金融系エンジニアへの転職を考えている女性に、その仕事内容や必要なスキルなどを紹介しましょう。
金融系エンジニアは金融業界のシステムに携わる仕事です。
金融業界とは銀行・証券会社・保険会社を差すことが一般的で、顧客のお金を預かる重要な仕事となっています。
他の業界との違いはどこにあるのでしょうか。技術的には大きな違いはありません。
しかし、システムの信頼性の重要度が大きく違うことは間違いません。
銀行のオンラインシステムが停止すると、全国ニュースとなります。それだけ影響が大きいということです。
エンジニアとして転職するつもりなら、求められるスキルも高いですが、責任ある仕事だと考えなければなりません。
金融系エンジニアの具体的な仕事を解説しましょう。
Contents
金融系エンジニアの仕事内容
銀行のオンラインシステムが重要なことは誰でもわかるでしょう。
ちょっとした障害であっても、多くの企業や個人に影響を与えてしまうからです。損害を与えた場合は賠償が求められます。
また、システムが稼働しているのは、日中の営業時間だけではありません。
24時間いつでもインターネットが利用できます。
利用者は振り込みや残高照会など、自分のデータにアクセスできることが当たり前となっています。
そのため、システムに求められるハードウェア・ソフトウェアの信頼性のレベルは高くなっていると考えてください。
また、一つの銀行だけではなく、相互に運用している銀行がたくさんありますから、他行に対しても責任が生じます。
システム開発
まずは、システム開発です。もちろん、銀行のオンラインシステムをすべて新しく作り直すことは現実的ではありません。
これまで安定して動いてきたシステムを根本的に変えるのではなく、徐々に改良していきます。
日中の営業時間内にシステムを止めることはできませんから、深夜や年末年始に作業を行うことも少なくありません。
女性だからといって特別扱いされるわけではありませんから、しっかりと自覚しておきましょう。
システム開発では、既存システムとの整合性が最重要課題です。
システムを運用しながら、新しい機能を追加します。
エンジニアとして求められるのは、これまでの仕組みを理解することと、新しい機能を適切に組み合わせるスキルです。
システム管理
システム管理の仕事内容は、システム全体が問題なく稼働しているかをチェックする作業です。
もちろん、手作業で行うのではなく、監視するためのプログラムを作成し、そのツールで監視します。
データに異常が発生した場合には、迅速な対応が求められるため、昼夜を問わず対応しなければならないでしょう。
一人で対応することはなく、チームで役割分担をしています。
システム運用
システム運用はシステム全体を長期的な計画に基づいて継続的に保守する仕事です。
どのようなシステムで年数が経過することでハードウェアが劣化しますから、定期的な装置の交換が必要となります。
交換の計画を立てて作業実施も金融系エンジニアの守備範囲となります。
銀行の場合は、日本全国にATMや端末が設置されているため、どのタイミングで設備更新をするかを決めなければなりません。
長期的な計画が重要となります。全国で一斉に更新することは難しいですから、適切な計画を立てなければなりません。
金融系エンジニアは、既存システムと並行運用しながら、新しいハードウェアや基本システムの更新を実施していきます。
これらの作業はエンジニアだけではなく、銀行内部の協力を得ながら行っていきます。
金融系エンジニアの役割
金融系エンジニアの役割はシステムの開発から保守、運用まで幅広くなっています。
ただ、エンジニアとして転職する企業は銀行だけではありません。
銀行からシステム構築の委託を受ける会社の方が多いでしょう。
しかし、実際に仕事をする場所は銀行内になることが少なくありません。
システムの開発や運用はセキュリティの観点から、銀行外ではできないことが多いからです。
もちろん、最近はインターネットを活用したオンラインシステムとなっています。
ソフトウェアのメンテナンスなどは、リモートで行える仕組みが整ってきています。
金融系エンジニアとして転職しても、ソフトウェア担当であれば、勤務地の選択には比較的自由度が高いといえるでしょう。
金融系エンジニアの活躍の場
具体的な金融系エンジニアの活躍の場はどこになるでしょうか。
銀行・証券会社・保険会社がメインです。
いずれも顧客からのお金を預かって、その処理を行っていますから、システムに求められる信頼性は非常に高くなります。
また、システムが停止する事態になると、企業としての信用を大きく揺るがせてしまいます。
エンジニアにも大きな責任があると考えてください。
転職先を検討する場合、エンジニアとしてはどこでも同じような仕事となります。求められるスキルも同じです。
ただ、対象とするシステムが違いますから、経験の有無が転職に影響することは避けられません。
しかし、常に新しいことにチャレンジする姿勢があれば、それを評価してもらえるでしょう。
銀行
銀行の場合、社内でシステムの構築を行うのではなく、外部企業に委託することが一般的です。
ただ、システムに求められる機能だけを銀行内で決めて、詳細については委託しています。
そのため、銀行内のエンジニアと委託先のエンジニアの間で、システムの詳細を打合せして決めることになります。
証券会社
証券会社も基本的なシステムは銀行と同じですが、銀行と違ってATMはありません。
また、窓口で行う業務も違います。ただ、エンジニアに求められるスキルはほとんど変わらないと考えてください。
保険会社
保険会社でも、取り扱っているデータの内容が異なるだけで、システムとしては同じような処理が求められます。
金融系エンジニアのやりがいや大変なことは?
金融系エンジニアに求められるスキルは非常に高く、経験も重要になります。
それだけやりがいを感じる仕事と考えていいでしょう。
やりがい
銀行のシステムの仕事に携わっているエンジニアは、自分たちが社会に貢献しているのだという自負があります。
社会の一番重要な部分を担っているからです。もちろん、その分だけ責任も重くなります。
高いスキルを持って臨むことが重要でしょう。多くの人から関心を持たれているはずです。
大変なこと
日本だけではなく世界とつながっているシステムですから、その信頼度は非常に大きくなります。
トラブルが発生した場合は、昼夜を問わず対応しなければならないでしょう。
それは体力的・精神的に大変と感じるかもしれません。
ただ、一人で作業を行うわけではなく、チームとして協力していますから不安に感じることはありません。
苦労することで自分のスキルアップにつながると考えましょう。
・サービスの導入経験
・コミュニケーション能力
金融系エンジニアに必要なスキル
金融系エンジニアに必要なスキルを考えてみましょう。
ハードウェアやソフトウェアのスキルは当然必要ですが、お金を取り扱うことからセキュリティが一番重要と考えられます。
システムに誤りがあって、お金のデータが消えてしまったり、盗まれてしまったりするかもしれません。
銀行としての信頼はなくなってしまいます。
このような事態を招かないように、高いスキルを持ったチームで作業を行うのです。
ITセキュリティ関連の実務経験
金融系エンジニアとして転職する場合、ITセキュリティ関連の実務が役に立ちます。
もちろん、その経験がなくても金融系エンジニアとしての転職は可能です。
ただ、実務経験があれば、有利になることは間違いありません。
セキュリティ技術の進歩は速く、過去の経験だけでは対応できないことも少なくありません。
したがって、常に新しい技術に関する知識を得るように心がけなければなりません。
スキルアップを図る姿勢が重要でしょう。
新規サービスの開発・導入経験
銀行や証券会社では新規サービスを導入することもあります。これまでになかった仕組みを取り入れるのです。
ただ、ほとんどの場合は業界内では、すでに導入されていることが多いでしょう。
まったく新しいサービスはほとんどありません。
転職前にサービス導入を経験しているなら、その経験を積極的にアピールしてください。
コミュニケーション能力
金融系エンジニアに限らず、コミュニケーション能力は重要です。
システム構築では共同作業となることが多いですから、システム構築の目的や手段の意識合わせをしなければなりません。
コミュニケーション不足で、間違いが発生することはスキル以前の問題と考えましょう。
不明点や課題があれば、それを解消することがエンジニアとして重要です。
業務の担当部署毎に、定期的なミーティングを開くことは当たり前となっています。
向いている女性の特徴
金融系エンジニアになるためには性別を意識する必要はありません。
割り振られた仕事を的確に行うスキルが求められます。
もちろん、すべてを自分だけでやり遂げることはできません。
必要ならばチーム内の経験者にアドバイスを求めてもいいでしょう。
責任感がある
金融系エンジニアには大きな責任があります。
最終的な責任は企業のトップにあるとしても、個人レベルで責任感を持って仕事に取り組む姿勢が重要でしょう。
銀行や証券会社の営業に関連した仕事です。
エンジニアの作業スケジュールは詳細に決められていることが少なくありません。
作業が期限内に完了することが求められます。具体的な対応についてはチーム内でしっかりと協力し合う体制が必要です。
几帳面で丁寧な仕事ができる
システムの信頼性を高めるためには、地道な確認作業が必要となります。時には単純な仕事となる場合もあります。
それでも丁寧に行わなければなりませんから、几帳面な性格の人が向いているでしょう。
もちろん、金融系エンジニアの仕事は広範囲にわたっています。
転職する企業によって具体的な仕事内容も異なります。
ただ、対応するシステムがお金のデータを取り扱いますから、手抜きは絶対に許されません。
金融系エンジニアの年収
金融系エンジニアには高いスキルと責任感が求められますから、それに見合うだけの年収が確保されています。
企業によって差はありますが、700万円以上の年収と考えていいでしょう。
もちろん、休日出勤や残業手当は別に支給されますから、それ以上となるケースも少なくありません。
金融系エンジニアは未経験でも転職できる?
金融系エンジニアとして未経験であっても、他業種のシステム構築に携わった経験があれば、転職は問題ありません。
ただ、詳細なシステムの仕組みが異なりますから、それだけのスキルを持つように努力することが大切です。
未経験者に重要な仕事を任せることはありません。まずは経験者のサポートから始めることになるでしょう。
プログラム作成においては、現代でもCOBOLが多用されています。
COBOLとは銀行システムが登場したころに考案されたプログラム言語です。
何十年にもわたって使い続けられている理由は、過去のシステムを置き換えるリスクが高いためです。
つまり、安定したシステムを変えると、ちょっとしたミスが大きくなってしまうのです。
これまでの経験が大きな役割を果たすのと同じことです。
転職の悩みは転職エージェントに相談しよう
金融系エンジニアに転職したいと思っても、どのようなスキルを持てばいいのかわからない人もいるでしょう。
まずは、転職エージェントに相談してみてください。
すべてが解決するわけではありませんが、アドバイスによって自分の方向性を定めることができるでしょう。
自分の進路で迷うことは避けられないとしても、目指す道を見つけるために転職エージェントを活用するのです。
まとめ
金融系エンジニアの転職は決して難しくありません。
システムの構築は銀行が行うのではなく委託を受けた企業です。転職先としては、その企業になります。
ただ、実際のシステムが銀行内にあるため、仕事を銀行内で行うことも少なくありません。
また、オンラインシステムを停止することが難しいため、土日や深夜の作業となるケースもあります。
エンジニアとしては、比較的高いスキルと責任が求められます。
最初からすべてをやり遂げることは難しいとしても、最新の情報をチェックしてスキルアップを図らなければなりません。
金融系エンジニアにはシステムの開発・管理・運用があり、企業内で担当を割り振ることがほとんどです。
責任感を持ち、丁寧な仕事を続けていけば、金融系エンジニアとして一人前になれるでしょう。
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