面接は自分をプレゼンテーションする場でもあり、面接官の心象をよくすることを意識して臨むことが大切です。

面接官に好印象を与えるポイントに、質疑応答の時に目線を合わせることがあるのですが、苦手意識がある女性もいそうです。

そこで今回は面接時に面接官と目線を合わせるポイントについて、Web面接の場合も含めて解説します。

面接官と目線を合わせるポイント

実は面接中ずっと面接官と目線を合わせる必要はありません。とはいえ外してはいけないポイントがあります。具体的には

・挨拶をする時

・自己紹介の時

・面接官の質問に回答する最初と最後

の3つです。つまり質問に回答している時でも、目線を外していいタイミングもあるということです。

面接官と目線を合わせるよう意識することは大切ですが、ずっと見続けていると相手に圧迫感を与えかねません。

質問の回答を考えている時などは目線を空間に向けるなどして、視線を合わせたり外したりする方が自然です。

面接官は応募者の何を見ている？

面接官は面接での質疑応答や応募者の立ち居振る舞いを通して、採用した方がよい人材かどうかを見極めます。

その判断をするにあたり、応募者の身だしなみや姿勢など、様々な視点からチェックしているのです。

ここではより具体的に、面接官が見ているものについて説明します。

応募者の目線をよく見ている

面接官は応募者が考えている以上に、その目線をよく見ているものです。

日本に「目力」という言葉があるように、相手に自分の情報を伝える時には、目が与える印象は大きいのです。

面接で笑顔を心がけているつもりでも目が笑っていなかったり、視線が泳いでしまうと、面接官の心象が悪くなる可能性があります。

また質疑応答の最中に視線が右上と左上のどちらに動くかで、応募者が嘘をつこうとしているか、回想しているかを見抜く人もいます。

そのため面接を受ける時には質問の回答だけでなく、目線をどうするかも含めて準備しておく方が、内定に近づきやすくなります。

目線に問題があると選考に影響する？

面接時に面接官と目線を合わせるかどうかは、実は採否に少なからず影響します。

それは自分の気持ちや考えを伝えたり、面接官に説得力があると思われたい時には、相手と目線を合わせることが重要だからです。

応募者に自信がないと目が泳いだり、目線が下に落ちてしあいがちですが、面接官はそうした人材に魅力を感じることはないでしょう。

面接官に好印象を与えたいなら、目線の合わせ方にも配慮が必要であり、それを実践できるように練習しておく方が有利です。

目線で好印象を与えるコツは

面接時に目線で面接官に好印象を与えるコツは、4つあります。

そうしたコツを実践することで、面接官に好印象を与えやすくなるはずです。

ここでは面接官に好印象を与える、目線の使い方を具体的に紹介します。

面接官の目を見て話を聞こう

面接で自分の人となりや意欲を理解してほしいと考えているなら、面接官とコミュニケーションするという意識が大切です。

円滑なコミュニケーションをはかると考えると、面接官と目線を合わせるのは基本といえるかもしれません。

ここでは面接にあたって、面接官の目を見た方がよいポイントを紹介します。

自己アピールをする時は目線を合わせよう

面接官に対して自分をアピールしたいと思った時には、積極的に目線を合わせるようにしましょう。

自己アピールとは、自分の長所や採用するメリットを面接官にプレゼンテーションする機会なので、自信を見せることが大事です。

目線を合わせて話をすることで熱意が伝わりやすくなり、自己アピールの効果も上がります。

質疑応答の中でも自己アピールできる質問の際には、徹底して面接官と目線を合わせるよう心がけましょう。

意欲や熱意を伝えたい時も目線を合わせよう

異業種転職や第一志望の会社での面接を受けた時には、自己アピールする場面以外でも意欲や熱意を伝えたくなることがあるでしょう。

例えば志望動機や過去に熱中したことなどについて、質問された時です。そんな時こそ、面接官と目線を合わせるのがおすすめです。

他の質問の時より目線を合わせる回数を増やしたり、時間を長くすることで、意欲や熱意が伝わりやすくなります。

面接官が話している時は目線を合わせよう

面接官は質問する以外にも、緊張をほぐすために話題を提供してくれることがあります。

コミュニケーションをはかるうえで、相手と話をする時は、目線を合わせるのが基本です。

そのセオリー通り、面接官が話している時にも目線を合わせるよう徹底してください。その際、適度に頷くとより効果的です。

また面接官と目線を合わせて話を聞くことで、相手の意図を理解しやすくなるはずです。

目線だけでなく顔も向けよう

面接時には面接官と目線だけを合わせるのではなく、顔の向きも一致させましょう。

質問について考えている間に顔が下を向いていることに気づかず、回答の際に目線だけを上げると印象が悪くなるので注意が必要です。

緊張して目線を合わせられない時は？

転職活動を行っている女性の中には、面接時には緊張してしまい、面接官と目線を合わせるのが難しいと考えている人もいそうです。

そんな時に困らないように、対処法を覚えておくと安心です。

ここでは、緊張して目線を合わせられない時の対処法を2つ紹介します。

目以外のパーツを見よう

人見知りや緊張症の自覚があるなら、面接官の目を見るのではなく、顔のパーツを見るとよいでしょう。

面接官の鼻か額を見るようにすると、目線が向けられているように感じられるものです。

面接官の身長が低い時には鼻を、高い時には額を見るようにするのがポイントです。

そう意識することで顔が上に向き、目線が高く保てるようになります。

緊張していると伝えよう

自分なりに努力しても面接官に目線を向けるのが難しい場合は、正直に緊張していることを伝えるのも方法の一つです。

面接時に緊張するのは悪いことではありませんし、正直に伝えることで、面接官が配慮してくれる可能性が高まります。

ただしそこに甘えるのではなく、自分でも目線を合わせる努力が続けましょう。

事前に練習しておくと安心

面接に自信がないなら、家族や友人に依頼して、事前に練習しておくとよいでしょう。

親しい相手であれば目線を合わせやすく、できてない時にはアドバイスをしてくれるはずです。

より内定に近づくアドバイスが欲しい時には、転職エージェントに登録してサポートするのも選択肢の一つです。

目線だけでなく座り方や話し方などについても、アドバイスしてもらえるというメリットがあります。

目線を合わせる上での注意点

意識して面接官と目線を合わせるのはよいことですが、見方に気をつけなければ逆効果になる可能性があります。

ここでは、面接官と目線を合わせる際の注意点を2つ紹介します。

面接官を凝視しない

面接で緊張するとありがちですが、面接官に目線を向ける時に凝視しないよう注意が必要です。

強すぎる目線は、面接官を敵対視しているようにとらえられるリスクがあるからです。

緊張が高じて面接官を凝視してしまうと、マイナスに作用する可能性があると覚えておき、目もとの力を抜きましょう。

キョロキョロしない

質疑応答時には目線を外してもかまわないと前述しましたが、その頻度が多すぎるのは避けたいところです。

応募者の目線がキョロキョロしていると、落ち着きがない印象を与えてしまいます。

また目線が泳ぎ過ぎると、何か後ろ暗いことがあると勘ぐられることもあるので、十分注意しましょう。

面接官が複数人いる時の目線のポイント

企業によっては、面接官が複数いる場合もあります。そうした時には、代表的に質問する人がいるケースも珍しくありません。

そうであっても面接の時には、面接官全員に目線を送るよう徹底しましょう。

面接官が複数いる場合には、合議で採用か否かを決めるのが一般的なので、全員に好印象をもたれる方が有利だからです。

質問を聞く時には発言している面接官に目線を合わせますが、回答する時には全員の目を見るよう心がけるのが基本です。

またバランスよく目線を送れると、コミュニケーションスキルが高い印象を与えられやすくなります。

Web面接の時の目線は？

2020年の春以降は、就活や転職の面接でもWeb活用する企業が増えています。

Web面接は対面での面接以上に、目線の向け方に配慮が必要です。

ここでは、Web面接における目線の向け方のポイントを紹介します。

目線はカメラに向けよう

Web面接を行う場合は、目線はモニター上にいる面接官ではなく、カメラに向けるのが基本です。

Web面接は対面と違い、距離を感じながら質疑応答が進むケースが少なくありません。

そんな時に目線が合っていないと感じると、より対話している感覚がなくなってしまいます。

さらにWeb面接時にモニターを見ていると目線が下がるので、暗い印象を与えてしまうリスクも高まります。

面接官が応募者は自分と目線を合わせていると感じられるように、目線はカメラに向けるよう常に意識してください。

目線だけでなく顔もカメラに向けるようにして、モニターかカメラしか見ないと決めるのがおすすめです。

目線を外し過ぎないようにしよう

通常の面接であれば面接官から適度に目線を外してもかまいませんが、WEB面接の場合は注意が必要です。

Webカメラを見ることを習慣化しないことで、目線が動き過ぎてしまい、落ち着きのない印象を与えるリスクがあるのです。

面接官の表情を確認するためにモニターを見ることも大事ですが、自分をアピールするためには相手に好印象を与える方が優先です。

目線を外し過ぎないよう意識して、Web面接に臨みましょう。

カンペを見るのはご法度

Web面接は通常の方法と違い、資料やカンペを見ようと思えば見ることができます。

そのためカメラの向こうにカンペを用意して、Web面接に臨む人もいるようです。

しかしカメラの向こうに置いてあるカンペに目を向ける動きによって、面接官に気づかれるケースが多いです。

またカンペに書かれていない内容について質問された時、上手に回答できずにバレてしまうケースも珍しくありません。

そうなると面接準備をしっかり行っていないと判断され、不採用につながる可能性もあります。

Web面接では上から目線にならないように

Web面接を受ける場合は、自分が面接官にどのように見えるのかを、事前にチェックしておくことが大切です。

そうすることで、面接官に悪い印象を与えるリスクを軽減できます。

ここでは、Web面接で目線が上からにならないようにする方法を2つ紹介します。

カメラと目線の高さを調整しよう

Web面接を受ける際、パソコンあるいはスマホのカメラを利用する人が多いと思います。

しかし、机にパソコンやスマホを置くだけでは、カメラを見下げることになります。

どちらの場合も、カメラと目線の高さは必ず調整しましょう。

パソコンの場合は下に本などを置いて高さを調整する、スマホの場合は三脚を使って位置を固定するのがおすすめです。

またカメラの位置が高すぎて目線が上向きになることも、Web面接には適していません。

Web面接を受ける前にモニターチェックをして、適切な目線になっているのかを確かめましょう。

カメラの角度もチェックしよう

カメラの高さを合わせても、その角度に問題があると面接官の印象は悪くなってしまいます。

ノートパソコンであってもスマホであっても、カメラの角度は自分の顔と並行に置くのが大原則です。

またスマホを使用する場合は、縦置きではなく横置きにして三脚で固定する方が安定します。

またWeb面接では、背景の映り込みにも配慮が必要で、白い壁が映るのが好ましいとされています。

自分のカメラの位置と角度を確認する際、余計なものが映り込んでいないかも、しっかりチェックしましょう。

面接対策は転職エージェントに相談しよう

自分が希望する転職を実現するためには、転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントにはキャリアアドバイザーがおり、マッチする求人を紹介してくれるだけでなく、様々なサポートが受けられます。

そうしたサポートの一つに面接対策があり、想定される質問の回答をチェックしてくれるほか、模擬面接も受けられます。

模擬面接を通して姿勢や立ち居振る舞い、目線の向け方に関するアドバイスをもらえると、本番に役立つことは間違いありません。

また体験的に学ぶ方が、知識として覚えるより実践しやすくなります。

面接に自信がない女性は転職エージェントにサポートを依頼し、本番に臨みましょう。

まとめ

今回は面接時に面接官と目線を合わせるポイントについて、Web面接の場合も含めて解説しました。

どんなに能力が高い女性であっても、面接でそれがアピールできなければ、内定に近づくのは難しいものです。

面接官に目線を向ける練習をしておき、自己アピールにつなげましょう。