選挙といえば選挙カー。選挙カーから流れる美しく明るい声に憧れた人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな選挙の花形・うぐいす嬢について解説していきます。
うぐいす嬢の報酬や仕事内容、採用されるためのコツについて紹介していくので、うぐいす嬢に興味のある人は最後まで読んでくださいね。
Contents
うぐいす嬢の仕事内容は?
うぐいす嬢の仕事といえば、選挙カーから拡声器で候補者の支援や投票を呼びかけることがよく知られていますが、それだけではありません。
うぐいす嬢の仕事には、他にも次のようなものが含まれています。
- 企業訪問をして候補者の宣伝をする
- 候補者の街頭演説でビラ配りをする
1日中候補者と一緒に行動・活動したり、ビラを配ったりすることもあり、世間一般のイメージよりは体を使う仕事であることがわかります。
うぐいす嬢の報酬・給料相場と稼ぐコツは?
うぐいす嬢の報酬や給与の相場はどれくらいなのでしょうか。うぐいす嬢として稼ぐためにはどうすればいいのかも合わせて、確認していきましょう。
うぐいす嬢の報酬・給料相場は?
うぐいす嬢の平均的な報酬・給与相場は10,000万円程度です。
法律によりうぐいす嬢の給与は1日あたり15,000円までと決められているため、どんなに優秀でも、15,000円以上稼げる事はありません。
うぐいす嬢のメインの仕事は選挙カーからのアナウンスなので、体力的な面から見ればかなり高待遇です。
しかし1日中拘束されることも多いため、拘束時間から考えて高待遇と思うかどうかは人によって分かれるところです。
うぐいす嬢で稼ぐコツは?
うぐいす嬢として稼ぐためには、確かなアナウンス力と人の心をつかむ力を身につける必要があります。
候補者の紹介・宣伝をしている時に噛んでしまうという失敗はご法度です。
また、ただうまく綺麗にアナウンスできるだけでも相場以上の報酬獲得は厳しいでしょう。
街ゆく人の関心を惹きつけ、候補者の主張や思いに対する共感を集め、候補者が当選する一助となるようなアナウンスができることが重要です。
そのためには、状況に応じたアドリブ力やアナウンス時の抑揚の工夫ができなくてはなりません。
また、候補者自身や候補者の身内になりきり、心から候補者を応援してほしいという気持ちでアナウンスすることも大切です。
うぐいす嬢の募集の傾向は?
うぐいす嬢は美声でアナウンスが上手い人が多いため、すでに何かしらの経験があるプロでないとなれないのでは?と思っている人も多いでしょう。
ここからは、未経験でもうぐいす嬢になれるのか、うぐいす嬢に採用されるためには何に気をつければいいのかについて解説していきます。
うぐいす嬢は未経験でもなれる?
うぐいす嬢になるにあたって、必要な学歴や経験・資格は特にありません。そのため、条件の面から見れば未経験者でもうぐいす嬢になれます。
しかし実際には、イベントの司会者経験のある人やアナウンススクールに通ったことのある人など、素養を感じさせる人の方が有利でしょう。
バスガイドの経験もうぐいす嬢の採用で有利になります。
うぐいす嬢の求人はどこに出る?
うぐいす嬢の募集がどのようにかけられるのかについては、地域によって傾向が異なります。
首都圏や大都市であれば、うぐいす嬢の養成校やアナウンススクールに対して募集がかけられることが多いです。
派遣会社でもうぐいす嬢の求人が出ることがあります。
養成校やアナウンススクールに通っていない人は、派遣会社に登録することでうぐいす嬢になるチャンスが回って来やすくなるかもしれません。
一方その他の地域では、人脈を通じてうぐいす嬢の募集がかかることが多いです。
具体的には候補者の親戚や職場、知り合いの紹介などです。
うぐいす嬢未経験の人にとっては、養成校やアナウンススクール、派遣会社を通した求人が多い都市部よりも、地方の方がハードルが低いといえるでしょう。
うぐいす嬢に採用されるコツは?
うぐいす嬢として採用されるためのポイントとして、以下のものが挙げられます。
- アナウンスに慣れておく
- アドリブ力を磨く
- 言い回しのレパートリーを増やす
- 笑顔をキープ
- 候補者の基本情報を調べておく
まず大前提として、一定以上のアナウンス能力は必要になります。そのため、日頃から本や新聞を音読するなどしてアナウンス力を磨きましょう。
また、実際にうぐいす嬢になると、「何を言ってもいいからうまく宣伝してほしい」とアナウンス内容を丸投げされることもあります。
そのような時に状況に応じたアドリブや言い回しができる人は重宝されます。
普段からこういう場面でこういう人にはこんな言い方をすると注目してもらえるのでは、ということを考え、訓練しておきましょう。
うぐいす嬢として採用されると、遊説に同行し疲れていても、街ゆく人にビラを配る時には明るい笑顔が必要です。
そのことを踏まえ、たとえ面接で緊張していても、それを感じさせない笑顔を見せることも非常に重要です。
最後に、面接の前には候補者の基本情報は頭に入れておきましょう。
候補者のことを知らない、候補者に対する応援の気持ちがないのでは、どんなにいいアナウンスをしても人の心には響きません。
候補者についてはきちんと知り、この候補者の力になりたいという気持ちを持って面接に臨みましょう。
選挙のうぐいす嬢が気をつけるべき法律は?
うぐいす嬢の活動は選挙活動の一環とみなされるため、法律の制限を受ける場面もあります。
すでにご紹介した「日給は上限10,000円まで」という制限もその1つですが、他にも以下のものがあります。
- 提供される弁当は1食1,000円以内でなければならない
- 提供された弁当の金額は日給から差し引かれる
- 湯茶や軽いお菓子、果物、漬物は受け取っても良いが、高級な菓子や酒、サンドイッチは受け取ってはならない
- 運営側に飲食店でご馳走してもらったり、事務所内での無償の炊き出しの提供を受けてはならない
上記のことは公職選挙法で決められています。
違反すると法律違反になってしまうため、万一候補者や運営側から法律違反にあたる飲食物を提供されそうになっても、断らなくてはなりません。
うぐいす嬢のやりがい・大変さは?
華やかな印象の強いうぐいす嬢ですが、実際に働いてみて感じるやりがいや大変さには、どのようなものがあるのでしょうか。
うぐいす嬢のやりがい
うぐいす嬢のやりがいには、次のものがあります。
- 温かく応援してくれる人がいる
- 選挙期間後には達成感がある
- 貴重な体験ができる
うぐいす嬢として選挙活動に携わっていると、候補者の支援者と関わる機会もあるのですが、その時に温かい声をかけてもらえるとやりがいを感じます。
また、選挙期間中はスタッフが一丸となり1つの目標に向かって活動をするため、終わった後の達成感は非常に大きいです。
そして何より、普通に生活していては体験できない選挙の裏側を体験することができるというのは、大きなやりがいです。
見えないところで候補者やスタッフがどんなことをしているのか、どんなことに悩みどんな努力をしているのかを垣間見ることができます。
うぐいす嬢の大変さ
一方、うぐいす嬢の大変さとして挙げられるのは、次のものです。
- 選挙カーに冷たい人もいる
- 1日の拘束時間が長い
- 責任が重い
選挙に興味がない人やその選挙カーの候補者をよく思っていない人には、選挙カーはただのうるさい車としか思ってもらえないことがあります。
そのため、元気に明るく候補者の宣伝をしても、無視されたり睨まれたり、時には苦情を言われたりすることもあります。
頑張っているのに冷たい態度を取られることで、心が折れてしまう場面も少なくありません。
また、1日の拘束時間が長くなってしまうため、うぐいす嬢として活動する期間中はなかなか自由な時間や家でゆっくり休む時間を取れません。
選挙期間終盤になってくると疲れもたまってきて、大変だと感じる人は多いです。
そして、うぐいす嬢としての責任の重さを強く感じ、大変だと思う人もいます。
うぐいす嬢は、「選挙の花形」「勝利の女神」と呼ばれることもあるように、選挙活動の中でも特に注目される存在です。
もしうまく宣伝ができなかったら、もし自分のアナウンスで人々に悪い印象を与えてしまったら…という不安と戦うことになります。
しかしだからこそ、その不安を乗り越え候補者当選のサポートができた時には計り知れない達成感を感じることができます。
うぐいす嬢に向いている人
次のような人は、うぐいす嬢に向いているといえます。
- 話すことが好きな人
- 機転がきく人
- すぐに人と打ち解け、良い関係を築ける人
話すことが好きな人や機転がきく人は、スキルの面でうぐいす嬢に向いているといえるでしょう。
また、うぐいす嬢は候補者や事務所スタッフたちの中に入り込み、ハードな選挙期間を共に戦います。
そのため、人見知りでなかなか周りに馴染めなかったり、人と良い関係を築けなかったりすると、活動に支障が出てしまいます。
すぐに人と打ち解けることができ、たとえ大変な時や閉塞感のある時でも周りと良い関係を築ける人は、人柄の面でうぐいす嬢向きです。
まとめ
ここまで、うぐいす嬢について解説してきました。
拘束時間が長く、ビラ配りなど体力が必要な仕事もありますが、うぐいす嬢としての仕事が貴重な体験となることは間違いありません。
自分の声で候補者を支えたい、選挙活動に参加したいという場合には、チャレンジしてみてはどうでしょうか。