自分の考えに重きを置いて仕事を行う自己完結型。

この性格を持つ人には、向いている仕事と向いていない仕事というのが明確に分かれています。

そのため、自身の強みを活かせる仕事に転職することが重要となるでしょう。

今回の記事では自己完結型に向いている仕事や、その特徴・強みなどについて解説していきます。

自己完結型に向いている仕事とは

自分の考えや志向に沿った行動を得意とする自己完結型の人材にとって、向いている仕事とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

その特徴から向き不向きが大きく分かれるため、向いている仕事を選ぶことで仕事に対するストレスが大きく低減されます。

以下のような職種への転職を考えてみてはいかがでしょうか。

これらの職種に転職すれば仕事にやりがいを見出せるはずです。

営業

営業というのは自分の足で取引先に出向いて仕事をすることとなるため自己完結型に向いているといえるでしょう。

自分のペースで取引先に訪問することができるだけでなく、成約まで1人で行うケースが多いため他の人を気にする必要がありません。

営業であれば他社のことを気にすることなく1から10まで仕事を行えるため、自己完結型にとってはストレスなく仕事ができるでしょう。

ただし、営業には高いコミュニケーション能力が必要とされるのでその点だけ注意が必要です。

経理

経理の仕事では、売上・仕入れ・決算書などの書類作成や管理を1人で行うこととなります。

そのため他の人と予定を合わせたり、気にしたりする必要がないため自身の強みを発揮することができるでしょう。

特に経理では数字と向き合うことが多いため、冷静なタイプが多い自己完結型ではミスなく仕事を行えます。

お金を管理するためミスは許されませんが1人で集中して仕事を行えるのが利点です。

コツコツ仕事を行っていける人にとっては良い転職先となるでしょう。

自己完結型に向かない仕事は？

次は自己完結型の人材が向いていない仕事を紹介していきます。

以下の仕事ではやりがいを見出したり、進んで業務に取り組むということが難しくなる可能性があるでしょう。

自分にとってやりやすい仕事を選ぶ上でも、以下のような職種は候補から外すのが無難です。

接客業

自分の考えを基準として仕事をしたい自己完結型の人材にとって接客業で働くのは難しいでしょう。

自分で何か行動をする際には、お客様の目線に立たなければいけなくなります。

相手のペースに合わせたり、要望に応えたりするのが主な仕事となる接客業で働くとストレスを感じることとなるでしょう。

接客業で働くと自分の考えを仕事に反映できないため、不満が溜まりやすいと思われます。

保育士

保育士も接客業と同じように、子供たちの気持ちや考えに寄り添ったり、見守ったりするのが仕事となります。

そのため自分の考えよりも子供たちの考えが優先となることの多い職種です。

保育士はまだ幼い子供たちを相手にする職種であり思い通りにならないことも多いため、仕事がストレスになりやすいでしょう。

自分の考えを仕事に反映していくことが得意な自己完結型が保育士として働くのは難しいと考えられます。

人事

人事として仕事をする上で相手がどういう人種であるのかを見極めたり、企業独自の基準で評価したりすることが求められます。

自分だけの考えでこうした基準を決めることはできず、会社の考えというのが反映される職種です。

そのため自分の考えで物事を決定するというよりも、会社の方針に沿って考えられる人材が向いています。

自己完結型はその点において、自分の考えを優先する傾向があるため注意が必要です。

人事として働く際には自分の考えを抜きにして、見極め役に徹することが重要になるでしょう。

自己完結型の人の特徴

次は自己完結型の特徴について解説していきます。

自分が当てはまるのではないかと考えている方は以下のような特徴を持っているかどうか考えながら見ていきましょう。

もし以下の特徴の多くが当てはまる場合には自己完結型である可能性が高いと思われます。

自分に合った職種を選択するように心がけましょう。

周囲に相談しない

自己完結型の人は周囲に相談せず自分1人で物事を決定する傾向があるようです。

これは自分の考えを優先したいという気持ちが強いことが原因となっています。

もし周囲に相談せず自分だけの考えで何かを決定する人がいるのであればその人は自己完結型の可能性が高いでしょう。

自分1人の裁量で決定することができる仕事を選択するようにすればトラブルを回避できます。

ひとりで仕事を完結できる

自己完結型の人は誰かに頼ることなく1人で完結できるような仕事を好む傾向があります。

これは仕事において長所となる部分であり、ただ指示を待ってその通りに仕事をするのとは真逆の性格であるといえます。

自分で考えて何かをこなすことが求められるような仕事においては大きな力を発揮するでしょう。

仕事が自分1人で完結でき、尚且つ誰かの意見を聞く必要がない職種ではこの能力を存分に発揮できます。

興味がないことに関わらない

自己完結型の人は自分が興味を持っていないものに対しては距離を置く傾向があるようです。

自分が興味を持っている得意なものに対しては強いこだわりを見せる反面、興味がないものには関わりさえしないこともあります。

このように興味の有無が極端なのもこの性格の人に多い特徴です。

何かを極めるような仕事に就くことでこの特徴も欠点ではなく長所にすることができるでしょう。

過去の経験を重視している

この性格の人は自身の過去の経験を基に物事を判断することが多いようです。

そのため他者の言ったことよりも、自分のこれまでの経験則を基にして様々なことを決定します。

悪くいえば人の話を聞かないということになりますが、良くいえば他人に惑わされないということになるでしょう。

自分の確固たる意志が重要視される職種ではこの特徴を長所にすることができます。

相手の話にも自分の経験を当てはめて考えてしまうため、客観的に考えることは苦手とする人が多いでしょう。

頑固

自分が1度決めたことに対して強いこだわりを見せるのも自己完結型の特徴です。

過去の自分が決めたことを守り抜こうとするため、頑固であると思われることが多くあります。

そのため意見が違っている人に対しては頑なに反対するというケースもあるようです。

意見が合わない場合には相手を敵視してしまう場合もあるようなので、注意するようにしましょう。

意見が違う場合にはそういう人なのだと割り切って考えられるようになる努力が必要となります。

独自の判断基準を持っている

周囲の人と協力することを苦手とする自己完結型は、独自の判断基準を持っていることが多いようです。

この判断基準を基にして意思決定を行うため、周囲との協力も難しくなるのだと考えられます。

自分の考えを判断基準としつつ、他者の意見に対しても耳を貸すようにしなければチームで仕事をするのは難しいでしょう。

このような特徴を持つ方は柔軟な考え方ができるようになれば、更に仕事の幅を広げられます。

自己完結型の強み

自己完結型の人は1人で考えて業務を遂行するということをとても得意としています。

また、自分の考えというものがしっかりと存在しているため周囲に惑わされることもありません。

冷静さも持っているため、情に流されることなく状況をしっかりと分析することもできます。

自分の正しさを信じながら挑戦していくこともできるため、成功すれば大きな結果を生み出せるでしょう。

自己完結型の弱み

自己完結型の人は自分の考えを基にして判断をすることが多いため、周囲の意見を取り入れられない人も多いようです。

そのような人に対しては協調性がないという評価が下されることも多く、チームで仕事をするのが難しくなります。

また、業務上興味がない分野においてはとことん関わらないのも弱みの1つです。

幅広いものに対して興味を持つ必要のある職種ではなかなか自身の強みを発揮しづらいでしょう。

周囲の意見を聞いたり、コミュニケーションを取ったりすることが重要視される職種においても評価されづらいと考えられます。

そうした職種で働くためには、自分の考えと同じくらい他者の意見にも耳を貸す必要があるでしょう。

自己完結型の人が意識しておきたいこと

自己完結型の人に取って欠点となることを克服するためには以下のようなことを意識すると良いでしょう。

自分の考えに基づいて力強く行動ができるこのタイプの人は長所も大きいですが、その反面短所も大きくなってしまいます。

意識を変えることで短所を少なくして、活躍の幅を広げることができるでしょう。

相手の話をよく聞くようにしよう

自分の考えを中心に物事を判断してしまいがちな自己完結型にとって、相手の話を聞くことは大切です。

1人で仕事をする中でも周囲から間違いを指摘されたりアドバイスを受けたりすることは多々あります。

そんな時には相手から言われたことを持ち前の冷静さで判断して、必要なものは業務に取り入れることを心がけましょう。

相手の話を聞くことによって周囲からも求められる人材になっていくことができます。

自分の得意な分野においては優秀な成績を残すことの多いこのタイプが更に成長していくためには話を聞く努力が必要です。

芯を持ちつつ周囲からの意見も取り入れられるようになれば、更に成長していくことができるでしょう。

ひとつのことを考え過ぎない

このタイプの人は1つのことを考え過ぎるあまり、大切なことを見落としてしまう可能性があります。

1つのことに集中してしまい周りが見えなくなってしまうことも多い自己完結型。

そのためなるべく視野を広く持つことを意識するようにしましょう。

重要な仕事を見落としてしまうと思わぬトラブルになってしまう可能性もあります。

目の前のことに集中しすぎず、他に何かやるべきことはあったかと1度自分を客観視することも意識しましょう。

そうすると他のやるべきことにも目を向けることができます。

自己完結型の求人の探し方は

自己完結型が求人を探す際にはどのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

この性格を持つ人にとってまず大切となるのは自分がその分野に興味を持って仕事を続けていけるかどうかです。

自分の好きなことにはとことんのめり込むタイプである自己完結型においてこれは重要なポイントだと考えられます。

好きな業界であり、尚且つ意思決定を自分で行うことが必要とされる職種を選択しましょう。

周囲の意見を取り入れるのは苦手ですが、自分の決断が尊重される仕事であれば問題ありません。

そうした職種を選ぶことによって自己完結型の長所を発揮しやすい環境で仕事が行えます。

自己分析で自分を見直して転職しよう

転職において重要になるのが自分のこれまでの経験や培ったスキルを通して自身の価値観や仕事との向き合い方を知る自己分析です。

自己分析を行うことによって、自分がどういう人材であるのかということをより深く知ることができます。

仕事によって向き不向きが大きく分かれる自己完結型の人にとって自分の長所と短所を明確にすることは大切です。

自分が特にどういった面で特に優れているのか、自分が何に興味を持っているのか。

そういったことを明確にすることで転職活動でも自分に合った職種を選ぶことができるようになるでしょう。

自己分析では今までの職務経験上、自分が興味を持てたことや逆に全く興味を持てなかったことを整理できます。

自己完結型の人は自分の興味に従って職種を選ぶと成功しやすいため、自己分析の結果を参考にして職種選びを行いましょう。

転職の悩みは転職エージェントに相談しよう

求人をチェックしていく中で自分がこの仕事に就くのは正しい判断なのかと不安になってしまう方も多いでしょう。

特に自己完結型では業務の向き不向きというのがはっきりしている分、迷いやすいと考えられます。

もし転職で悩みを抱えている場合には転職エージェントにその悩みを相談してみてはいかがでしょうか。

不安を抱えたままの転職活動では選考に集中が出来ず、なかなか内定が決まらなくなってしまう可能性もあります。

エージェントに相談すれば、自分にとって理想の転職先を見つけるためにいろいろなアドバイスをしてくれることでしょう。

自分だけでは難しい客観的な視点であなたの現状を確認してくれるはずです。

安心して転職活動を行っていくためにもエージェントに相談することを検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は自己完結型の人に向いている仕事・向いていない仕事などを解説してきました。

この記事を読んで自分が自己完結型だと思った方は、自分に合った仕事を選ぶようにすると転職が成功しやすいでしょう。

また、もし転職活動で不安なことがあった場合には転職エージェントへ相談してみてはいかがでしょうか。

転職のプロの手を借りることによって、人事から高い評価を受けられる書類の作成方法や面接での話し方も分かることでしょう。

転職というのは人生において大きな転機となるものです。

次に勤める会社を吟味するためにも、安心して転職活動を行える環境を整えていきましょう。