面接では面接官からさまざまな質問をされますが、その中に「座右の銘はなんですか」というものがあります。
事前に準備をしていなかったために頭が真っ白になり答えられなかった、という声を聞くことがあります。
転職の面接で面接官の質問の意図を理解し、面接官の心を掴む座右の銘の選び方・答え方のコツについて解説します。
Contents
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面接の「座右の銘」おすすめ10選
座右の銘と言われてもどんな言葉を選べばよいのか、迷っている方がいるのではないでしょうか。
ここでは転職の面接に使える座右の銘について紹介していきます。
ことわざの「座右の銘」5選
ことわざは生活をするうえで教訓になるものが多いため、座右の銘として選びやすいでしょう。
【艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)】
意味:困難や苦労を乗り越えてこそ、立派な人間に成長できるというということ。
【思い立ったら吉日(おもいたったらきちじつ)】
意味:何かをしようと思い立ったら、まさにその日に直ぐにとりかかるのが良いということ。
【情けは人の為にならず(なさけはひとのためにならず)】
意味:人への親切は巡り巡って自分へ帰ってくるということ
※このことわざは、意味の取り違えに注意してください。
「情けをかけることは、その人の為にならない」と、誤認識している人がいるので、しっかり意味をチェックしましょう。
【継続は力なり(けいぞくはちからなり)】
意味:地道に成果を積み重ねれば、いずれは目標を達成できるということ。
四字熟語の「座右の銘」5選
四字熟語は、ある物事に関連した故事や仏典などに由来する言葉です。
漢字4文字の中に込められた意味は人生の様々な場面に通じるものが多くあります。
そのため仕事においても幅広く活用できるでしょう。
【不撓不屈(ふとうふくつ)】
意味:どんな困難も乗り越える強い意志をもっていること。
【期一会(いちごいちえ)】
意味:一生に一度しかない出会いなので、人のつながりを大切にしようということ。
【粉骨粉身(ふこつこんしん)】
意味:力の限りを出しきって、一生懸命取り組むこと。
【七転八起(しちてんはっき)】
意味:何度失敗してもくじけることなく、立ち上がって努力すること。
※「七転び八起き」(ななころびやおき)と使われることもあります。
【臥薪嘗胆(がしんしょうたん)】
意味:目的を成し遂げるために、長い年月の間じっと苦労に耐えること。
面接官が「座右の銘」を聞く理由は
面接官の質問には、全て意図があります。
質問の意図をくみ取り、自分は企業が求めている人材であることをしっかり面接官にアピールしましょう。
面接官が座右の銘から何を知ろうとしているか掘り下げていきます。
個性や価値観を知りたいから
面接官が座右の銘を質問するのは、あなたがどのような個性や価値観をもっているのかを知るためです。
たとえば「継続は力なり」「思い立ったら吉日」をそれぞれ座右の銘にしている人は、イメージする人物像が違ってきます。
「継続は力なり」を座右の銘にしている人はコツコツ仕事をするタイプを思い浮かべるでしょう。
「思い立ったら吉日」を座右の銘にしている人は、決断力が早く直ぐに行動に移すタイプだとイメージできます。
面接官はあなたが選んだ言葉から、その人の個性や価値観を判断する狙いがあるのです。
自分の軸や行動基準があるか知りたいから
面接官が座右の銘を質問するのは、あなたに仕事を依頼したときどのような行動をするのか知るためです。
たとえば「沈着冷静」と「勇猛果敢」をそれぞれ座右の銘にしている人は同じ状況であっても思考や行動が違ってきます。
「冷静沈着」を座右の銘にしている人は、どっしり落ち着つき非常時でも冷静に考え物事を判断する人物像をイメージします。
それに対し「勇猛果敢」を座右の銘にしている人は、決断力に富んでいて思生きった行動をとる人物像をイメージを抱くでしょう。
座右の銘を知ることで、あなたが企業の求めている能力とマッチしているかを面接官はチェックしているのです。
「座右の銘」を選ぶポイント
座右の銘を選ぶポイントは、ズバリ企業が求めている人材が自分であることを証明できる言葉です。
企業がどのような人材を求めているのかを知るためには、リサーチが必要です。
続いて、何を活用してどのようにリサーチをすればよいか知っておきましょう。
応募する企業に関連させよう
企業がどのような人材を求めているのか知ろうとしたとき、多くの人が求人広告をチェックします。
企業の求人広告を見ると、次のように書かれています。
・探求心があり自ら行動できる人材
・失敗を恐れず積極的に挑戦できる人材 など
ザックリとしているため企業がどんな人材を求めているのかを具体的にイメージするのが難しいです。
求人広告だけでは企業の求める人物像が分かりにくい場合、次の3つをチェックしましょう。
・企業公式Webサイト
・就職四季報
・口コミサイト
企業公式Webサイトではこれからどんな事業に注力するのかや、経営陣が発信しているメッセージをチェックしましょう。
これらによって具体的な事業内容や経営理念を知ることができます。
そこで得た情報を整理することで、企業が求めている人物像を描き出すことができるでしょう。
就職四季報で確認するポイントは、企業の実績やビジネスモデルが「他者視点」でどのように評価されているかをチェックしていきます。
口コミサイトでは、従業員が実際に「どのような環境」で働いているのかをチェックしていきます。
3つのサイトをリサーチすることで、企業がどんな人材を求めているのかを具体的に把握することができるのです。
フィーリングで座右の銘を選ぶのではなく、リサーチ結果から客観的に自分をアピールできる言葉を選びましょう。
「座右の銘」に結びつけるエピソードがあるもの
面接官に自分が必要な人材であることを強く印象付けるためには、座右の銘を答えるだけでは効果がありません。
面接では自分をアピールするために、具体的なエピソードが必要になってきます。
自分が経験したエピソードを話すことで、信憑性がプラスされ面接官に伝わりやすくなるでしょう。
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「座右の銘」の答え方をチェック
座右の銘が質問される意図が分かったところで、質問に対する答え方に注意をしましょう。
座右の銘に限らず面接官の質問には、「結論」「その理由」の順番で答えることが大切です。
実際に座右の銘を答える順番の秘訣についてご紹介します。
「座右の銘」を伝えよう
面接官から座右の銘を質問されたときには「私の座右の銘は〇〇です」と最初に答えます。
座右の銘を先に伝えず、理由から説明をしてしまうとダラダラ長く話している印象を与えるので注意しましょう。
また、自分の座右の銘が一般的に知られていない言葉の場合には、座右の銘の後に言葉の意味をプラスして伝えると印象がよくなります。
「座右の銘」にしている理由を答えよう
面接官に座右の銘を伝えただけでは説得力が不足しています。
面接官が知りたいのは、あなたの人物像です。
その言葉を選んだ理由について、自分の実体験をリンクさせて説明することで説得力がアップするでしょう。
その「座右の銘」をどう仕事に活かすのか伝えよう
企業側にとっての採用活動は利益追求のビジネス活動の手段です。
そのため、いかに自分が企業にとって必要な人材であるのかを伝えることが大切です。
前職では自分の創意工夫によって成果を出していたことを座右の銘とリンクさせて伝えます。
このような伝え方をすることで、入社後企業で活躍できる印象を与えることができるでしょう。
転職に活用できる「座右の銘」の回答例
座右の銘を選ぶときは、面接官が悪いイメージを持ってしまう言葉は避けましょう。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
意味:将来の成功を期して苦労に耐えるということ。
この四字熟語は、コツコツ努力型であることをアピールできる言葉です。
○例文
「私の座右の銘は「臥薪嘗胆」です。
新しい目標にチャレンジするときは、いつもこの言葉を思い出すようにしています。
何かにチャレンジしたとき、最初からすんなり結果がでず失敗が続き、心が折れそうになることがあります。
そんな時、失敗を受け入れ、チャレンジを続けることで結果をだしてきました。
難易度が高い目標でも諦めなければ達成できると思っています。
今後もチャレンジ精神を忘れず、努力を重ねて日々精進していきたいと思っています」
為せば成る為さねば成らぬ何事も
意味:なにかを成し遂げるにはまず一歩を踏み出すことが大切だということ
このことわざは早く行動することをアピールできる言葉です。
○例文
「私の座右の銘は「為せば成る 為さねば成らぬ何事も」です。
以前の私は何かをするとき頭で考えすぎてしまい、なかなか行動に移すことができませんでした。
「まずは行動してから考えよう」と思考を切り替え取り組んだことで、より早く結果が出せるようになったのです。
最初の一歩を踏み出すコツが分かるようになると、不安がなくなり思考がポジティブになりました。
行動を起こす勇気を持つことで、依頼された仕事を迅速に対応できると思っています」
「座右の銘」を答える時のNG例
座右の銘は、ことわざや四字熟語以外にも歴史上の人物、スポーツ選手の言葉から選んでも基本的には問題ありません。
ただし偉人の名言を座右の銘にした際にその言葉を言った人の紹介ばかりをしてしまうケースがあります。
たとえば、次のような答えはNGです。
NG例文
「私の座右の銘は、「夢を叶えるコツは狂ったように欲しがること」です。
これは山本寛斎さんの言葉で、私は山本寛斎さんのファンです。
彼は和洋折衷でアバンギャルドな作風が印象的なファッションデザイナーとして有名になった方です。
日本人ではじめてロンドンでファッションショーを開催され、知れば知るほど魅力的な生き方をされている人だと憧れるようになりました。
この言葉から夢や目標を叶えるコツはとてもシンプルで、「ひとつのことに集中し取り組むだけである」ということを学びました。
これを私の座右の銘にし、これからの人生に生かしていきたいと考えています」
面接官は、座右の銘を質問することで山本寛斎さんについて説明をして欲しいのではありません。
あなたの人物像と企業でどのように活躍してくれるのかを知るために、座右の銘を質問しているのです。
そのことを意識した上でNG例文のようにならないよう注意しましょう。
「座右の銘」を答える時の注意点
座右の銘をどのように面接官に答えるかは注意が必要です。
ここでは、2つの注意点をお話しするのでしっかり押さえて面接官に自分をしっかりアピールしましょう。
企業の考えと異なるものは選ばないようにしよう
面接官は「社風に合っているか」「長く働いてもらえるか」「活躍してもらえるか」をチェックしています。
このポイントを外して座右の銘を答えてしまうと、本質的に企業と合わないと判断され減点対象になってしまいます。
先ほどもお話ししましたが、企業理念や経営陣のメッセージをリサーチして、座右の銘を選ぶようにしましょう。
その言葉の意味を正確に理解しておこう
座右の銘を答えるとき特に注意してもらいたいのが「正しい読み方」「正しい意味」を把握することです。
間違った読み方や意味のまま覚えてしまうと面接のときに的外れな回答になり、評価が下がってしまうので注意しましょう。
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「座右の銘」は答えられるように事前準備しておこう
基本的に転職面接の目的は、あなたの人物像をイメージして知ることです。
面接官は採用した後に「長くは働いてもらえるか」「活躍してもらえるか」を判断するために質問をしています。
この意図をくみ取ったうえで座右の銘を選んでエピソードも交えた回答をするのは事前準備がなければ難しいでしょう。
エピソードを交えて面接官にアピールできるように事前準備をしましょう。
面接対策は転職エージェントを活用しよう
「転職を成功させたい」なら、面接対策のプロである転職エージェントを上手に活用しましょう。
自分では面接官の質問に上手く回答しているつもりでも、伝わらずに残念な結果に終わってしまうことがあります。
転職エージェントはこれまで多くの人を転職に導いたプロです。
面接のノウハウを教えるだけじゃなく、自分では気づかない弱点を客観的に指摘してくれる強い味方です。
転職の面接は新卒の面接のときと面接官がチェックしている視点が違います。
転職活動は周囲に相談するのが難しいと感じ、ひとりで悩んでいる人もいるでしょう。
ひとりで準備をすることに不安を感じているなら、転職エージェントの活用をおすすめします。
まとめ
面接官は「座右の銘」を質問し、どのような個性や価値観をもち仕事にどのように取り組むのかをイメージしようとしています。
短い面接時間であなたの人物像を具体的にイメージし、自社が求めている人材かを判断しているのです。
座右の銘は基本的に好きな言葉を選んでも問題ありませんが、選ぶ際に注意して欲しいことがあります。
それは面接官に自分は企業が必要としている人材であることをアピールするために座右の銘を答えていることです。
この点を忘れずに事前に十分な面接の対策をして、転職を成功させましょう。
転職成功への近道は自分にあった転職サイトを見つけること!
転職サイトはそれぞれ特徴や強みが異なります。
そのため、転職成功には自分の目的や希望職種にあった転職サイトを見つけなければなりません。
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転職サイトの選び方
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「エージェント型」と「サイト(求人広告)型」を使い分ける
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