面接の様子を振り返るために録音したいという人もいるのではないでしょうか。

しかし面接で録音をしていいのかや録音時の注意点など気になることはたくさんありますね。

今回はそんな面接の録音についてメリット・デメリットも含めてご紹介します。

面接の録音は可能

面接の会話を録音することは可能です。

録音する人がいるの？と驚く人もいるのではないでしょうか。

これまで面接の録音をしたことがない人からするとなかなか想像がつかないでしょう。

しかし実際に就活生や転職希望者で録音している人もいるのです。

面接の録音はボイスレコーダーを準備しておく人もいればスマートフォンを使う人もいます。

予算や使いやすいさを考えて選ぶことをおすすめします。

録音は可能とはいっても、もちろん注意しておきたいことはあります。

注意点を知らずに万が一のことがあると大変なことになるかもしれません。

面接で録音したいという方はぜひ最後まで読み進めてくださいね。

法律的に問題はない

面接の録音は可能ですが法律的にはどのように捉えられるのでしょうか。

法律的に面接の録音自体は違法ではありません。

しかし場合によっては会社に損害を与えることがあるので注意しなければなりません。

面接の録音は「盗聴」にはあたらない

面接官との会話を録音するので「盗聴」になるのではないか心配になる人もいるでしょう。

しかし面接の録音は「盗聴」にはあたりません。

面接官は自分のプライベートなど個人情報を話すわけではないからです。

そのため盗聴していると後ろめたく思ったり違法だと不安にならなくても大丈夫です。

録音が禁止されている場合は控える

転職活動では説明会・会社見学・面接など様々な場面で会社の人と接する機会があるでしょう。

面接以外でも録音しておきたいという人も多いのではないでしょうか。

重要なことなどを聞き漏らしたくないですからね。

しかし会社側が録音を禁止している場合もあります。

会社の情報が外部に漏れることを防ぐためです。

そのため会社側が録音を禁止している場合は録音を控えましょう。

SNSでの公開はNG

録音自体は違法ではありませんがSNSで公開するのは控えましょう。

面接の内容には会社の情報や会社独自の質問もあります。

そういったことをSNSで公開するのは情報漏洩になるリスクがあるからです。

また面接内容についてSNSで批判的なコメントをすることもやってはいけません。

万が一会社にバレると名誉棄損になる可能性があるからです。

採用担当者が応募者のSNSをチェックしている会社もあります。

これは応募者のことを知るためですが、録音したことを公開していたら不採用になる可能性が高いでしょう。

録音データは個人で利用するのが原則

録音データは個人で管理することが原則です。

先ほどお伝えしたようにSNSで公開することはもちろん、知人・友人に渡すことも避けた方がいいでしょう。

面接の録音はあくまでも自分の面接の振り返りです。

そのため録音データは個人で利用するにとどめておいてください。

面接を録音するメリット

面接の録音にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

面接が苦手という人は録音をしてみると振り返りやすいです。

メリットを生かして面接対策ができれば転職の成功につながるでしょう。

自分がどのように話したか確認できる

面接中に自分がどのような話し方をしたのかを確認するのは難しいです。

しかし録音しておけば後からじっくり振り返ることができます。

話すスピードや声量を知ることもできます。

また事前に面接対策をしても本番では緊張する人も多いでしょう。

緊張すると普段のようにはなかなか話せないものです。

そのため録音して自分の話し方を知ることで効率よく振り返りができるのです。

他の人の良いところを真似できる

転職の面接は複数人の応募者と一緒に行うこともあります。

他の人の回答を聞いて「すごい！」「真似したい！」と思うこともあるでしょう。

しかし面接中にメモを取ることはできません。

面接の録音をするとそういった他の人のいいところを真似できるというメリットがあるのです。

後から他の人の回答を聞けば参考になりますね。

ここで注意したのが他の人がいる面接なので録音データはより慎重に扱うということです。

一緒に面接した人の個人情報が含まれる可能性があるからです。

想定される質問の種類を増やすことができる

転職の面接で想定される質問は回答を準備しますが想定外の質問が出てくることもあります。

そんな時どう答えたらいいかわからず焦ってしまう人もいるのではないでしょうか。

面接の録音をしておくと面接官がどのような質問をするのかを確認することができます。

つまり想定される質問の種類が増えるということになります。

想定される質問が増えるとそれだけ回答の準備をしておくことができますね。

次の面接に生かすことにつながるのです。

面接官のリアクションを確認できる

面接中はつい面接官のリアクションが気になるという人も多いのではないでしょうか。

あなたの話で面接官がどういった反応を示したのかは面接をする上で大切なことです。

面接の録音をすると面接官のリアクションを確認することもできます。

「あの回答は好感触だった」「これは反応が悪いから見直そう」と振り返りをしましょう。

録音のメリットは音声を聞くことで当時のことを思い出せることです。

ハラスメントを受けた時の証拠にもなる

転職の面接では思わぬハラスメントを受けることがあります。

ハラスメントはセクハラだけでなくパワハラ・モラハラも含みます。

20～30代の転職では妊娠に関するマタハラにも注意しましょう。

こういったハラスメントは会社が禁止すべきですが起こってしまうことがあるのです。

しかし転職希望者という立場で何もいえないという人もいるでしょう。

面接官に「そんなことは言っていない」と反論される可能性もあります。

そういったハラスメントを受けた時に録音データが証拠になるのです。

面接対策だけでなく万が一の対策にもなるのもメリットの1つです。

面接を録音するデメリット

面接の録音はメリットもあればデメリットもあります。

効率よく面接を振り返ることができる録音ですがデメリットも知っておく必要があるでしょう。

それでは面接の録音のデメリットを見ていきましょう。

録音していることがバレると悪印象

面接の録音が会社にバレると悪印象となるリスクがあります。

先ほど面接の録音は違法ではないとお伝えしました。

録音自体は可能なものの、やはり会社としてはいい気がしないということもあるのです。

また一緒に面接を受ける転職希望者にとっても悪印象となるでしょう。

自分の面接の様子を他の人が録音していることになるのですから。

そのため周囲の人にバレないように録音することをおすすめします。

データが流出してしまうと社会的信用を失う

録音データはSNSに公開することも第3者に渡すことも避けましょう。

万が一録音データが流出した場合は社会的信用を失うリスクがあるからです。

面接で録音をしてそのデータが流出したとなれば危機管理能力を疑われることも。

データを管理できない人とは一緒に働きたくないと思われても仕方がないのです。

録音が気になって集中できない

面接の録音のデメリットには録音が気になって集中できないということもあります。

自分で録音しているのに気になるの？と思う人もいるでしょう。

実際に録音してみると「ちゃんと録音できてる？」「音が鳴ってバレたらどうしよう」と気になるものなのです。

面接以外のことに気がいってしまうと面接に集中できず本末転倒です。

録音を聞いて効率よく次の面接対策をしよう

転職の面接は自己で振り返ることが大切です。

今回の面接で失敗した・準備不足だったということがあれば次に生かせばいいのです。

面接の録音はそんな振り返りを効率よくできるというメリットがあります。

録音を聞くことで自分の話し方や内容を客観的に捉えることができるでしょう。

また面接官とのやり取りも後から録音を聞くことで振り返りやすくなります。

次の面接に進むことができる場合はしっかりと対策をして自信をもって臨むことができます。

もし今回の面接が不合格だったとしても録音から見直した方が良い点を見つけるきっかけになるでしょう。

録音を聞いて効率よく面接対策をしてくださいね。

面接内容を録音する際の注意点とマナー

面接内容を録音する際に気をつけたい注意点とマナーをご紹介します。

気をつけないと録音がバレたり面接自体が上手くいかないこともあります。

マナーに注意して面接内容を録音しましょう。

録音の練習をしておく

面接でいきなり録音をしようと思っても上手くいかない人もいます。

録音が上手くいかず手間取っているとバレてしまうこともあるでしょう。

そのため事前に録音の練習をしておくことをおすすめします。

どのタイミングで録音を開始してレコーダーやスマートフォンはどこに入れておくのかをシミュレーションするのです。

録音機器を入れておく場所によっては音が入りにくいこともあるでしょう。

何度かお試しで録音をして面接当日に備えてください。

データを流出させない

録音をしたらデータの管理には十分な注意が必要です。

SNSやブログなどでの公開はNGです。

また録音機器を紛失しないように気をつけてください。

流出や紛失は故意でなくても起こるリスクがあります。

そのため、できれば面接の振り返りができたら録音データは消去する方が安心です。

内容を忘れないようにしたいという人は重要な点をメモに取っておきましょう。

パソコンにデータを移す場合はデータにロックをかけるなどの対策が必要です。

そして録音データは個人の管理が原則なので他人に渡してはいけません。

徹底して録音していることを隠す

面接当日は録音していることを隠しておいた方がいいです。

先ほどデメリットのところでお伝えしたように、バレると悪印象を抱かれるかもしれないからです。

違法でないとはいえバレない方がいいということです。

面接の録音をしていることをSNSやブログで発信するのもやめた方がいいです。

応募者のSNSをチェックしている会社もあります。

もし面接で録音していたことをSNSで知ったら採用担当者はいい気はしません。

他の応募者もいる場合はその人達にも分からないように録音しましょう。

録音開始・終了時に音が鳴る場合は要注意です。

録音を開始・終了するタイミングを見計らってください。

またスマートフォンで録音する人も音が鳴らないように設定しておく必要があるでしょう

許可を取る場合は面接前にする

できれば会社に許可を取り安心して録音したいと思う人もいるのではないでしょうか。

バレないように録音しようと思っても不安になったり面接に集中できなければ意味がありません。

もし録音の許可を取るようなら面接前にしましょう。

また当日は面接の担当者も忙しいでしょうから前もって許可を取っておくとスムーズです。

ここで許可が下りなければ録音はやめておいた方がいいでしょう。

面接での困りごとはエージェントに相談しよう

転職活動中は何かを不安になったり困りごとも出てくるでしょう。

中でも面接対策に悩むという人は多いのではないでしょうか。

効率よく振り返りをするには面接時に録音をするという方法もあります。

面接は振り返りをすることで次に生かすヒントが見えてくるでしょう。

そんな面接対策で困ることがあれば転職相談に登録することをおすすめします。

転職エージェントがあなたの面接対策をサポートします。

面接の事前準備や振り返りを転職エージェントに相談して転職を成功させましょう。

まとめ

今回は面接の録音は可能かを転職エージェントが解説しました。

面接の録音は可能で法律的にも違法ではありません。

しかし会社が録音を禁止している場合はその指示に従いましょう。

録音データはSNSなどに公開せず個人で管理することが原則です。

万が一流出したりSNSに公開したことがバレると社会的信用を失うリスクがあります。

このようにリスクはあるものの面接の振り返りを効率よくできるのが録音のメリットです。

録音は面接の様子を客観的に知ることができるので次に生かすことができるでしょう。

転職の面接対策で不安なこと・困ったことがあれば転職エージェントに相談してくださいね。