面接では度々「大切にしていること」を聞かれることがあります。これは企業が求職者の人柄や価値観を把握するために出す質問です。
今回は面接で「大切にしていること」を聞かれた場合の答え方と自己アピールの仕方について解説します。
Contents
まずは「大切にしていること」を明確にしよう
面接で「大切にしていること」と聞かれたら、まずはどのように回答するのかを明確にすることが大切です。
このような質問は面接官にっとって求職者の人柄や価値観、そして企業との相性を判断することを意図としています。
回答を考える際には志望企業のニーズに合う内容を盛り込みつつ、採用したいと思われるような人柄をアピールできる内容にしましょう。
面接で答える内容はそのまま自己PRとなり、面接官からの評価とつながることを忘れないよう意識することが大切です。
「大切にしていること」の答え方
面接官に対して回答する際にとても重要なのは分かりやすく簡潔に伝える事です。
回答の内容ももちろん大切ですが、面接官に好感を与える答え方も意識する必要があります。
以下を参考に面接官に響く答え方を身につけましょう。
最初に結論!
面接官に分かりやすく伝えるのであれば結論は最初に伝えるようにしましょう。
結論から伝えることで面接官に自分の考えや人柄をより分かりやすく伝えることが出来ます。
なぜなら結論が最初に分かるとその後の補足的説明も結論と上手く紐づき面接官の印象に残り安いからです。
また結論から伝えると言いたいことが頭の中で整理出来ているという印象を与えることができ好印象にもつながります。
質問に関わらず面接官から問われた内容には基本的に結論から話すという癖をつけておくと良いでしょう。
大切だと感じるのはなぜか
結論を伝えたらなぜ大切だと感じるかもなるべく具体的に説明するようにしましょう。
実は面接官が質問から一番知りたいことは「大切にしていることが何か」ではなく「なぜ大切だと感じるのか」です。
なぜなら理由の部分に一番求職者の考え方や人柄が分かるヒントが盛り込まれているからです。
逆に考えれば大切にしている理由の部分に上手く自己PRにつながる表現を盛り込むことができると面接官からの高評価に近づきます。
大切にしていることを伝える時はなぜ大切にしているのかという理由まで簡潔に分かりやすく伝えられるようにしましょう。
入社後どう役立てたいか伝える
最後に大切にしていることがその企業でどのように活かせるかを具体的に述べるのも重要なポイントです。
入社後どのように役立てることが出来るかまで具体的に説明できると面接官に一緒に働くイメージを印象付けることが出来ます。
人柄や考え方だけでなく就職への熱意や企業の理解度をさりげなく自己アピールすることができるのもメリットです。
大切にしていることを聞かれたら、必ずその理由とそれをどのように仕事で役立てられるかをセットで答えるようにしましょう。
PREP法も取り入れてみよう
PREP法は転職活動やビジネスシーンで非常に役立つ文章構成の方法です。
結論から述べる文章構成で端的に分かりやすいため仕事の効率化にもつながりると言われています。
結論から話すことに慣れていない人はまずはPREP法を意識して生活に取り入れてみましょう。
PREP法のPREPとは英文にすると準備という意味もありますが、実際は文章構成の流れを英文頭文字で表しているだけです。
Point(結論・要点)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論・要点)
つまりPREP法は結論から述べて次にその理由そして具体例、最後に結論でまとめるという文章構成の方法です。
この方法は面接だけでなくプレゼンテーションをする時や上司と会話をする時などあらゆる場面で役立てることが出来ます。
上手く使いこなせると「話すのが上手な人」や「文章が分かりやすい人」という好印象を人に与えることも可能です。
普段から意識することで面接などの大切な場面でも緊張に負けることなく力を発揮することが出来るでしょう。
お手本にしたい例では実際にどのような回答が面接官に好まれるのかを例文を参考に考えてみましょう。
以下例文では「営業職」に転職することを想定しています。
人柄をアピールするなら
『私は一度決めたことは最後までやり遂げる」ということを大切にしています。
なぜなら達成することは自信につながるだけでなく人に貢献する事も出来るからです。
私は大学からテニスを始め、一度も部活を休まず練習に取り組み3年目の夏の全国大会ではペアで4位入賞しました。
初心者から全国大会出場までの道のりは簡単ではありませんでしたが、継続が力となりチームに貢献できることが出来ました。
営業は継続力と忍耐力が必要な仕事です。私が採用された暁には成果を出すためにしぶとく諦めない人材として活躍したいです。』
上記の例文からは継続力があり真面目な人柄が伝わってきます。
また実際に成果を出した具体例があることで、仕事でも成果を期待できそうな印象を与えます。
仕事の適性を適性をアピールするなら
『私は「相手の気持ちになって考える」ことを大切にしています。
なぜなら相手の気持ちを配慮することで多くの人を笑顔にでき、その結果達成した成果は自身のやりがいになるからです。
前職で販売員をしながら常にお客さまが何を求めているのかを察する努力をしながら接客をしました。
結果、お客さまに喜んでいただきリピーターを増やしただけでなく店舗の個人売上を前年対比120%まで達成することができました。
その後新人アルバイトの教育係を任されるようになり、お客さまだけでなく後輩の気持ちも考えながら指導するようになりました。
「営業」の仕事も顧客のニーズに答えることで成果を出すことができる仕事だと考えます。
貴社に採用された暁にはユーザーファーストの精神で顧客のニーズを考えた求められる営業マンになりたいです。』
上記の例文からは気配りのできる人柄と成果を達成するための熱意が感じられます。
具体的に達成した成果や教育係の担当から人望がありリーダーシップも取れる人材だと判断できます。
またどんな働き方をしたいかが具体的で顧客のニーズに合わせた営業ができそうなところが好印象です。
企業との相性をアピールするなら
『私は物ではなく「コトを売る」ことを大切にしている営業マンです。
なぜなら同じ製品を販売していたとしても「コトを売る」方が顧客により多くのメリットを与えられるからです。
前職の不動産営業ではマンションよりも税金対策の観点から顧客にサービスを喜んでもらうことが多かったです。
この経験から今後は自分の好きな美容・ファッション分野でコトを売る営業マンとして活躍したいと希望しています。
転職先企業を探している際に唯一ファッションをコトとして捉えた販売を実践していたのが貴社でした。
私が採用された暁にはファッションを通してより多くの顧客のメリットを作り出す営業を実現します。』
上記は企業の価値観を求職者の価値観が一致していることがわかる例文です。
企業の特性を理解した上で、企業の大切にしていることを自分も大切に思っていると伝えることは好印象につながります。
NG例文も確認!
では次にに面接官にマイナスな印象を与えてしまう回答について紹介します。
「気配り配りを大切にしている」などの抽象的な表現には要注意
『私は気配りを大切にしています。
なぜなら気配りをすることで周りの人に喜ばれスムーズなコミュニケーションをとることが出来るからです。
営業の仕事も気配りが求められる仕事です。貴社にて採用されたら顧客の求めるとを予測して気配りのできる営業を実践します。
面接では抽象的な表現は出来るだけ控えるようにしましょう。』
「気配り」という表現は一見人柄のアピールがであるように見えますが、表現が抽象的すぎて面接官の心に響きません。
面接官が知りたいのは具体的にどんな気配りができる人材なのかですが、上記例文からはそれが読み取れません。
回答はなるべく具体的に信憑性のある内容にしてください。
「成長することを大切にしている」などの表現には要注意
『私は成長することを大切にしています。なぜなら人生は勉強であると考えるからです。
前職では1日150件のテレアポを実践することで忍耐力と継続力を身につけました。
その結果月間契約件数を前年対比120%まで伸ばすことに成功しました。
貴社では過去培った忍耐力と継続力を活かし訪問営業で結果を出す営業マンとして成長したいです。』
面接では基本的に「成長したい」という表現は使わないようにしましょう。
一見向上心があるようにも捉えることができますが、成長するという表現は面接官には受け身な人間である印象を与えてしまいます。
上記文章からは求職者の未熟さが読み取られてしまいマイナスな印象につながります。
会社は学校とは違い勉強する場ではないことを肝に命じておきましょう。
周囲に差をつけるポイント
面接で受かるためには面接官の心に響く回答をする事が大切です。
何千、何百人といる求職者の中から選ばれるためにはありきたりな回答にならないよう気をつけましょう。
他の求職者と差をつけるためにも自分らしく相手に好印象を与える回答の仕方を身につけましょう。
客観的に回答(周囲と差をつけるには具体例を盛り込もう)
周囲と差をつけるためには自分にしか語れない具体的なエピソードを盛り込んで回答してみてください。
具体的なエピソードがあるかないかでは面接官に与える印象が大きく変わります。
具体例があると結論への説得力も増すため、面接官の心に残る確率が高まります。
また実際に体験した具体的なエピソードは自分らしさ素直に表現しながら自己アピールをする道具にもなります。
面接官に好意を持って受け入れてもらえるよう、自分らしい具体的なエピソードは必ず準備しておきましょう。
具体的に回答(具体的なエピソードを盛り込むとこんなにも印象が変わる)
では実際に具体的なエピソードを盛り込んだ回答とそうでない回答を比べてみましょう。
『私はチームワークを大切にしています。
何故ならチームワークは1馬力では成し遂げられないことを100馬力に変えて実現できるからです。』
『私はチームワークを大切にしています。何故ならチームで協力すれば120%の力を発揮できるからです。
私は前職にてテレアポ営業が得意でしたが、対面の営業に自信がありませんでした。
そこで営業チームの力を借りて自分が獲得したアポイントメントに対面営業の得意な仲間に同行してもらいました。
その結果、営業の効率が高まりチームの営業成績を前年対比120%に伸ばすことが出来ました。
また仲間の営業方法から学ぶことで現在では自分一人でも対面営業で成果を上げられるようになりました。』
上の回答は両方とも似たような内容です。しかし具体例のある回答の方がその人の人柄や得意分野が伝わってきます。
後者では具体的な数値が入っていることでより信憑性があり、また自分の弱点を良く理解した上で仕事ができる印象を与えることが可能です。
自分らしくアピールするコツ
では自分らしくアピールするためにはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。
自分らしくアピールするためのコツはたくさんありますが、まずは自分をアピールする上で一番重要なことをお伝えします。
些細なことでも自信を持って答える
面接で大切なのは自信をもって回答することです。話す内容も重要ですが、面接官は求職者の立ち振る舞いも細かくチェックしています。
同じような回答でも自身なさそうに回答する求職者と自身を持って回答する求職者がいたらどちらが面接官に好印象を与えるでしょうか。
面接官は自信をもって答える求職者に好感を頂くに違いありません。
過去の自分を深堀りする
どのようなことが自分らしいのか分からない人は以下のポイントを参考に自分の過去を振り返ってみましょう。
・毎日実践していること、長年続けていることは何か
・過去にリーダーシップをとった経験
・過去に何かを達成した経験
毎日実践していることや長年続けていることがあると継続力をアピールすることが出来ます。
リーダーシップをとった経験や達成した経験は具体的にどのように行動したかを伝えると人柄がアピールできます。
どんな些細なことでも一度過去の自分と向き合い自己分析をすることでアピールできるポイントが見つかるはずです。
「大切にしていること」を答えるときの注意点
「大切にしていること」を伝える際にはいくつか注意すべきことがあります。
以下のポイントを参考に面接官に選ばれる自分らしい回答ができるようにしましょう。
企業理念を意識しすぎない
先ほど企業のニーズに合うテーマを盛り込むことが大切だとお伝えしましたが、企業のニーズを意識しすぎた回答は避けるようにしましょう。
「何事もほどほどに」という言葉もありますが、面接官の質問に対する回答もバランスを考えて回答することが大切です。
企業に自分を擦り合わせたい思いが強いあまり企業理念などを意識しすぎた回答だと自分らしさが損なわれて面接官に違和感を与えてしまします。
必要以上に企業理念や会社のモットーなどをアピールしても、そこに充分な理由や具体例がないと面接官の心には響きません。
偽りのない自分をアピール
求職者の中には企業への就職意欲が高く、自分を偽って企業のニーズに当てはまる人材を演じようとする人がいます。
しかし自分を背伸びして魅せることは面接官に違和感を与え、結果不採用となることが多いのでお勧めできません。
企業が求めているのは企業のニーズに擦りあわえた偽の人材ではなく、企業のニーズに合う偽りのない人材です。
自己アピールを盛り込むときは自分を偽るのではなく、自分らしい熱意や人柄で勝負するようにしましょう。
アピール力に不安があれば転職エージェントに相談!
何をアピールしたらよいのか分からない、自分の大切にしていることが分からないという人も少なくありません。
そんな人は時間をかけて自分で答えを見つけるのも良いですが、まずは経験豊富な転職エージェントに相談することをお勧めします。
転職エージェントに相談すると自分では気づけなかったアピールポイントや企業に必要とされる人材像など様々なアドバイスをもらうことが出来ます。
転職活動を限られた時間の中で効率的に成功させるためにも一度転職のプロに相談してみましょう。
まとめ
面接で「大切にしていること」を聞かれたら、自信をもって回答することが出来るようになりましたか。
合格する秘訣としては自分らしいアピールでありながら企業の求めている人材像に当てはめて回答することです。
人気の企業はたくさんの求職者が集まりますので、その中でも面接官の記憶に残る自己アピールができるように準備しましょう。
どんな質問への回答も具体的なエピソードがあるとより信憑性が高まりますので、PREP法を用いて端的に分かりやすく、具体例も盛り込むことを意識することも大切です。
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