受けると取得できます。
臨床心理士の活躍の場は学校現場・子育て支援の場・犯罪の被害者への支援の場・高齢者支援の場など枚挙に暇ありません。
平成7年から全国の公立中学校に配置され始めたスクールカウンセラーも、現在は小学校への配置も進められています。
臨床心理士の需要が高まり続けるのに比例して、臨床心理士資格への注目の度合いもどんどん高まっています。
公認心理師資格
公認心理師の資格は2017年に誕生した心理職の分野で初めての国家資格です。
公認心理師の役割としては、心理に関わる問題を抱えた人にアドバイスをしたり指導をしたりすることなどが挙げられます。
公認心理師の仕事で特徴的なのは、心の健康についての情報発信・提供の役割を担うという点でしょう。
広く社会への啓蒙活動の責任も負うという部分において、臨床心理士とはその性格を異にしています。
価値観の多様化に伴って、今後も公認心理師の活躍の場は広がり続けることが予想されます。
メンタル心理カウンセラー資格
メンタル心理カウンセラーの資格は一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。
協会指定の教育機関が行う教育訓練で、必要なカリキュラムをすべて修了した人しか試験を受けることはできません。
とはいえ、取得はそれほど難しくはありません。カリキュラムはすべて通信と資料・ DVDで受けることができます。
心理職の基礎的な知識を得ることができるので、これからそちらの分野を目指そうという方には持ってこいの資格です。
メンタルケアカウンセラー資格
メンタルケアカウンセラーの資格は、日本学術会議協力学術研究団体メンタルケア学術会議が認定する民間資格です。
心のメカニズムやメンタルヘルス・脳の仕組みなどを心理学をベースにして学ぶ、心理職の入門と呼ぶべき資格です。
学校現場や企業など、メンタルケアのプロの存在が必要とされる場所は少なくありません。
心理職の仕事の重要性の高まりと共に、今後もメンタルケアカウンセラーの需要もまた高まることでしょう。
メンタルケアカウンセラーの資格について学ぶと心のメカニズムやコミュニケーションの基礎について学べます。
学習を通して身に付けた知識やスキルは、職場だけでなく日常生活においても役立つに違いありません。
チャイルドカウンセラー資格
チャイルドカウンセラーの資格は一般財団法人日本能力開発推進協会が認定する民間資格です。
チャイルドカウンセラーは、子育ての現場や学校現場で活躍する心理職のプロフェッショナルとして知られています。
近年、若年層の心の悩みにまつわる問題が後を断ちません。なのでチャイルドカウンセラーは多くの領域で求められています。
公立中学校への配置に続いて、最近では小学校にもカウンセラーを配置する動きが目立ってきました。
今後もチャイルドカウンセラーの資格保有者には多くの領域で活躍が期待されます。
キャリアカウンセラー資格
キャリアカウンセラーの資格もまた、一般財団法人日本能力開発協会が認定するキャリアカウンセリングの民間資格です。
主な仕事は人それぞれが持つスキルや経歴に応じた理想のキャリアアップのお手伝いをすることです。
企業の人事関連部門・教育関連部門・学校や行政機関など、キャリアカウンセラーの活躍の場は少なくありません。
価値観の多様化が進む現代、キャリアカウンセラーが頼られる場はますます増加しているといえるでしょう。
おすすめの資格は
ここまでの項目で、心理カウンセラーになるにあたって持っていると有利な資格を6つ紹介してきました。
これらの中で特におすすめの資格はいったいどれでしょうか?
心理カウンセラーとして活躍したい分野や環境による、というのが答えです。
心理職の活躍を求める領域は非常に広範にわたり、それぞれの資格で得意とするジャンルが違うのです。
この項目では、どのような領域ではどのような資格が有利な傾向にあるのかを詳しく紹介します。
医療・福祉の分野で活躍できる資格
医療・福祉の分野で心理職として活躍することを目指すのであれば、資格は臨床心理士か公認心理師がおすすめです。
数ある心理系の資格の中でも、この2つはとりわけ信頼性の高いものだからです。
学校施設だけでなく、児童相談所や病院の精神科、刑務所や少年院と、活躍の幅は大いに広がることでしょう。
特に公認心理師の方は心理系で唯一の国家資格です。将来のことを考えるなら取得しておいて損はありません。
子どもを対象とする心理カウンセリングの資格
子どもを対象とする心理カウンセリングの資格でおすすめの資格にはチャイルドカウンセラーの資格があります。
他の心理系の資格が人間一般を対象にしているのに対して、こちらは子どもがメインです。
子ども特有の悩み、思春期を迎えた児童への接し方など、詳しく学んで仕事に役立てることが可能となるでしょう。
またこの資格を学ぶ段階で得た知識は子育ての面でも役立てることができます。
小さな子どもを持つお父さんやお母さんのためにも役立つことができる資格だといえるでしょう。
企業で活かせる資格
企業で活かせる心理系の資格といえばやはりキャリアカウンセラーでしょう。
この資格を持つ人は、人事に関わる部署や社員教育に関わる部署に配属されてその能力を発揮しています。
社員ひとり一人との面談やアンケートなどを通して個々人の性格や特徴を掴み、キャリアアップの相談などに乗るのです。
ここで得た情報は業績アップのためにより効果的な人事異動や配置転換のためにも利用される場合があるでしょう。
またキャリアカウンセラーは社員のメンタルケアのためにも大いに役立ってくれます。
心理カウンセラーになるために資格は必要なのか?
ここまで、取得しておくと心理カウンセラーになるのに有利な資格について詳しくご紹介してきました。
しかし、実際、心理カウンセラーになるために資格は必須というわけではありません。
極端な話をすれば、資格なしでも自由に心理カウンセラーを名乗って開業できるのです。
それでも、何らかの資格を取得しておくに越したことはない理由があります。
この項目ではその理由を2つピックアップしてそれぞれ詳しく解説します。
技術を学ぶためにも資格取得はおすすめ
自分はコミュニケーション能力が高いから資格なんて取らなくても心理カウンセラーの仕事は十分に務まる。
そんなふうに考えている人がもしかしたらいるかもしれません。
しかし、悩める人の心の中や思春期を迎えた青少年の心理は、素人が簡単に扱えるほど単純なものでしょうか?
心理系の資格を取得するまでには様々なことを学びます。その学びの段階で多くの知識やスキルを得ることができます。
現場で役に立つのはそれら学びを通して得た知識やスキルなので、基礎的な資格だけでも取得するようにしましょう。
大学以外に行かなくてもカウンセリングは学べる
数ある心理系の資格の中には大学に通わなくても取得することができるものがあります。
家族相談士やSNSカウンセラー・メンタルケアカウンセラーなどがそうです。
公認心理師や臨床心理士の資格とは違って、これらはどれも大学に通って取得の条件を満たす必要がありません。
家族相談士は様々な家族問題の解決支援に、SNSカウンセラーはSNSの利用に関する様々な心理的問題を専門とする資格です。
なりたい心理職のスタイルによっては大学に通わなくても良いのだということを覚えておきましょう。
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資格取得にかかる時間は?
心理系の資格を取得するためにはどの程度の時間がかかるのでしょうか。
たとえば公認心理師の場合、資格取得のためには4年制大学を終了した後で大学院やその他の施設でも学ぶ必要があります。
臨床心理士になるためにも、指定大学院や専門職大学院を出ていなければなりません。
ただ、中には短期間で取得できる資格があるのも確か。
この項目では心理職のプロを目指す場合の期間やスケジュールについて取り上げます。ぜひ参考にしてください。
プロを目指す場合、通学で半年から1年かける
心理職のプロフェッショナルを目指す場合、やはり臨床心理士か公認心理師の資格取得を目指した方が良いでしょう。
世間一般で高い信頼を得ている資格である上、後者は国家資格でもあります。
どちらも4年制大学を出た後で大学院などでも学ぶ必要があり、臨床心理士では半年から1年程度の臨床実習も受けます。
そのように長い時間をかけ、努力を重ねてようやく得た資格ならば、プロとしてより自信を持って活躍できるでしょう。
心理系資格の取得に向けたスケジュール
たとえば臨床心理士の資格試験の場合、2020年は1次試験が10月中旬、2次試験が11月の協会指定の日でした。
公認心理師の資格試験の場合は特殊で、受験者の便宜を図るため2024年実施の分までスケジュールが公開されています。
どちらの資格も受験前に長い勉強期間が必要なので、うっかり試験日を忘れないようスケジュール管理は完璧にしたいものです。
その他の民間資格についても、受験する場合はスケジュールを確認して無理のない学習計画を立ててのぞみましょう。
心理カウンセラーの資格取得のメリット
心理カウンセラーの資格を取得することのメリットは、心理職への転職に有利というだけに止まりません。
コミュニケーションに関する学びは人間関係をスムーズにしますし、ストレスへの対処法はそのまま職場でも役立ちます。
相手への共感力も磨かれて信頼関係が築きやすくなり、クライアントとの関係もより良好なものにできるかもしれません。
このように、人の心について深く学ぶ経験を通して実生活にも大いにメリットがあるのが心理系の資格を取得することなのです。
心理カウンセラーの資格を目指すデメリット
心理カウンセラーの資格を目指すことのデメリットは、より信頼性の高いものを取得しようとすると時間がかかることです。
心理系の資格で信頼性が高いといえば臨床心理士と公認心理師ですが、どちらも受験資格を得るのにさえ時間がかかります。
4年制大学を出たり大学院を出たり臨床実習をしたりしている間に、あっという間に何年も過ぎてしまうでしょう。
もしも将来的に心理職として活動を続けるつもりがないのであれば、苦労して信頼性の高い資格を取得する必要はありません。
大切な自分の時間を何に使うか、よく考えて決めた方が良いでしょう。
心理カウンセラーの資格を活かして転職する方法
心理カウンセラーの資格を活かして転職するためにはどのような転職活動をすれば良いでしょうか。
そもそも、資格を取得する前の段階でどのような心理職に就きたいかを明確にしておく必要があります。
学校関係や福祉施設・少年院や刑務所で心理職として働きたいと思えば公認心理師や臨床心理士などの資格が欲しい所です。
子どもの心に寄り添うならチャイルドカウンセラーの資格を、家族の和に資するなら家族相談士の資格を取得するべきでしょう。
このように、資格は目的をはっきりさせてから取るべきもので、資格のために仕事があるのではありません。
自分が就きたい職に就くためにはいつまでにどんな資格を取得すれば良いのか、きちんとリサーチする所から始めましょう。
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資格を活かした転職を成功させるために
資格を活かした心理職への転職を成功させるためには入念なリサーチが欠かせません。特に前例を確認したい所です。
自分が目標とする職業への転職を果たした人がどんな資格を持っていたかが分かれば、より自信を持って転職活動にのぞめます。
さらに、その資格が採用担当者に好評価だったことがはっきりすればいうことはないでしょう。
ただ、こうした過去の事例についてリサーチすることは、素人にはなかなか難しい面もあります。
転職応援サイトなどで企業に対する口コミをチェックすることもできますが、目的の情報が必ずあるとは限りません。
より入念なリサーチを望むなら、転職エージェントなどその道のプロに依頼した方が確実で信頼性の高い結果を得られるでしょう。
転職相談は転職エージェントを活用しよう
心理カウンセラーとして転職したいけれど、詳しい方法や持っていると有利な資格のことが今一つ分からない。
そもそもどんな企業や施設ならば自分が理想とする心理カウンセラーとしての働き方を実現できるのか分からない。
もしもそんな悩みをお持ちなら、ぜひ転職エージェントに相談してみてください。
転職エージェントは様々な業界・職業の事情に精通しています。知りたい情報をすぐにリサーチして教えてくれるでしょう。
転職を成功させる鍵は転職エージェントが握っているといっても過言ではないくらいです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事では、心理カウンセラーになるのに有利な資格や、資格を取ることのメリット・デメリットなどについてご紹介しました。
心理系の資格には様々なものがあり、取得のしやすさや難しさも色々です。
また心理職にも職種はたくさんあるので、どんな資格が自分にとってベストなのか分からなくなることもあるでしょう。
そんな時には1人で抱え込まず、ぜひ転職エージェントに相談してみてください。きっと良いアドバイスをもらえます。
転職成功への近道は自分にあった転職サイトを見つけること!
転職サイトはそれぞれ特徴や強みが異なります。
そのため、転職成功には自分の目的や希望職種にあった転職サイトを見つけなければなりません。
- 種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない
- 自分にあった転職サイトはどうやって見つければいいの?
こんな悩みをお持ちではないですか?
以下に転職サイトの選び方と比較を紹介します。
是非参考にしてみてください!
転職サイトの選び方
転職サイトは以下のような進め方で選ぶと最適なものを選ぶことができます。
- 「エージェント型」と「サイト(求人広告)型」を使い分ける
- 転職目的や職種など希望から選ぶ
これらをより詳しく見ていきましょう。
「エージェント型」と「サイト(求人広告)型」を使い分ける
転職サイトは大きく分けて2種類存在します。
- エージェント型:担当のキャリアアドバイザーがついて転職活動のサポートをしてくれる
- サイト(求人広告)型:求人広告が掲載されており、自身で転職活動を進める
それぞれメリット・デメリットはありますが、転職の成功率を上げるのであれば使い分けが重要です。
各サイトで扱っている求人も異なりますので少し面倒かと思っても満足のいく転職をするために使用してみてください。
転職目的や職種など希望から選ぶ
すでに転職の目的が定まっている人もいることでしょう。
そんな方は「第二新卒の活躍を支援しているサイト」や「IT業界に特化したサイト」など、幅広い支援をしてくれる大手サイトだけでなく目的にあったサイトも活用するとより満足のいく転職ができます。
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