接客業のひとつに、「チャットレディ」というお仕事があります。
聞いたことはあるけれど、どういう働き方になるの?と疑問をお持ちの方も多いでしょう。
今回は、チャットレディの働き方やお金まわりについて解説。
特に経費・確定申告についてチェックしていきましょう。
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チャットレディの種類と雇用形態
チャットレディは大きく分けて2種、アダルト要素を含むものと含まないものがあります。
無論、アダルト要素を含む方が給料は高い傾向にあります。
やった分だけたくさん稼げる職業ということですね。
また、チャットレディは基本「業務請負契約」となります。
正社員等のように時間給で働くのではありません。
稼いだ分だけお金がもらえる、歩合制です。非正規雇用、正規雇用のどちらにも該当しません。
契約をしている個人事業主(フリーランス)という働き方が、この業界の主流の働き方です。
個人事業主のお金事情
個人事業主(フリーランス)は、収入=売上となります。
税金も自分で計算し、自分で納税します。
社会保険も、全額自分で負担するようになります。
税金を支払うことが売上の証明になりますので、必ず確定申告をする必要があるのです。
これがなければ、社会的信用を得られず、賃貸も借りられません。
経費になるケースを勘定科目とともにチェック!
個人事業主の方は、家が職場という方も多くいらっしゃいます。
チャットレディもそうでしょう。
その場合、プライベートで使っていない光熱費等は、経費として計上することができます。
お仕事に付随するものも、経費計上できるものが多いです。
では、一体どんなとき、どんなものが経費にできるのか?具体的にみていきましょう。
家賃が経費になるケース
家賃が経費になるのは、自宅でお仕事をしている場合です。
自宅以外のところでお仕事をしていると、経費になりません。
「家事按分」という方法があります。
仕事もプライベートもまたがる費用について、仕事で使っている分だけ経費にできるのです。
例えば、ワンルームの部屋を半分仕事で使用しているならば、5割が経費になります。
1日のうち8時間作業スペースとして使用するのであれば、3割です。
家まわりの光熱費等は経費になるの?
家まわりのものも、「家事按分」に該当します。
水道光熱費やWi-Fi費用も、家賃と同じような方法で経費計上できるでしょう。
水道光熱費はそのまま「水道光熱費」の科目、Wi-Fi等は「通信費」になります。
美容品や化粧品は経費になるか?
美容品や化粧品も、仕事に関係していることが証明できれば、経費になります。
例えば、お客さんとの話題作りに必要なケースがあるでしょう。
そういったものが売上につながっていることがブログ等で証明できれば「消耗品の~%」という形で家事按分できる可能性があります。
この場合は「消耗品費」で計上してください。
食費は経費にできる?
食費については、仕事と関わりがあることが証明できれば、経費に計上できるものもあります。
例えば、カフェ等でお茶しながら仕事をしたときの飲食代です。
これは、「会議費」や「交際費」として計上できるでしょう。
ただし、自宅を職場としている場合、頻度が高いとつっこまれる可能性があるようです。
ご注意ください。
仕事でつかうPCや備品については?
仕事上必要な物品については、「消耗品費」として計上することができます。
PCやスマホ備品代、名刺代等が該当します。
業務提携先が用意してくれるケースも多いです。
しかし、もしも自分で用意することがあるならばそのときの領収証はしっかり残しておきましょう。
電話代やサーバー代、インターネットの料金は経費になる?
電話代等は、「通信費」として経費計上できるようです。
ドメイン代等もこちらに入ります。
月々だと結構かさばりますので、ここも要チェックしておいた方が良さそうですね。
移動がある場合の交通費
チャットレディは基本在宅だと思います。
しかし、万が一業務提携先へ行く必要がある場合等、交通費がかかるかもしれません。
仕事で移動が発生するのですから、電車代やバス代、タクシー代等も交通費として経費にできます。
その場合も、しっかりと領収証を発行しておきましょう。
特に電車は忘れがちなので、要注意です。
大事な確定申告前にチェックしておくべきこと
経費計上できないものや、怪しまれる内容ってなに?
ほとんどのものが経費計上できるイメージですが、必ず経費計上できないものがあります。
それは、「住民税」と「所得税」。
絶対に経費計上できませんのでご注意ください。
確定申告時に怪しまれるパターン
また、確定申告時に怪しまれるパターンがあります。
それは「全てを経費にしている」ことと、「毎年割合が変わる」ことです。
毎回コロコロ割合が変わっていたら、当然怪しまれます。
仕事を運営していく中で、毎年大きく違いがあることは少ないはずなので、気をつけておきましょう。
いざ、確定申告!節税のポイントは?
確定申告の種類と違い。おすすめはどれ?
確定申告は、3種類あります。
白色申告と青色申告の10万円控除、そして青色申告の65万円控除があります。
白色申告は、届け出不要ですが控除は0円です。
その代わり、帳簿が簡単というメリットがあります。
青色申告の10万円控除は、届け出が必要ですが、帳簿も比較的簡単です。
青色申告の65万円控除も、届け出が必要であり、こちらは帳簿が少し複雑なようです。
実は白色申告と青色申告の10万控除の方の帳簿の付け方は、ほぼ同じ。
ならば、同じ手間で控除がある青色申告の方がずっとお得なのです。
青色申告の流れと提出物
青色申告の流れは以下の通りです。
- 経費計上の領収証を保管
- 日々の取引を帳簿につける
- 帳簿をもとに「青色申告決算書」を作成
- 確定申告書を作成
- 税務署に提出
「青色申告決算書」と「確定申告書」を提出すればOKということです。
今は、国税庁のHPからも確定申告ができるようになっています。
用紙も、国税庁のHPからダウンロード可能です。
ふるさと納税を利用して確定申告を節税する
ふるさと納税は、自分が応援したい市町村の自治体に寄付することで、その金額に応じた名産品をもらえる仕組み。
税金を自分の好きな地域に前払いしたことになるので、確定申告で還付金がもどってくる仕組みになっています。
確定申告では「寄付金控除」で申告しましょう。
課税所得を下げることができるようですよ。
小規模企業共済で節税
小規模企業共済って何?初めて聞くけど…という方も多いと思います。
これは、自分で毎月お金を積み立てて、事業を辞めたときにお金を受け取れる仕組みです。
企業でいう「退職金」のようなものですね。
月々の掛け金は自由に設定でき、掛け金は全て控除になるので節税効果が大きいです。
金融機関等でも、加入申請できます。
節税対策に活用するのがおすすめです。
チャットレディの経費計上や確定申告、節税のポイントについて
チャットレディとは、基本自宅でお仕事をされる個人事業主の方が多いです。
できる限り損をしないようにしつつ、きちんと納税しましょうね。
賢く、節税しながら確定申告を行っていきましょう。
今回紹介したふるさと納税や小規模企業共済に関しては、チャットレディ以外でも活用することが可能です。
業種関係なく活用できます。
経費や確定申告などは複雑そうに見えますが、実際はそこまで大変なものではありません。
ぜひ賢く生き抜くためにも、今回の記事を参考にしながら節税してみてくださいね。