近年、社会人のインターンは決して珍しいことではありません。

インターンというと、新卒がおこなうインターンシップというイメージが強いですが実は転職者にこそおすすめしたい仕組みです。

実際、転職者の中でインターンを希望する人は増加しています。

社会人インターンにはどんなメリットがあるのでしょうか。

またインターンの探し方も詳しく紹介します。

社会人インターンを経験して、自分に最適の仕事を見つけていきましょう。

転職者にとってインターンが有効な理由

転職を希望しているということは、前職に満足出来ない何かがあったのではないでしょうか。

企業に魅力を感じて入社しても、実際の仕事場の雰囲気が自分に合わなかったり、人間関係に悩んだりと理由は様々です。

転職者にとって再度のミスマッチはかなりの痛手といえます。

複数回の転職は、職を転々とするイメージがついてしまうからです。

しかしインターンを利用すれば、実際の職場の雰囲気を知ることができるので自分の目で合う合わないを判断できるでしょう。

また、企業側にとっても転職者への「また辞めるのでは」という不安を打ち消す材料にもなるのです。

インターンの期間は、企業側と転職者の双方が確認し合える場となります。

また現在の仕事を継続しながら、他の仕事を経験できるのも大きな魅力のひとつではないでしょうか。

社会人インターンのメリットは

実際に社会人がインターンを経験することには、どんなメリットがあるというのでしょうか。

自分の転職市場価値がわかる

転職理由のひとつとして自分へのニーズが物足りないから、ということもあげられるのではないでしょうか。

また転職者にとって、自分の転職市場価値は気になる所です。

企業が自分に求めていること、そしてどれだけ自分がそれに答えられるかで市場価値は変わります。

逆をいえば、自分の持っているキャリアを企業がどれだけ求めているかということです。

いくら自分磨きを頑張っても企業側のニーズと合っていなければ、その企業内での価値は下がってしまうでしょう。

インターンは企業内で自分のスキルがどれだけ活かせるか、自分の市場価値がどれ程のものなのかを知ることができます。

転職を失敗しない為のひとつの手段といえるのです。

スキルアップが可能

同業他社からの転職を希望する場合、何が違うのか見極める場にもなるのではないでしょうか。

また違った業種への転職を希望している場合は、様々な刺激を受け新スタートへの学びの場となるはずです。

これまで経験してこなかった仕事のスタイルやテクニックを見ることも可能です。

インターンでの経験は自分の視野を広げ、更には人脈を広げることになるかもしれません。

リアルな職場での経験は、講習以上の価値があるといえます。

転職活動に役立つ

転職する際に知っておきたいことは沢山あります。

HPや口コミなどで全てを把握するのは難しいのではないでしょうか。

インターンは実際に業務を経験できるので、自分自身で感じ納得で来るのがメリットです。

継続していける業界なのか、あるいは違和感を感じて業種を考え直すきっかけになることもあるでしょう。

いずれにしても、自分の転職にとって大きな情報源となることは間違いありません。

企業が社会人インターンを行う目的は

企業側がインターンを行う目的は、人材確保の為に絞られるといっても過言ではありません。

少子化や転職が進む中、どの企業も優秀な人材の確保に苦戦しています。

新卒も含めインターンを実施する企業は、内定辞退率を下げ仕事への関心が高い人材を確保することができます。

当然のことながら、インターンを実施するには費用も人的な負担も増えます。

それらも踏まえたうえで、優秀な人材の確保に力を入れていることになります。

またインターン希望者同様に、企業にとってのミスマッチを避ける目的もあります。

自社への転職を希望している場合、どれだけ活躍してくれそうか自社に合った人材か否かを確認することもできるのです。

更に、外資系などでは、インターンが採用に大きく関係してくるといわれています。

インターンの中には、試用期間的な要素を含むものや優秀なものを選別する目的のものなど、企業によって目的も多様であるといえるでしょう。

企業側のメリット

前述で転職者にとってのメリットを紹介してきましたが、インターン制度は企業側にとってどんなメリットがあるのでしょうか。

社内の刺激になる

インターンを実施している企業を見ると、社員の副業なども容認している場所が多く見られます。

その理由は、社内へ新しい風を吹かせてお互いが良い刺激を受けるからです。

毎日同じ面々で、同じ仕事をしていると刺激を受けることは少なく、アイディアなども出にくくなります。

新しい切り口で業務を進める為にも、インターンという制度は役に立っているのです。

転職希望者に限らず、他社の社員などもインターンとして取り入れ社内の新機軸をはかっているのです。

人員の確保ができる

人員の確保は今、企業が求めている最たるものです。

インターンは企業のPRになる制度なので、実際の業務を体験してもらうことで自社をよく知ってもらうことに繋がります。

また前述したように、ミスマッチを未然に防ぐ効果もあるので内定後の辞退者を減らすことにもなるのです。

内定辞退者が減れば、再度の人材募集を行わずに済み必要な人材も手に入るということになります。

転職者ならば、インターンを希望することで熱意を伝える場となるかもしれません。

とはいえ、インターンを実施している企業や業種によって、その目的には差異があるものです。

自分が希望している企業はどんな目的でインターンを募集しているのか無料相談をして確認しておくことをおすすめします。

社会人でも参加できる理由

近年は社会人のインターンの需要が増えています。

仕事を持つ社会人でもインターンが出来るのはなぜなのでしょう。

平日夕方や週末に実施している

社会人のインターンの場合、勤務時間に工夫がされています。

学生の場合は、平日昼の時間に多く組まれています。

しかし、社会人の場合は自分の仕事との掛け合いがある為に、平日の夕方の時間帯や週末に実施されています。

求められる日数も1日だけのものから長期のものまであり、中には在宅というケースもあります。

社会人インターンの場合は、無理なく働けるような時間帯に設定されているのです。

週末の休みまで仕事をしていくのは辛い、と感じる人は1dayインターンや平日の勤務時間後のインターンを希望してはいかがでしょうか。

給料をもらえる

社会人のインターンでは多くの場合給与がもらえます。

ダブルワークと似ていますが、あくまでも目的は収入ではありません。

給料といってもインターンでは報酬となることが多く、仕事へ対しての手当てとなります。

また、中には謝礼という形で通常より少なめの金額を設定してる企業もあります。

更に、数派ですが無償という場合も存在し、交通費などの経費のみの支払いを行っている企業もあるようです。

転職希望の場合、長期でインターンに入るケースは稀かと思いますが、報酬のありなしを事前に確認しておくことは大切です。

いずれにしても、転職時には何かと入用になるので報酬が出るインターンは大きなメリットではないでしょうか。

相場としては時給にして1,000円程度となっています。

研修内容は実践向け

社会人インターンの業務内容は、学生のものと大きく違います。

基礎的な研修からスタートする学生に対し、社会人はより実践的な業務を行うことになります。

企業が実際に携わっている仕事をそのまま経験出来るのです。

当然、それなりのスキルは求められますがやりがいを感じることが出来るのではないでしょうか。

転職へ向けてモチベーションが上がるはずです。

また実践向けの業務体験をすることで実際に就職したらどうなるか、というシュミレーションもしやすくなります。

社会人インターンの種類をチェック

社会人インターンのメリットは数多くありますが、その種類は多岐にわたります。

企業によっても開催日時や期間は異なりますが、一般的にその種類は1dayインターン、短期インターンそして長期インターンに分られます。

そして多くの場合、企業側との対話で詳しい日時は設定されていくことになります。

それぞれの特徴を確認しておきましょう。

1dayインターン

転職希望者が多く利用しているのが1dayインターンです。

1日のみのインターンで、その内容は会社説明会が主になります。

ワークショップを体験したり、話を聞いたり見学要素の高いものといえるでしょう。

中には最終面接を兼ねて行う場合もあるようです。

社内の雰囲気を確認しておきたい場合は、1dayインターンがおすすめです。

またほとんどの場合1dayインターンは、報酬などは発生しません。

短期インターン

一般的に数週間から1、2ヶ月間のインターンを短期インターンと呼びます。

こちらは、実際に社内部署へ配属され現任訓練（OJT）を受けることになります。

チャンスがあれば、何かしらのプロジェクト等に参加できるかもしれません。

通常はフルタイムとなり、仕事に対する成果を求められることもあります。

転職前に継続できるかしっかりと見極めたいという人は、短期インターンに挑戦してもいいかもしれません。

長期インターン

長期とはおおよそ3ヶ月間を指しています。

こちらも実際に社内部署へ配属され現任訓練（OJT）を受けますが、即戦力と判断されれば成果へ対しても報酬がプラスされることもあります。

こちらは短期インターン同様に成果が求められますが、勤務時間については融通が利きます。

週末のみ、または平日の夕方など仕事を続けながら参加できるのではないでしょうか。

長期インターンにトライする際は、事前に1dayインターンなどに参加し企業の雰囲気を確認しておくといいでしょう。

社会人インターンの探し方は

それでは実際に社会人インターンの募集を探すには、何を参考にすればいいのでしょう。

おすすめのツールを紹介します。

企業のHPで募集

転職希望している企業が定まっていれば、その企業のHP上で募集の有無を確認しましょう。

長期インターンの募集でも、問い合わせをして交渉してみると期日を調整してくれる場合もあります。

また他の募集サイトに記載がなくても、自社のHPのみに記載している場合もあるので見落とさないように確認しましょう。

例えインターンの募集が記載されていない場合でも、直接企業へ問い合わせを入れると、実施してくれる場合もあるようです。

インターンに特化したサイト

多くの企業から自分に合った企業を選びたいという場合は、多くの情報量を持つ社会人インターンに特化したサイトもおすすめです。

様々な条件からの検索が可能で、自分の希望条件にあった社会人インターンを探す時に便利です。

サイトによっては、1dayインターンとしてディスカッションするものもあります。

また優良企業のみを掲載しているものなど、サイトにとっても特徴は大きく異なっています。

大人のインターンに関しては、様々なサイトがあるので目的を絞り込み検索してみてはいかがでしょう。

社会人インターンで経験したことを転職に活かそう

社会人インターンの経験は、スキルの向上や転職への情報確保など多くのメリットをはらんでいます。

また自分の熱意を伝える機会にもなるのではないでしょうか。

自身の転職市場価値を確認し、これからの転職を優位に進めていきましょう。

短期や長期のインターンが難しい場合は、1dayインターンとして経験してみてはいかがでしょう。

視野を広げることで転職成功への足掛かりにしたいものです。

転職の悩みは転職エージェントに相談しよう

社会人インターンは年々増加し、多くの企業が名乗りを上げ様々な形で募集をしています。

そんな中、人材確保のためだけに安い金額でインターンを募集している企業があるのも否めません。

適切なインターン募集か否か迷った時は、気軽に転職エージェントに相談してはいかがでしょうか。

また、転職に関する最新の情報なども聞くことができます。

情報が溢れる現代だからこそ、確かな情報を掴み転職を成功させることが大切です。

まとめ

人材確保が重要視される今、企業側も様々な社会人インターンを募集しています。

社会人インターンとして、希望の企業をしっかりと把握し転職を有利に進めていきましょう。

インターンとして得たスキルや情報は、転職の大きな力となってくれるはずです。