既婚女性の場合、夫の転勤などの事情で転職を余儀なくされるケースも珍しくありません。
しかし既婚女性の正社員転職は、予想しているより難しいものです。
そこで今回は、共働きの既婚女性が転職に成功するコツを、注意点も含めて解説します。
Contents
共働きだからこそ実現できることもある
既婚女性の転職は、子どもがいてもいなくても簡単ではないのが実情です。
子どもがいない場合は入社後の妊娠・出産を考えているだけで、敬遠する会社があるのも事実です。
また子どもがいる既婚女性は、ケガや病気による遅刻・欠勤・早退が多いことが不採用の理由になることもあるでしょう。
しかし共働きの家庭であるからこそ、勤務条件よりやりがいや働き心地を優先できるなど、独身女性にはない利点があるのです。
自分のキャリアや現在の職場の問題点などにより転職したいと考えたとき、共働きであることが活動を支えてくれるかもしれません。
共働きであることの良い点に目を向けて、前向きに転職活動を行うことをおすすめします。
共働きの転職にはメリットがたくさん
2019年2月に総務省が発表した「労働力調査」において、全年齢ベースで女性の就業率が50%を超えていました。
超少子高齢化が進む現代の日本では女性も重要な労働力であり、既婚女性の活躍の場は今後も広がることが予想されます。
そうした背景だけでなく、共働きの既婚女性の転職には様々なメリットがあります。
ここでは、共働きしている女性が転職するメリットを2つ紹介します。
一時的に収入が減っても安心
共働き家庭の場合、どちらかが退職後に転職活動を始めても、もう一人の収入があるため生活に支障が出にくいです。
共働き家庭の方が貯金額は多いことがほとんどなので、一時的に世帯収入が減ってもある程度の期間は持ちこたえられます。
これは一人暮らしをしている独身女性と比べると、大きなアドバンテージです。
また、世帯の総年収に大きく響かない程度であれば、年収が下がってもやりたい仕事に就ける確率が高まると考えられます。
家事や子育ても助け合える
現代の共働き家庭では、共働きなのに家事・育児はワンオペとの旧来の価値観がスタンダートではなくなってきています。
双方の仕事の状況によって、家事や育児の分担比率を変えながら、働くことができます。
夫婦で協力体制を構築できれば、応募できる求人の幅がそれだけ広がるのです。
困難な状況に陥っても一人ではない安心感を味わえるのは、共働き世帯だからこそといえるかもしれません。
一方で子どものケガや病気で仕事を休まなければならないときの対処法も、しっかり考えておくのがポイントです。
共働きの転職を成功させるコツ
共働きの既婚女性が転職を成功させるためには、自分の都合だけでなく、夫や子どもなど家族についても十分に考える必要があります。
ここでは、既婚女性が共働きの転職を成功させるコツを2つ紹介します。
日々のコミュニケーションが重要
共働きの既婚女性が転職活動を進めるうえで、夫婦間の日々のコミュニケーションがはかれていることが重要です。
転職を考える理由や目的を夫婦間で共有できていれば、夫も妻の活動を応援することができます。
転職によって働き方や収入に大きな変化がある場合は、夫が納得するまで話し合わないと、協力を仰げないかもしれません。
そうした事態に陥らないためにも忙しさに流れず、日々の中で向き合う時間をつくるよう心がけることをおすすめします。
キャリアプランは語れるようにしよう
「仕事が面白くない」「職場の人間関係が悪い」など、転職の理由が夫の納得がいくものでないとき、反対される可能性があります。
そのため転職について相談する際には、自分のキャリアプランを語れるように準備しておきましょう。
転職後に子どもを持つことを考えている場合は特に、周囲に応援してもらえる環境をつくることが、働き続けるうえで大事です。
会社や職場にとって必要な存在になるために、あるいは自分のキャリアアップにどうつなげるかを考えて、夫に説明しましょう。
企業選びのポイントは?
共働きの既婚女性が応募する企業を選ぶ際には、自分の都合だけでは立ちいかない場面も往々にしてあるものです。
夫が転勤族か否か、双方の勤務形態や休日数など、家庭を維持するうえで夫婦間の調整が必要だからです。
ここでは、共働きの既婚女性が応募する企業を選ぶうえで重視したいポイントを2つ紹介します。
社風や勤務地に注目
共働き家庭の場合、双方が働く企業の社風や勤務地の問題でもめるケースが少なくありません。
イベントには家族揃って参加する社風の会社に転職したことで、休日でも夫に協力を求めて拒否されることもあります。
また勤務地が遠くて通勤時間が長い、あるいは転勤の可能性がある転職を、快く思わない人も少なくありません。
共働き家庭の転職では自分の思いだけでなく、相手がそれに納得し協力してもらえるかどうかが重要です。
夫にもあらかじめ希望条件をヒアリングするなどして、それに合う企業を探すのも選択肢の一つと考えられます。
異業種を選ぶこともおすすめ
夫婦で同業に就くことで、仕事の流れや辛さが理解し合えるところはメリットです。
しかし能力や業務量に差があることで、同業に就いているからこそトラブルに発展するケースも珍しくありません。
そうしたもめ事の火種を避けるため、あえて異業種を選ぶという方法があります。
特に子どもがいない夫婦の場合、異業種で休日がずれることで、一人になれる時間がある方がうまくいくこともあります。
家事や育児の分担や生活リズムについて話し合ったうえで、相手が入り込むことのない分野で働くことも検討してみましょう。
相談するベストなタイミングとは
共働きの既婚女性が転職を考え始めたら、夫にしっかり相談したうえで活動を始めるのが家庭円満の秘訣です。
また転職に関する相談のタイミングを誤ると、活動に協力してもらえなくなるリスクが高まる可能性を否定できません。
ここでは既婚女性が夫に対し、転職を相談するタイミングについて説明します。
検討開始時期の相談は要注意
自分の中で転職の意思が固まっていない時点で夫に相談するのは、よいタイミングとはいえません。
転職しようと気持ちが固まらないのは、目的や理由があってのことではないと、夫に判断される可能性が高いからです。
「やりたい仕事がある」「年収をもっとあげたい」「人間関係の良い職場で働きたい」など理由があれば、夫も理解しやすいです。
しかし漠然と転職したいといわれても、アドバイスのしようがありません。
また生活のために働くと割り切って、現在の職場にい続けるよう説得されることもありえます。
自分の中で気持ちが固まり、転職の方向性など具体的に相談にのってほしいことができてから、話すことをおすすめします。
意思が固まってきたら早めの相談を
転職の意思が固まったら、何を目的にどのような企業や職種を選ぶべきなのか、まずは一人で考えることでしょう。
しかし、その結論に基づいて転職活動をスタートする前に、一度夫に相談しておくようにしましょう。
前述した社風や勤務地だけでなく、給与や勤務形態、勤務時間によって結婚生活に影響が及ぶ可能性がゼロとはいえないからです。
家事や育児の分担が転職によって変わる、収入が減るなどの影響がある場合、夫の理解は不可欠です。
最悪のケースでは、内定後に夫が会社に断りの連絡を入れることもあるのです。
自分一人で決めるのではなく、夫婦で話し合って折り合うポイントを見つけてから、転職活動を始めましょう。
納得してもらいやすい伝え方のコツ
生活の変化を嫌う夫に対し、転職の意思を伝え納得してもらうことのハードルが高いと感じている女性もいそうです。
既婚女性が転職を成功させるうえで、夫の理解は何にも代えがたい要素といえます。
ここでは自分の転職について、夫に納得してもらうための伝え方のコツを3つ紹介します。
転職を考えた理由を伝える
夫に転職について相談する際には、まずそれを考えた理由をしっかり説明しましょう。夫が理解できる理由であることが大前提です。
「子どもができる前に正社員就職しておきたい」「長く働き続けられる職種に異業種転職したい」など、理由は様々です。
職場の人間関係や労働環境が理由の場合は、自分なりに努力しても変わらなかったと説明できれば、反対されることはないはずです。
転職が夫婦にとってプラスになる理由を伝える
妻が転職することで、夫の生活にも少なくない影響が及ぶものです。
特に収入や生活リズムに変化がある時には、反対されることもありそうです。
そのため夫に転職を相談する際には、夫婦にとってどのようなプラスがあるのかを、理由とともに伝えましょう。
「年収があがる」「社会保険がつく」「通勤時間が短くなる」「産休・育休がとりやすい」「時短勤務がある」など内容は様々です。
夫にとってメリットが大きいことが転職の理由であれば、前向きに応援してくれることでしょう。
先のスケジュールも伝えるとより安心
夫に転職について相談する際にはいつから活動を始めて、どのくらいで退職しようと考えているのか、スケジュールを伝えましょう。
一時的に無収入になる予定がある場合は特に、賞与の支給を受けてからなど、家計に響かないよう求める夫も少なくありません。
また夫自身に転勤の可能性があるときも、その結論が出てから転職活動してもらう方がよさそうです。
少なくとも夫に相談する前に退職届を出したり、面接の日程を組むことがないよう配慮しましょう。
夫婦が納得できる転職活動に必要なこと
共働き家庭では夫婦どちらが転職するにしても、相手が納得できる状況で実現しなければ家庭不和につながるリスクがあります。
ここでは、夫婦が納得できる転職活動を行うために必要なことについて説明します。
生活にかかわることはきちんと話し合おう
既婚女性が転職活動を始めたいと考えているなら、まず夫と生活にかかわることをしっかり話し合うことをおすすめします。
通勤時間や勤務形態によって出勤や帰宅する時間、休日の曜日が変わることで、家事や育児の分担が難しくなる可能性があります。
また収入が下がることでの家計への影響や、アップする代わりに残業時間が増えることも、家族にかかる負担が大きいです。
そうした転職による変化を夫婦で乗り越えていけるのか、協力し合えるのかを事前に話し合わずして、転職の成功はありません。
双方が納得しなければ不満として残り、夫婦間に亀裂を生む原因になりかねませんので、諦めずに話し合うようにしましょう。
互いのキャリアを尊重できる関係性を作ろう
共働き家庭の中には夫のキャリアが優先で、妻の仕事に理解がないところがあることも事実です。
しかし日本の労働力が減少していることを考えると、特に正規雇用で働く女性には、今後求められることが増える可能性が高いです。
終身雇用制度が崩れた現代の日本において、男女関係なくキャリアを築いていなければ、いつ失職するかわからない現実があります。
育児にもお金がかかることも念頭に置き、夫婦双方のキャリアを尊重できる関係性を築く努力をすることをおすすめします。
そのためには、家庭があることを理由にせず、仕事でも評価や成果をあげる必要があるかもしれません。
困ったときはパートナーに相談しよう
現在務めている会社や職場に問題があり、長く働き続けるのが難しいと考えている既婚女性は少なくありません。
夫婦二人であれば問題はなくても、産休・育休がとりにくい、時短勤務などの制度がないため、家族計画に影響することもあります。
そうした悩みや困ったことがあるときには、まずパートナーである夫に相談しましょう。
身近にいる夫だからこそ親身になって話を聞き、アドバイスをしてくれるはずです。
また、夫の方から転職を勧めてくれることもありえます。一人で悩むより、家族の問題として対処しましょう。
夫婦で解決できない悩みは転職エージェントへ
悩みを理解して、気持ちに寄り添うことは夫でもできます。しかし、実際に転職を進められる環境をつくるのは難しいものです。
そのため、夫婦で解決できない悩みがあるときには、まず転職エージェントに登録し、相談してみることをおすすめします。
キャリアカウンセリングを受け転職の目的を明確にしたり、自分とマッチする求人を紹介してもらえるのは大きなメリットです。
また転職エージェントは企業とのパイプが強いので、自分では市食べられない企業風土や職場の雰囲気を知ることもできます。
内定に向けて様々なサポートもしてもらえるので、後悔のない転職を実現できるはずです。
まとめ
今回は共働きの既婚女性が転職に成功するコツを、注意点も含めて解説しました。
共働き家庭の転職は夫婦や家族に影響を及ぼすので、自分の気持ちだけで進められるものではありません。
そして、パートナーである夫に応援してもらうためには、話すタイミングや伝え方も重要です。
転職エージェントも上手に活用しながら、夫婦にとってプラスになる選択をしてください。
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