中途採用試験でよく行われるグループディスカッション。
グループ内で議論するだけの簡単なことのように思えますが、突破するにはいくつか意識すべきことがあります。
人事が重要視するポイントを抑えながら、グループディスカッションを成功させるためのコツをみていきましょう。
Contents
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転職のグループディスカッションを突破する方法
グループディスカッションを突破するには1人の社会人として組織で働くうえで必要な能力を身に付けることです。
組織で働くということは、自分1人でやりたいように働くのではなく複数の人と人間関係を築きながら働く必要があります。
人間関係を築くためにはコミュニケーション能力が欠かせません。
また、企業側としては自分たちの成長につながる人材を求めています。
たとえ1人で何でもこなせるような優秀な人材だとしても、組織に溶け込むことができなければ採用は見送られるでしょう。
複数の人とコミュニケーションをとるグループディスカッションは、組織で働くことができる人材かチェックする場といえます。
グループディスカッションを突破するためにも、まずは1人の社会人として通用する基本的なスキルを身に付けてください。
グループディスカッションと面接の違いは?
グループディスカッションとは、応募者を10人未満のグループに分けて1つのテーマに対して議論する場です。
お互いの意見を聞きつつ自分の意見を的確に述べ議論を深めましょう。
試験官は1つのグループに4人程度割り当てられます。
最終的には、決められた時間内にグループでまとまった結論を出すことがゴールです。
評価基準はコミュニケーションをうまく取りながらテーマに対する結論を導けているかどうか。
たとえ1人だけ意見を述べたとしても、グループ全体の議論が盛り上がらなければ自ずと評価も悪くなるでしょう。
一方で面接は、グループディスカッションと違い面接官とあなたがコミュニケーションを行う場です。
あなた以外の応募者はおらず、3人ほどの試験官を相手に質問されたことを分かりやすく的確に答えます。
評価基準はあなたの人柄が組織に適しており優秀な人材といえるかどうか。
面接官以外とのコミュニケーションは必要ないので、あなた自身の強みを十分発揮できるでしょう。
グループディスカッションの種類
グループディスカッションは4種類に大別することができます。
面接当日どの種類が出題されてもいいように、それぞれ対策を練っておきたいところ。
それぞれの種類においてどのようなテーマが出題されるのか、具体例をご紹介します。
1.「自由討論型」
自由討論型はその言葉通り、自由に討論したうえでグループ独自の答えを導き出すグループディスカッションです。
与えられるテーマは抽象的で、コレといった答えがない場合が多くなります。
・働きがいのある会社とはどのような会社ですか?
・少子高齢化社会において最優先で取り組むべきことは?
・地球温暖化解決には何が効果的だと思いますか?
ほかにも、何のテーマも与えられず「自由に討論してください」と難易度が高い出題がされることもあります。
「自由討論」とはいえ自分の意見を思いつくがまま発言していいわけではありません。
テーマに対する自分の考えをはっきりさせたうえで、他の人の意見も参考にしながら発言しましょう。
2.「ディベート型」
ディベート型は与えられたテーマに対して自分の立場を明確にしたうえで議論を進めるグループディスカッションです。
・年功序列は賛成ですか、それとも反対ですか?
・AとBどちらのデザインが消費者に好まれると思いますか?
・フレックスタイム制を導入することについてどう思いますか?
賛成か反対か、二択のうちどちらがいいかというように答えがはっきりと分かれますが、一方が正解というわけではありません。
グループディスカッションはグループとしての結論を導くものですから、最終的にうまくまとめられるよう議論を進めましょう。
3.「選択型」
選択型はディベート型と似ていて、複数の選択肢の中から自分の立場を明確にして議論を進めるグループディスカッションです。
・次の10個の中から3日間の無人島生活に持っていくものを3個選んでください
・この県の魅力を最大限伝えるためには何をPRすればいいと思いますか?
・新たに商業施設を建設するならどこがいいと思いますか?図の中から選んでください。
ディベート型は二者択一のテーマが多いですが、選択型は答えが複数あるテーマが出題されます。
どの回答が正解ということはないので、自分の立場をはっきりさせてグループとしての結論を導くことに変わりありません。
4.「課題解決型」
課題解決型は与えられた課題を解決するためにもっとも効果的な解決策を導くグループディスカッションです。
・残業を減らすための取り組みを教えてください
・弊社が業界ナンバーワンになるにはどうすればいいと思いますか?
・こちらのパンフレットを読みやすくするにはどのような修正を加えればいいと思いますか?
1つの課題に対してそれぞれ意見を出し合い、グループとしての解決策を導くことが目的です。
解決策は実現不可能なものではなく、具体的かつ実現しやすいことを提案しましょう。
これも答えが決まっているわけではないので、グループ全体での課題に対する解決策をまとめてください。
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グループディスカッションの流れをチェック
グループディスカッションの大まかな流れをみていきましょう。
まずは試験官から議論のテーマが与えられ、制限時間を含めたルールが説明されます。
その後グループ内で自己紹介を行います。あらかじめA、B、Cと割り振られている場合は自己紹介はカットされるでしょう。
続いてグループディスカッションにおける役割を決めます。
具体的に進行・書記・タイムキーパーがありますが、役職に付かないと評価が悪くなることはないのでご安心ください。
事前準備が終わったら議論開始です。
まずは4種類のうちどれに該当するか把握したうえで、テーマに対する自分の意見をはっきりさせましょう。
そして最後に、グループとしての結論をまとめて議論終了となります。
グループディスカッションで意識すべき点は
グループディスカッションで注意すべきことは、人の話を聞きつつ自分の意見を論理的に伝えることです。
面接とは違い応募者同士でのコミュニケーションですから、まずは相手の話を聞く姿勢がポイントとなります。
また、話を聞くだけではなく自分の意見も積極的に述べることで議論を活発化させましょう。
このとき、支離滅裂な話し方ではなく話す内容をあらかじめまとめたうえで理路整然と伝えることが重要です。
人事が重要視するポイントとは
グループディスカッションにおいて人事が重要視するポイントはどこにあるのでしょうか。
評価されるポイントを把握しておくことで、グループディスカッションをうまく進められることにつながります。
4つのポイントを確認していきましょう。
積極性や協調性
グループディスカッションでは積極性や協調性が評価されます。
積極性をアピールする簡単な方法は、進行・書記・タイムキーパーいずれかの役割に立候補すること。
ほとんどの人がやりたがらないことなので、自分から手を挙げるだけでアピールにつながります。
もし役職に付けなくても、その後の議論で的確な意見を述べれば大丈夫です。
また、協調性をアピールするため発言の前に「私は○○さんが言っていたことに賛成で」と一言付け加えましょう。
人の話を聞いているアピールもできるので一石二鳥です。
思考力や発想力
グループディスカッションでは思考力や発想力もチェックされています。
これらが欠けていればテーマに対するあなたなりの答えを導くことはできません。
グループディスカッションで自分の意見を持てなければ、人事目線だと組織の中で働くことに不安を覚えるでしょう。
難しいことを言う必要はありません。
なぜそのような意見を持つのか、他の人の意見に対してどう考えるのか、分かりやすく伝えてください。
コミュニケーションスキル
グループディスカッションで発揮されるコミュニケーションスキルはあなたそのものと言っても過言ではありません。
グループディスカッションでコミュニケーションをとれない人は、組織の中でも周りと関われない人と判断されるでしょう。
発言が一方通行になってはいけません。
相槌を打ったり「今の意見をもっと詳しく聞かせてください」と質問したりして、積極的にコミュニケーションをとりましょう。
リーダーシップ
グループディスカッションはリーダーシップを発揮する最適な場所です。
ほとんどの場合グループで役職に付いていない人の方が多くなりますが、進行役だけがリーダーなのではありません。
たとえばあまり発言していない人に「○○さんはどう思いますか?」と尋ねてみれば、周りに気を配れる人と評価されるでしょう。
皆を引っ張ることだけがリーダーの役割ではありません。
気を配ったり議論全体を把握したりと、できることをどんどんアピールしてください。
グループディスカッションの対策のコツ
グループディスカッションに臨むうえで、具体的にどのような対策をすればいいか気になると思います。
議論のテーマは当日与えられますが、あらゆるテーマに応用が利く対策をしておくことで乗り切ることができるでしょう。
グループディスカッション対策につながる日ごろから意識しておきたいことを2つご紹介します。
情報収集をしよう
グループディスカッションの対策として普段から情報収集することがポイントです。
ニュースを見たり本や新聞を読んだりして、政治や経済からエンタメやスポーツまであらゆる情報に触れてください。
よし情報収集するぞ!と意気込むのではなく、気になったネットニュースをスマホで読むことから始めましょう。
情報収集するクセがつけば「あのとき読んだニュースと関連している」などとグループディスカッションに生かすことができます。
日頃から人の話を聞くようにしよう
グループディスカッション対策として普段から人の話をよく聞くことも大切です。
サラッと聞き流してしまうような会話の中にも、深く掘ればおもしろい話に発展することがよくあります。
相手の話をよく聞くことで、その話の本当のおもしろさや相手が伝えたかったことがみえてくるのです。
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グループディスカッションでのNG行為は
グループディスカッションではいくつかやってはいけない行為があります。
場の雰囲気が悪くなるだけでなく確実に試験官の印象も悪くなるので注意してください。
大きく3つのNG行為を確認しましょう。
論理的でない発言
論理的でない発言はグループディスカッションだけでなく1人の社会人として避けたいところ。
自分が話したいことを羅列しただけでは、自分の気持ちが伝わらないだけでなく議論が逸れてしまう可能性があります。
限られた時間の中で自分が発言できる回数はそう多くありません。
だからといってただ発言するだけでは評価が悪くなるのも事実です。
したがって、結論・理由・具体例・結論の順番で話すことを意識してみてください。
話す方はもちろん聞く側としても論理的にまとまった内容だと感じてくれます。
発言や意見をしない
まったく発言や意見をしないのもNGです。
「グループディスカッション」ですから、グループ内全員の意見が必要となります。
意見を言わないイコールやる気がないと評価される危険性があるので、怖がらず積極的に発言しましょう。
他の人を落とすような行為
他の人を落とすような行為は絶対に避けてください。
グループディスカッションはコミュニケーションスキルが重要視されます。
他の人を蹴落としてでも自分が目立とうとする行為はマイナス評価の対象です。
たとえ誰かの意見が自分にとって納得いかないものでも、感情的に反論したり名指しで攻撃したりすることはやめましょう。
転職の相談は転職エージェントを活用しよう
グループディスカッションを突破するには準備が必要ですが、自分1人ではなかなか対策しづらいもの。
そこで、転職エージェントを活用してグループディスカッションに対するアドバイスをもらいましょう。
エージェントは転職に関するプロで、これまで数々のノウハウを培ってきました。
グループディスカッションはもちろん転職活動がうまくいくために必要な助言もしてくれます。
迷ったときや困ったときあなたの味方でいてくれますから、うまくエージェントを活用して転職を成功させましょう。
まとめ
グループディスカッションを突破するには組織で働くために必要な能力を身に付けておく必要があります。
自分の意見をはっきり伝え、積極性や協調性をうまくアピールしましょう。
また、日ごろから情報収集したり人の話をよく聞いたりして思考力や発想力、コミュニケーションスキルを鍛えてください。
議論で時折リーダーシップを発揮することも高評価につながるポイントです。
結論・理由・具体例・結論の順番で論理的に話し、グループディスカッションを突破しましょう。
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