多くの企業で女性が働きやすくなり、さらなるキャリアアップを目指して転職を考える方もいらっしゃるでしょう。
いざ転職活動をするとなると、気になるのが面接対策です。
特に対策が必要とされる集団面接について詳しく紹介していきますので、参考にしてみてください。
Contents
集団面接とは
集団面接といえば就職・転職活動をしているとよく耳にする言葉ではないでしょうか。
集団面接はグループ面接ともいわれ、応募者数人を1部屋に集めて行う面接のことをさします。
面接官2~4人に対して応募者4~6人で行われるのが一般的です。
面接官は自己PRだけではなく入退室や発言の仕方、マナーや印象など様々な角度から応募者をみています。
集団面接は1人に与えられる時間がとても短く、何もできずに終わってしまうこともあります。
そのため集団面接を受ける前にしっかりと対策を練っておきましょう。
中途採用でも集団面接はあるの?
女性の転職・仕事復帰がしやすくなったこともあり、女性の中途採用を積極的に行う企業が増えています。
以前は新卒で入社した会社は定年まで居続けるものという、日本独特の風習が根強く残っていました。
しかし転職=キャリアアップという考え方が広がってきた事も大きな要因でしょう。
そこで気になるのが中途採用でも集団面接はあるのかというところです。
実は転職時の集団面接は稀
転職による中途採用の場合、集団面接は滅多に行われません。
新卒採用は学歴こそ違っても皆同じ年代で社会人経験もなくまっさらな状態のため集団面接で比較しながら合格者を絞っていきます。
しかし中途採用は新卒採用とは異なり、応募者の年齢や経験・能力が様々です。
そのため会社にとって集団面接はあまり有効な手段とはいえません。
また転職活動をオープンにしている人ばかりではないため、個人情報保護の観点からも集団面接は実施されにくいのです。
集団面接をおこなうのはどんな時?
比較的大きな規模の企業や募集人数に対して応募者がとても多くなってしまった場合に1次面接として実施されることがあります。
また第二新卒採用の場合にも集団面接が行われることが多いです。
中途採用の集団面接は稀ではありますが、会社によって様々なので早めの対策を心がけましょう。
集団面接のポイント
集団面接はどうしても他の応募者が気になってしまうのでプレッシャーが大きく、難しいものと思われがちです。
しかしポイントさえ押えれば自分の良さを正確にアピールすることができます。
企業が求める人物像にあわせたアピールを
集団面接に限らず、企業にあわせた自己PRはとても重要です。
求められる人物像は面接する会社の社風や部署・職種などによって異なります。
自分を見つめなおし、自身の強みを再確認してから会社はどんな人物を求めているのかを考えてみましょう。
視点と言葉を変えるだけで欲しいと思われる自己PRにすることができます。
例えば『マメで細かい作業が得意な人』の場合で考えてみましょう。
事務職であれば真面目でコツコツと仕事に取り組む事ができるともいえます。
さらに営業職であれば細かいところまで気配りができるのでお客様に真摯に向き合えるとも表現できます。
このように自分の強みと会社の欲しいをマッチングさせて自己PRを考えましょう。
短時間で質問意図を理解し回答しよう
面接官の質問は短い時間で応募者の人となりを知るためのものであり、全て意味があります。
また、正しく質問の意図を理解できるかどうかでコミュニケーション能力も見られています。
質問の意図を正しく且つ短時間で理解するためには、普段から相手の意図を考える癖を付けることが大切です。
一生懸命質問内容を暗記してもいざ面接となると頭が真っ白になってしまって答えられない可能性があります。
また予想していない質問をされてしまえば想定外の事態に対応できなくなってしまうでしょう。
この対策として、日常会話の中で相手の背景を想像しながら意図を汲み取れるように練習しておくことがあげられます。
これにより面接本番でも自然と面接官が求める意図を理解することができるようになるでしょう。
社会人マナーの理解度も見られる!
社会人マナーを重視している企業はとても多いです。
なぜなら社会人マナーは仕事中のコミュニケーションをより円滑にするためのツールでもあるからです。
社会人マナーは上司や取引先などに対する気遣いに基づいたもので、社会人が身につけておきたい一般常識とされています。
意外と知らないマナーも存在するので事前に学んでおくのがベターでしょう。
全国経理教育協会がとりおこなう社会人マナー検定などもあります。
自分がどの程度社会人マナーを理解しているかを知っておくのも1つの手です。
集団面接では何を見られている?
集団面接では次の個人面接でじっくりと話を聞きたいと思える応募者を見極めています。
集団面接で特に見られているのはリーダーシップと協調性の2点です。
面接官は癖や視線、他の応募者との関わり方など様々な角度から会社に相応しいものかどうかを判断しています。
複数人応募者がいれば自分が見られていない瞬間もあると思い、気を抜いてしまうこともあるかもしれません。
しかし面接官はそうした気の緩みもチェックしているため、個人面接と同じ緊張感をもって面接に臨みましょう。
集団面接で評価されるのはこんなポイント
ここまで集団面接がどういうものなのかを解説しました。
では、実際にどういうことをすれば集団面接で高評価を得られるのでしょうか。
面接官に評価されるポイントは次の4つです。
回答の内容
周りの雰囲気に飲まれることなく、自分の主張を発信できると評価されやすいです。
ただし我を通しすぎて、和を乱してしまったりすると逆効果なので、同時に協調性もアピールしておくと良いでしょう。
また面接官の質問の意図を正確に汲み取る能力も評価されます。
端的で具体性のある発言ができているとさらに好印象を持たれるでしょう。
表情・声・目配り・言葉使い
受け答えをする際の表情は笑顔でいることを心掛けましょう。
笑顔で爽やかな印象を与えることはビジネスマナーの基本でもあります。
ニコニコする必要はありませんが、背筋をピンと伸ばして口角を上げ、ハッキリと受け答えをすることで評価されるでしょう。
また目線にも気を付け、しっかりと面接官の目を見て話すことが大切です。
目を見て話すことが苦手という方もいるかもしれません。
その場合は相手の目を見て会話することが自然とできるように練習しておくと良いでしょう。
周囲への気配り
他の応募者と正反対の意見を発言するとき、周囲への気配りができているかどうかが顕著に表れます。
単に反対意見だけを述べてしまうと、自分の意見を押し通す人だと思われてしまいます。
『その意見のこういう所は素晴らしいと思うが、自分はこう思っている』というように自分とは違う意見もまずは肯定するようにしましょう。
さらに具体的にどの部分が良いと感じたのかを言うこともできれば人の意見をきちんと聞くことができると評価されます。
協調性があるか
他の応募者の意見をフォローしたり、ディスカッション課題などでまとめ役を買って出ると協調性が評価されます。
『周囲への配慮』ができることも協調性なので、他の応募者の話について意見を求められることもあります。
自分のことだけでいっぱいいっぱいになりがちですが、周りの話もしっかり聞いて、アンテナを広げておきましょう。
集団面接ではこんなところにも注意
集団面接では、本当に色々な角度から応募者を観察しています。
せっかく得た評価を台無しにしてしまうことのないように次の3つに注意しましょう。
自己紹介は短めにしよう
自己紹介は長く話せば自己PRに繋がる訳ではありません。
特に集団面接では1人に与えられる時間が限られています。
自分の番で長く話しすぎてしまうと、他の応募者の時間を奪ってしまうことになってしまうのです。
そうなってしまうと協調性が無いと思われ減点されてしまうので注意しましょう。
自己紹介で心がけたいのは30秒~1分程度で簡潔に分かりやすく話すことです。
結論から始まって理由や根拠でしめるようにするとまとめやすいのでおすすめします。
質問は積極的にしよう
面接官への質問ではコミュニケーション能力・意欲・会社との相性を見られています。
上手に質問をすることで、高い評価を得ることができます。
ただし待遇面についての質問や調べればわかるような内容の質問はタブーです。
質問内容によっては減点されてしまうこともあるのでリサーチをしっかりとしておきましょう。
退室まで気を抜かない!
面接の際は最後まで気を抜かずに自分の良さをアピールしましょう。
退室後、面接官が見えなくなるまでが面接です。
面接官にとって面接終了時のお礼と挨拶も大切な判断材料です。
明るい笑顔で心地いい挨拶をして退出しましょう。
集団面接のマナー
集団面接のマナーはどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。
大筋では個人面接と変わらないのですが、集団面接ならではのマナーがあります。
それは他の応募者への配慮です。
個人面接でも使える『受付・入室・面接中・退室』のマナーと、『他者への配慮』のマナーについて詳しくお話していきます。
「受付・入室・面接中・退室」の4つ
受付
受付でのマナーは基本10分前行動です。
遅刻するのはもっての外ですが、あまりに早すぎるのもマナー違反なので注意しましょう。
また、コートなどの上着は外で脱いでから会社に入るのが良いでしょう。
入室
集団面接における入室時のマナーは面接室に入る順番によって異なります。
まず、最初に入室する応募者がドアを3回ノックします。
ノックには世界基準のマナーがあり、回数によって意味合いが異なるので注意が必要です。
2回はトイレ、4回は最上級の敬意となってしまうので回数には気を付けましょう。
入室を許可されたら先頭の応募者が静かにドアを開け「失礼します」と挨拶とお辞儀をし、椅子の横まで移動します。
他の応募者も後に続き、最後に入室する応募者が面接官に背を向けないように横向きで静かにドアを閉め、椅子の横に移動します。
面接中
面接官に「どうぞ」と促されてから座ります。面接中は猫背にならないよう姿勢を正しましょう。
また、必要書類やメモ帳などを取り出しやすいようにカバンは利き手側の足元に置くようにします。
退出
面接官から終了を伝えられたら、椅子の横に立ってハッキリとした声で爽やかにお礼とお辞儀をしましょう。
ドアに近い応募者から順番に退出していきます。
部屋から出る前に「失礼します」と振り返っての挨拶と一礼も忘れないようにしましょう。
最後に退出した人が、静かにドアを閉めたら完了です。
「気配り」と「話をよく聞くこと」が大切
他の応募者への配慮は集団面接ならではのマナーです。
評価ポイントのお話でも触れましたが、気配りと相手の話をよく聞くことは大切です。
他の応募者が話しているときは、うなずきや相づちで傾聴の姿勢を見せるようにしましょう。
よくある質問と回答例
ここからは、よくある質問と回答例を紹介していきます。
自己紹介
「○○と申します。私は△大学△学部を卒業後□□株式会社で営業職として勤務してきました。
営業部は担当地域ごとに小さなグループに分かれており、私はその内の1つのチームリーダーを務めていました。
そこで営業活動だけでなく部下の育成などにも取り組みました。
この経験から組織を1つにまとめあげることにやりがいを感じ、この経験と長所を活かせる仕事をしたいと思っています。
本日はよろしくお願いいたします」
このように、名前や所属といった基本情報から始まり、活動・経験を述べます。
それを踏まえてどうしていきたいのかをまとめると、好感を持てる簡潔な自己紹介文になるでしょう。
志望動機
「私が御社を志望しているのは、御社の商品に大変感銘を受けたからです。
私は幼い頃からひどい肌荒れがコンプレックスでした。
ひどいときには赤くかぶれてしまい、その姿を人に見られることが怖く、ひきこもりがちになる時期もありました。
社会人になってからもそのコンプレックスから抜け出せずにいた時に出会ったのが御社の商品です。
その商品のおかげでひどかった肌荒れが改善し、気持ちも前向きになり過ごすことができるようになりました。
同じように悩んでいる人に御社の商品をもっと多くの人に使ってもらいたいと思い、御社への転職を決意しました。
これまで得た知識や経験を最大限に活かし、御社に貢献していきたいと思っております」
志望動機は、どうしてもこの会社に入社したいという理由を伝えることが大切です。
志望度が低いと、企業研究ができていないとみなされてしまうので要注意。
長所と短所
「私の長所は、真面目で何事にもコツコツと取り組むことができることです。
前職では事務職として多くの部署の書類作成や来客対応などを行っていました。
事務として多くの業務を正確に早く仕上げる必要があります。
そのため業務の優先順位を明確にし、スケジュール管理を徹底することで不備なく作業することを心がけていました。
短所は人見知りをしてしまうことです。
書類作成や来客対応では間違いの無いよう必要があれば担当者に確認して作業を進める必要があります。
その際、初対面の人には過度に緊張してしまい上手く話せないことが多々ありました。
これではダメだと思い、まず心がけたのが休憩時間などの会話の輪へ積極的に自分から入ることです。
それにより徐々に人と話すことに慣れ、業務上でも過度に緊張せず話すことができるようになりました。
現在もなるべく自分から声をかけるよう心掛けています」
長所と短所はエピソードなどで関連付けられるようにすると良いでしょう。
また、短所は改善するための努力を伝えることも忘れずに。
「隣の人の意見に対してどう思いましたか?」
「△△さんの意見はとても素晴らしいと思います。
私も社会人生活において、重要なのはコミュニケーション能力だと思います。
その中でも私は察する能力と思いやりが大切なのではないかと考えています」
他の応募者の言葉を引用しつつ、自分なりの答えにつなげていきましょう。
「当社の製品で好きなものは何ですか?」
「私が好きなのはスポーツカータイプの車で、特に昭和後期から平成初期のものに惹かれます。
利便性や燃費の向上も大切ですが、車本来の美しいフォルムとスピードに心が踊らされるからです」
この質問の意図は自社製品の理解度を知るためのものなので、できる限り具体的に答えられると良いでしょう。
気になるニュースへの考察
「私はキャッシュレス決済の普及についてのニュースが気になっています。
海外では既にキャッシュレス化が主流となっているのに対して、現金主義の根強い日本はキャッシュレス化に消極的でした。
しかし政府主導で実施された消費者還元事業と新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化から普及を見せています。
普及し始めたとはいえ、まだまだ本格的なキャッシュレス化とはいえません。
店舗によって扱っている決済方法が異なっていたり、使える店舗が少ない地域があったりといった課題が残っています。
今後は地方の店舗や中高齢者への普及、多岐化してしまった決済方法の扱いが鍵になってくると考えます」
時事問題では、できる限り会社に関連のあるニュースを選ぶようにしましょう。
転職時の不安はエージェントに相談してみよう
転職活動に必要な情報は経済社会とともに常に変化しています。
面接の傾向も変化するため対策もそれにあわせていかなければなりません。
不安なことがある場合、転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。
エージェントは就職・転職のプロフェッショナルです。
自分では気づけなかった新しい視点からのアドバイスがもらえるでしょう。
まとめ
今回は集団面接の対策方法を解説しました。
集団面接は選考スタイルやマナーが個人面接とは異なるので対策は必須です。
しかしポイントさえ押さえておけば過度に怖がる必要はありません。
社会人マナーに気をつけつつ、協調性とリーダーシップを評価されるよう対策をしてみてください。
きっとより良い未来があなたを待っているでしょう。
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